京都家庭文庫地域文庫連絡会が発行する「京庫連だより」に、「平和文庫訪問」の記事が載りました。
平和文庫に
児童図書研究家のイ・ヘヨンさんと
作家のキム・ファンさんが見学にこられました。
後藤由美子
6月27,28と京都女子大学で開催された
「絵本学会」にこられた韓国の児童図書研究家イ・ヘヨンさんが、京都にお住まいの作家キム・ファンさんの案内で平和文庫を見学にこられました。
どういうきっかけで平和文庫を作ったのか、本はどんなものがあるのか、資金はどうしたの、どのように子どもたちに手渡しているのか…などたくさんの質問をされました。
それはこのような文庫に共鳴されていたからで、韓国ではまだまだ平和に関する本というものが多いとは言えないが、やはりこういう活動がのちの子どもたちのために必要と感じておられるからでした。本を集め巡回する活動も始まっているそうです。
韓国での翻訳本の出版状況などを聞くと、日本であらゆる国の本が翻訳されて読むことができる今の状況というものが、世界的にもいかに恵まれ奇跡に近いことなのか、そのことがいろいろな障壁を待たない子どもたちを育てているだろうという思いを持ちました。
児童文学者の中でも、和歌山静子さん達はじめいろいろな方が中国・韓国の作家とのコラボレーションをなさってその面からの本当の友好の土壌作りをなさっています。この辺のお話、いつかキムさんとの機会を持ってみなさんと学びあいたいと思いました。