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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
24/3/12 「どうぶつの道」、「世界をひらく60冊の絵本」で紹介

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 先日のことだ。お世話になっている読書アドバイザーの方から、「中川素子さんが書かれた『世界をひらく60冊の絵本』(平凡社新書)で、『ひとがつくったどうぶつの道』(ほるぷ出版)が紹介されていますよ」と教えていただいた。

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中川素子氏といえば、ここ数年、ぼくが何度も読み直している『絵本で学ぶSDGs』(平凡社)の編集協力者であり、絵本学会の会長も務められたことがある、著名な絵本評論家である。

 あわてて近くの本屋さんに買いに走ったが、どこにも置いてない。しかたなくネット書店で注文し、きのうようやく届いた。目次を見ると13のテーマに沿って絵本が取り上げられていて、『どうぶつの道』は「第10章 自然の豊かさを味わう」のなかで4ページわたって紹介されていた。

 この絵本は韓国でだした同じ内容の絵本を、物語の舞台を日本の北海道とし、登場する動物も日本で見られるもの書き替え、そして人気画家である堀川理万子さんに新たに絵を描いていただいて2021年にだしたものだ。

 『世界をひらく60冊の絵本』の表紙の裏にはつぎのような文がある。

「これまで、子どものための読みものとされてきた絵本は、2000年以降、大きく変化してきている。…さまざまなメディア性と表現構造を持ち、年齢を問わず、多くの人びとが読むべきものとなっている」



# by kimfang | 2024-03-12 09:03 | トピックス
24/3/7 コウノトリのポンスニ、韓国訪問10周年記念行事

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24/3/7 コウノトリのポンスニ、韓国訪問10周年記念行事_f0004331_09554979.jpg いまから10年前の2014318日、一羽のコウノトリが韓国に降り立った。兵庫県豊岡市で野生復帰したコウノトリが初めて海を渡ったのだ。韓国の人たちはその子に「ポンスニ」(ポンハ村の女の子)という名前をつけて大切に見守った。

ぼくはその過程を『コウノトリのポンスニ』という絵本にして韓国で出版した。

 ポンスニは2014年から4年間、日韓を行き来する。ポンスニが韓国へ渡ると日本の人たちが韓国へ。日本にもどると韓国の人たちが日本へ。こうして市民レベルの日韓コウノトリ交流がはじまった。

ポンスニは2018年に島根県雲南市でペアと出会い母親になると、もう韓国へは行かなくなった。それでもそのまま日本でもポンスニと呼ばれ、交流もそのまま活発に続いたのだが……コロナのせいで途絶えてしまった。

途絶えた交流を再開させよう! 今月16日から10周年記念行事が韓国で行われる。ぼくが先陣を切って、16日に「コウノトリのポンスニとハチゴロウ」というタイトルで特別講演をする。そして17日には、豊岡市の前市長である中貝宗治氏とコウノトリの郷公園の主任飼育員である船越稔氏を迎えて「コウノトリのポンスニ 10周年念日韓コウノトリシンポジウム」が開催される。

記念行事が市民交流の再開につながると信じている。



# by kimfang | 2024-03-07 09:56 | トピックス
24/2/29 サクラの生涯、読売新聞でも報じられる

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 4年前にサクラのことを記事にしてくださった読売新聞の記者さんが、天国へと旅立ったサクラのことを、また記事にしてくださった。

 記事を読んで、そういえば「サクラにおやつ代を」と寄付金を持ってきてくださった方も、宝塚ファミリーランド時代のサクラを懐かしんでのことだったと思いだした。ぼくが知っているのは韓国での21年間のことであり、日本での38年間には、それはそれは多くの人たちがサクラに、たくさんの思い出があることだろう。

 記事には、宝塚時代の写真も載っていた。さようなら、サクラ。

  読売新聞 サクラ 愛された生涯 



# by kimfang | 2024-02-29 10:27 | トピックス
24/2/22 ゾウのサクラ、天国へ

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 宝塚ファミリーランドの閉園にともない、2003年に韓国のソウル大公園の動物園へと引っ越したゾウのサクラが、今月13日に天国へと旅立った。

 数日前、サクラを担当していた飼育員さんから連絡をいただいた。最後にサクラに会ったのは2016年だった。最近は会いに行けていなかったことが悔やまれるが、サクラの思い出はたくさんある。

サクラがソウル大公園の人気投票で3位になったこと。

サクラの取材で、その鼻に触り、直接、えさをあげたこと。

サクラがアフリカゾウと恋に落ちたこと。

サクラにおやつをあげてほしいと寄付金をいただき、届けたこと。

何よりもサクラは、ぼくのメジャーデビュー作であり、韓国での活動のきっかけとなった『サクラ - 日本から韓国へ渡ったゾウたちの物語』(Gakken)の主人公である。本を読み返えすと、出版に至るまでの数々の思い出まで鮮明によみがえった。

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サクラの飼育員が送ってくれた写真を見て、多くの方がサクラを悼んで追悼文を書いてくださっていることを知った。そしてサクラの天国への旅立ちを多くのマスメディアが大きく伝えたことからも、サクラがいかに韓国で愛されていたかをうかがい知ることができる。

サクラは日韓をつなぐ橋の役割も果たした。サクラ、ありがとう! 天国で安らかにお眠り。

中央日報の記事

 聯合ニュースの記事



# by kimfang | 2024-02-22 08:51 | トピックス
24/2/16 「コウノトリ」テスト問題に

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 最近、自分の作品が試験問題に使用されることが増えてきた。「著作物使用支払明細書」が届いてはじめてわかるのだが、いったいどのように使われているのか? 実物を見ることはこれまで一度もなかった。まあ、試験だからしょうがないよなとあきらめていた。

 ところが先日、ある会社から実物が送られてきた。みなさんにお見せしたいのだが「無断で複製・転載することを禁じます」とあるので、ご理解いただきたい。

この試験に使われたのは『きみの町にコウノトリがやってくる』(くもん出版)。2012年にだした作品で、それほど注目されることもなかったのだが、2021年から試験に使われだした。

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今回は冒頭の「ほんとうはコウノトリのおんがえし」というところが使われていた。ツルとコウノトリ、似ているけれどちがうという話だ。コウノトリは知名度ではツルに到底かなわないが、実際に目にする確率はコウノトリの方が高くなってきている。

なぜなら現在、野生のコウノトリは400羽近くなり、飛来した市町村数も485を超えていて、コウノトリの方から「きみの町にやってくる」のだ^^

試験を受けた子どもたちは、よく知らない鳥、コウノトリがでてきてたいへんだっただろうが、試験問題を必死に読んだので、もうコウノトリのことは忘れないだろう()。コウノトリのことを知ってもらうために書いた本だ。どんなかたちであれ、この本が使わることを大いによろこんでいる。



# by kimfang | 2024-02-16 09:05 | トピックス