動物児童文学作家のキム・ファンです!!
17/5/16 ツシマヤマネコ、京都市動物園で誕生!

 京都市動物園で11日、国の天然記念物ツシマヤマネコの赤ちゃんが2頭誕生した! ツシマヤマネコは野生に100頭もしくは70頭(算出方法がちがう)しかいない絶滅危惧種だ。

いま環境省と全国の動物園が協力し、ヤマネコを動物園で増やし自然に帰る訓練をした後で対馬の自然に帰すプロジェクトが静かに進められている。

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ぼくは赤ちゃんを誕生させるために奮闘する、京都市動物園のヤマネコ飼育員、高木直子さんの姿を描いた『ヤマネコ飼育員物語』をことしの1月に毎日新聞の「読んであげて」のコーコナーで連載した。

 連載では、去年の4月に出産までこぎつけるも惜しくも赤ちゃんが死亡し、主人公がヤマネコたちの故郷である対馬を訪れて新たな決意をするところまでを書いて物語は終わった。

 今年こそ誕生してほしいと、いのるような思いでいたが、見事、2頭が生まれて心からよろこんでいる。

 じつは連載を書籍化しようとがんばっているところだ。赤ちゃん誕生は本にするのにも強い追い風になることだろう。力がわいてきた。

 京都新聞の記事    毎日新聞の記事   朝日新聞の記事


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# by kimfang | 2017-05-16 15:21 | トピックス
17/5/8 こたつでみかん

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 韓国の友人が訳した絵本をもらった。『おばけのおうち いりませんか?』(せきゆうこ / PHP研究所)の韓国語版だ。じつはこの絵本の翻訳に、ぼくもちょっとだけ参加している。

 訳者は、日本に留学経験もあり、200冊を超える絵本を翻訳している韓国を代表する大翻訳家であり、ぼくは韓国にいくたびに会って、日韓の絵本事情について情報交換している古くからの友人だ。

 その大翻訳家から、どうしてもわからない日本語があると相談を受けた。

 それは、ミカン箱に書かれた「こたつでみかん」。これって、どういうこと? どう訳せばいいの? という質問だった。そりゃあ、どんなに辞典を引いても、わからないだろう^^ 日本生まれで日本育ちのぼくが、冬にこたつに入りながらミカンを食べることの幸せを表す言葉と説明した。

 しかし「こたつでみかん」は、絵のなかにさりげなく書かれた短い言葉だ。長々と説明調には書けない。しかも、オンドルが主流の韓国にコタツはない。

 絵本をもらったとき、例の、ぼくが説明した、あの部分が気になって、あわててページをめくった。あった。あった。ははは^^

 彼女は「冬はやっぱりみかん」と訳していた。韓国語だと겨울에는 역시 」。

同じく7文字に収めるところが、やっぱり、大翻訳家、プロ中のプロ。お見事!


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# by kimfang | 2017-05-08 14:33 | トピックス
17/4/30 トマトな連休

 韓国でだす予定の絵本「トマトは野菜か? 果物か?」が、ようやく、最終段階にきた。

 いま、解説のページの追加原稿を書いているところだ。

 世界の特徴的なトマトをいくつかピックアップして、子どもたちに見せてあげよう。できれば、実際に食べみて、どんな味なのかも伝えたい。それに、写真も自分が撮ったもののほうが、自由に使えてなおいい。

 で、この頃は、デパートや高級食材店にいって、お目当てのトマトを探す日々を送っている。しかし、見つけるのはなかなかむずかしい。手に入れたのが、以下の3つ。

 グリーントマトにしましま模様の「グリーンゼブラ」

 熟すと紫色になるアントシアニン豊富な「トスカーナバイオレット」

 直径、1センチくらいの小さな小さなミニトマト「マイクロミニトマト」

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 頑張っても手に入らないのは文献に頼るしかないのだが、ひとつでも多く手に入れて実際に食べてみたい。

 トマト探しの連休になりそうだ^^


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# by kimfang | 2017-04-30 11:48 | トピックス
17/4/9 4年目にして「収穫」なるか? トマト絵本

f0004331_10352198.jpg 先日、韓国の出版社から絵本「トマト、野菜なの?果物なの?」の絵の下描きが届いた。企画を送って4年目にして見たその絵は、センスが光るいい絵だった。

 そもそも、この絵本の企画を送ったのが2013年の夏。秋には原稿を書きあげて正式に出版が決まった。

 ところが……だ。

出版社の事情もあり、ぼくの担当編集者がころころ変わり、画家さんもなかなか決まらなかった。

ぼくが企画を送った当時はまだ、韓国に「食育」をテーマにしたオリジナルの絵本は少なく、この分野は日本の翻訳本が大半を占めていた。それが最近は、「チゲスープ」の絵本がでるほどに、韓国オリジナルのバラエティにとんだ食育絵本がでるようになった。

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そんな昨今のブームを見てあせったか^^

企画を送って3年がすぎた去年、ようやく出版社は「フリーランス編集者」(出版社の編集者ではなく、外注)へ編集を依頼し、出版へ向けての動きが本格化した。

なのに、よせばいいのに、今回の絵を見て、さらなる追加の絵を要求しちゃったよ~()。編集者も賛同してくれてよかったのだが、またさらに、出版が遅れるかもしれないなぁ。

