「ほっ」と。キャンペーン
動物児童文学作家のキム・ファンです!!
09/2/14 カニ食いてぇ~
 シリーズ絵本「더불어생명」(生きものと共に)の次回作を書いた。このご時勢だ。
いつシリーズを切られるかわからない。契約が済んだら、間髪を入れずに次回の契約を取らないと…ふー。
f0004331_1420156.jpg
 で、「シオマネキ 농게」の話を書いた。
 オスの片方のハサミが巨大化するのは、ずばり求愛のため。メスに向かって一心不乱?にハサミを振るオス。でも、求愛しながらも、小さいほうのハサミで食事しているヤツもいるというから、何とも微笑ましい。

 シオマネキには「右利き」と「左利き」がいる。その比率は、5:5。
 人間は90%が右利き。原始時代から戦いの日々を送っていた人類は、左胸に傷を負うと大量の出血で死ぬことを知り、左手で盾を持ち心臓をかばい、右手に武器を持った。それでほとんどが右利きになったという。

 左利きのぼくは、右と左が半分ずつの社会が羨ましい。
 最近、なにかと電車で出かけることが多くなったが、券売機も、改札も、(社会も)みんな右よりになっていて、生きづらい。

 さて、どうして右利きと左利きが半々か? それを説明せずにさりげなく描くのが今回の絵本の「味噌」(因みにカニ味噌はカニの肝臓に相当する)。小さな子ガニのときに、左右どちらかのハサミがぽろんと落ちる。どちらが落ちるかはまったくの偶然。5:5。
 カニは取れたハサミや足が「再生」するが、落ちた方のハサミは小さなハサミに。落ちなかった方は、より成長して巨大なハサミになる。
f0004331_14342560.jpg
 でも、大きなハサミでは食事はできない。メスは卵を産まなくてはいけないから、両方小さいハサミでせっせと食べる。ホンマ、うまいことできてまっ。

 ところが、韓国ではこの愛らしいシオマネキを「게장 ケジャン」にして食べるというではないか! 
f0004331_1432343.jpg
 人が食べているのに「더불어생명」(生きものと共に)はまずい。
(いやっ、「게장」はうまい! 特に子持ちのワタリガニの「게장」は)



f0004331_14423620.jpg
 そこで、赤くて大きくて見栄えがする「シオマネキ」をあきらめて、地味で小さな「ハクセンシオマネキ 흰발농게」を主人公にした。ま、仕方ないが、こちらの方は鳥のエサになっているのでストーリー的には書きやすかった。
f0004331_1443490.jpg
 しかし、調べみると、シオマネキを食べているのは韓国だけではなかった。
 日本でもちゃんと食べている。

 佐賀県に伝わる「がん漬け」はシオマネキの塩漬けを発酵させたものだ。

 
九州は半島と食文化が似ていることが多い。「がん漬け」と「게장」のルーツをたどるのも面白いネタだなぁ。


f0004331_14582858.jpg
 


 そんなことを考えていると、カニが無性に食べたくなった。
 もちろん「漬けものカニ」。そう「게장」。
 行きつけの韓国料理店にたずねると、ワタリガニは今、産卵期で手に入らないという。

 うーん、게장食いてぇ!

 ワタリガニの게장
[PR]

by kimfang | 2009-02-14 14:22 | トピックス