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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
09/5/8 ついにペンギン本 発売されました!
 2006年4月 長崎ペンギン水族館の取材からはじまったペンギン本の執筆。
 3年と1か月かかって、ついに発売された。 
 
 そもそもこれを書くことになったきっかけは、韓国を代表する環境NGO、環境運動連合が国会議員会館の前で行った「地球温暖化と南極の生態系危機」というイベントの記事だった。※南極の生き物を助けたければ、クリルで釣りをしないで 
 そこには、南極の自然を支えているクリル(ナンキョクオキアミなど、エビに似た小さなプランクトンの総称)を韓国は年間約4万トンも乱獲(世界一位になった年も)している。その90%が釣りのエサに使われていると書いてあった。

 記事に掲載された写真がぼくの心に響いた。クリルのついた釣り糸を垂らした人に向って、着ぐるみのペンギンたちが、「クリルを使った釣りをやめて!」とプラカードを力強く掲げていた。アデリーペンギンやアゴヒゲペンギン、ジャンツーペンギン、マカロニペンギンなどは、主食がクリルだ。もう、居ても立ってもいられない。乱獲をやめさせたくて本を書いた。

 ところが執筆過程で、韓国だけの問題ではないことを知った。
 南極のクリル漁はそれまでの総漁獲が約50万トン。ソ連が最大の漁獲量を誇っていた。しかし1991年のソ連邦の崩壊以降10万トンに減り、日本が世界一位の座に。
 やがて韓国が日本の漁獲数を上回り、数年前からはノルウェーが断トツの一位となる。ノルウェーの多国籍企業が、大型ポンプで海水ごとクリルを捕る装置を開発し、ひとシーズンで12万トンも捕っている。過去に捕鯨においても「ノルウェー式捕鯨」を他国が取り入れて、クジラを乱獲した歴史がある。また、同じことが起こらないか?と心配でならない。

 でも、今なぜ、クリルが注目されているのか? それは養殖用に使われる魚油や魚粉の材料になってきたイワシ漁などが、もう限界に達し、代用品としてクリルが使われだしたからだ。さらには、クリル油には、「オメガ3脂肪酸」という心臓血管によい物質を高濃度で含んでいる。栄養補助食品や治療薬としても注目されている。
 このように、にわかに需要が高まったクリルを早く保護しないと、クリルを食べるクジラやペンギンたちに深刻な影響がでることは誰の目にも明らかだ。

 韓国では、前国会で、南極海におけるクリル漁が討論された。環境保護団体は、釣りのエサに南極のクリルが使われていることを市民に周知させるキャンペーンを粘り強く展開している。

 日本は、世界一のペンギン飼育国だ。彼らの主食でもあるクリル保護の先頭に立たなくてはいけない責務がある。もちろん日本でも、釣りの撒き餌に南極のクリルが大量に使用されている。なのに、韓国よりも周知が遅れているように思える。
 「日本は国際的な批判を避けるために、直接操業国から輸入国になっている」
 韓国の新聞はそう伝えている。

 とにかく、在日韓国人のぼくは、日韓にクリル乱獲を考え直してもらいたかった。
 ペンギンのために。それはぼくたちのためでもある。

  この問題を考えるに、南極オキアミ保全プロジェクト はとてもいいサイトです。
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by kimfang | 2009-05-09 17:36 | トピックス