 今年中にでると信じよう。まずは絵の完成を待ちたい。

 


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# by kimfang | 2017-04-09 17:20 | トピックス
17/4/8 マナブの追悼記事

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 2月の末に死んだ、京都市動物園のツシマヤマネコ、マナブの追悼記事が毎日新聞・京都版に掲載された。

 マナブは、ぼくが1月に毎日新聞の「読んであげて」のコーナーにて連載していた「ヤマネコ飼育員物語」でも登場した。

 ツシマヤマネコは日本では長崎県の対馬に70100頭しか棲息していない、日本で一番絶滅に近い種だ。現在、環境省と日本動物園水族館協会が協力し、全国の10の施設でツシマヤマネコの飼育や飼育下繁殖が行われている。

 しかし彼らの飼育下繁殖は簡単ではない。繁殖用のヤマネコたちを確実に繁殖させるため、お客さんに見せない非公開の繁殖施設で飼育している。マナブも、そのなかの1頭だった。

 若いマナブは父親になってくれることを期待されたが、1歳のころに心臓病が見つかり繁殖事業から外されることになり、公開もされることになく逝ってしまった。

 ところが一度も公開されたことがないのに、マナブの死を知った人たちから5通の手紙や花束が動物園に届いた。

 マナブを担当した高木直子飼育員のブログ(動物園の飼育員ブログコーナー)や、京都市動物園で毎年開催されている「やまねこ博覧会」でマナブが紹介されたからだろう。届いた手紙のなかには「毎日新聞の童話で知りました」と書いてあるものもあったから、ぼくの連載も少しは役立ったと思う。

ツシマヤマネコのことをひとりでも多くの人に知らせたいと、がんばったかいがあった。

さらに多くの人たちにツシマヤマネコを知らせるためには、「ヤマネコ飼育員物語」の連載を書籍化し、全国に広く発信するのが一番望ましい。

ということで、書籍化の準備をはじめたところだ。小さな進展も、ここで報告していきたいと思っている。


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# by kimfang | 2017-04-08 14:26 | トピックス
17/4/2  「すばこ」台湾版でてた!

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 先日、ふとしたことで絵本『すばこ』の絵を担当してもらったイ・スンウォンさんのブログを見ることに。

 するとだ! 2014年1月の記事に「台湾版が数か月前にでたが、きょうになってようやく届いた」という記述があった。

 えっ? 台湾版でてるの? 聞いてないよ! それも2013年にでたということ?

 急いで版元の韓国の出版社に問い合わせた。

とはいえ、知ってる編集者はみな辞めていてだれもしらない。人づてに何とか営業担当につながった。その人も台湾版がでたことを知らなかったようで、「本社」に問い合わせてみるという。

 何? 本社って?

 この出版社、以前は教育分野の大手会社のなかの単行本出版部だったが、何年か前に分社化されたそうだ。その混乱のなかで連絡が抜け落ちたという説明だ。

f0004331_13311943.jpgf0004331_13310608.jpg で、きのう、EMS(国際スピード郵便)で「問題の^^」本が届いた。

 タイトルが「男爵的鳥巣箱」と変わってた。

 日本語版では省かれた「紙巣箱づくり」がついていた。

 これらは台湾で販売を考えてのことだろう。

 まったく問題ない。

けれども……。

「金晃」とならなくてはいけない、この本の著者であるぼくの名前が「金煌」に……。だす前にそれくらいは確認してよ()

 うーん。まっ、いいかっ^^ 台湾版がでたこと自体はとてもありがたいことだから。

 台湾でも多くの男爵があらわれることを願っている!


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# by kimfang | 2017-04-02 13:33 | 出版物
17/3/31 「すばこ」が北海道指定図書、福井県優良図書に
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 絵本『すばこ』が日本で発売されて今月で1年になる。厚生労働省社会保障審議会推薦の児童福祉文化財に選んでもらったり、日本絵本賞の読者賞候補絵本に選んでもらったりと、ありがたいことが続いた。

 そしてまた、北海道の指定図書 福井県の優良図書 に選んでいただいた。

「鳥」年の今年、青葉の季節に鳥との共生を考えるきっかけになれば幸いだ。





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# by kimfang | 2017-04-01 13:47 | 出版物
17/3/29 京都YWCA「ガジュマルの樹」で紙芝居三昧

 京都市多文化施策審議会で同じく委員を務められている京都YWCAの代表理事、安藤いづみさんから、春・夏・冬休みに運営されている「ガジュマルの樹」にて、子どもたちと向けたプログラムをしてほしいと頼まれた。

 これは両親の共働きなどで、長期の休み中に居場所がない子どもたちのためのもの。ならばと、よろこんで引き受けさせていただいた。

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そのプログラムをしてきた。

 紙芝居ではじまり、コウノトリとすばこの話をして、紙のすばこづくり、そしてまた紙芝居。

 20人の子どもたちと、たのしい時間を過ごした。

 紙のすばこづくりは、いつ、どこでやっても、子どもたちの発想力の豊かさに感心する。

 今回は、鳥たちのために部屋のなかに家具を置いたり(実際には描くのだが)、トイレをつくったり、新たな穴をあけてもしものときの非常口をつくったりしておどろかされた。

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 さて、講演の途中で紙芝居を2作上演するのだが、紙すばこが早くできた子には、全員が完成するまでに紙芝居をしてあげようとほかにも4作持っていった。

 少人数の子どもたちに紙芝居をしていたら、あとからどんどん子どもたちがやってきて、終わった紙芝居も見たいとせがむ。

 リクエストされると、ついついやってしまうのがぼくの性。

結局、もう一度4作を全部上演。この日は計10本の上演となった。

f0004331_18104260.jpgもう、のどが痛くて限界だったが、子どもたちは同じ紙芝居を2度見てるので、

「やっぱりこの絵、グロイわ」とか、

「こいつ、ぜんぜん何もしてへんやんけ」とか、

それぞれに、にこにこしながらつっこみを入れてくる。

そうかぁ、ここでこんな反応するんや。ぼくもやっててそれが面白い。

かれらに愛される作品を書くぞ! と創作意欲がわいてきた幸せな一日だった。



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# by kimfang | 2017-03-30 18:04 | トピックス
17/3/28 図書館や児童館を多文化共生の拠点に

f0004331_12141876.jpg 今年度から京都市の多文化施策審議委員を務めていることは以前にもいった。今年度ももう終わる。一年間の審議をまとめた報告書を京都市長に手渡すことになった。ぼくは第三回会議にて「多文化を進めるための教育」という報告もしている。ぜひ、参加してほしいという市からの要請もあって、市庁を訪れた。

ところがだ。ネクタイをするかどうかで、この日の朝まで悩んだ。かたい服装は苦手だ。最近は表彰式でも、ネクタイをしなかった。文化的な催しなら、作家さんらしいノーネクタイも許されるのであろうが、今回は市の施策を考える会議の締めだ。

 悩んだ末に、何年かぶりにネクタイをしめた。いざ、会場にいくと、男性は全員スーツにネクタイ。市長さんは着物に袴の正装だ。

 ぼくだけジャケットと綿パン。スーツではなかった。じつはスーツを着る機会がほとんどないので、持っていない。任期満了の来年3月は、ネクタイするかしないかじゃなくてスーツを買うか買わないかで悩むだろうなぁ^^

f0004331_12210827.jpg ところで、今回の報告書はよくできていると思う。

 提言1では、「大人になってからも継続的に外国籍市民等について学び、理解を深められるよう社会教育の充実が必要である」

 提言2では、「宿泊施設や図書館が多文化共生の拠点となるように、例えば児童館や区役所など市民にとって身近な場所を多文化交流の場所として積極的に活用していくことが重要である」

 という言葉が盛り込まれた。「社会教育」と「図書館」はぼくが会議で何度なく強調してきたことだ。これが入ってうれしく思っている。


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# by kimfang | 2017-03-30 12:23 | トピックス
17/3/14 マナブ、安らかに
f0004331_14254833.jpgf0004331_1426497.jpg きのう、久しぶりに京都市動物園にいった。オスのツシマヤマネコのマナブの遺影に手を合わせるためだ。

 今年1月に毎日新聞で連載していた「ヤマネコ飼育員物語」にもマナブは登場した。

 マナブは2014年の5月に佐世保市の九十九島動植物園で生まれた。
 それまでツシマヤマネコの飼育下繁殖に成功していたのは、福岡県の福岡市動物園だけ。
 マナブは福岡以外で誕生した、しかも飼育下では5年ぶりの子ネコで、一緒に生まれた兄弟のリョウ(愛知県名古屋市の東山動植物園で飼育)とともに待ちに待った「待望の子ネコ」だった。

 同じく2014年に福岡市動物園で生まれたメスの子ネコ、メイとともに2015年の1月15日に京都市動物園にやってきた。

 メイとの相性も非常によく、ペアになり、新しい命を誕生させてくれることをみなが期待したが、来園後の5月に心臓の病気が見つかり、繁殖事業から外れることになった。
 
 連載でも、マナブの病気のことは書いたが、飼育員たちの手厚い看病のもとで状態は安定し、穏やかに暮らしていると思っていた。
 しかし年末の12月に再入院し、2月になり病状が悪化して2月28日に死んでしまった。
 地元の新聞報道で知ったが、ショックだった。
 そして京都市動物園の東エントランスのなかにマナブの祭壇が設けられたことを知って訪れた。

 マナブは短い一生を終えたが、ぼくはマナブに手を合わせて誓った。
 ツシマヤマネコが日本に棲んでいること、そして日本の野生動物のなかで一番、絶滅に近いことを、もっともっと多くの人に知ってもらえるよう努力する。
 君のことを決して忘れない――と。

 マナブ、安らかにお休み。
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# by kimfang | 2017-03-15 14:26 | トピックス