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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
11/3/21 雨の日はチヂミ
 韓国からお客さんがきた。知り合いの留学生のお姉さん夫婦だ。留学生の卒業式(修士課程)に参加するために先週から日本にきていた。
 ぼくが韓国にいったときには、よく泊めてもらっている。京都にいらしたときくらいは御もてなしをしなくてはいけない。
 京都らしい雰囲気のある先斗町をぶらぶら歩いたあと、ちょっと小粋な創作日本料理店にいくという演出をした。

 会うなり、留学生のお姉さんがいった。
「先生(一応、そう呼ばれている)、飛行機から降りて入国手続きをしていたら、外国人のところに並んでいるのが私たち(夫婦)のほかにふたり、4人だけだったのでおどろきましたよ。いつもなら、飛行機の半分くらいは韓国人なのに」
 旦那も続けた。
「行く前にオモニムから電話がありましてね。日本は危険だから、どんなことしても息子を連れて帰ってきてって」

 そう。韓国では連日、日本の地震と原発の放射線漏れ事故がトップニュースで報じられている。
 実際、韓国に引き上げた人も多く、ひどい円高もあって観光客が激減している。
 それだけではない。例え産地が東北でなくても、「日本産」というだけで放射線汚染があると思われて、魚などが売れない被害がでている。
 
 さて、京都によくきている夫婦だが、先斗町ははじめてだったようで、ことのほか、よろこんでもらった。
 創作日本料理店も好評で、チーズのかかった珍しいチヂミを美味しそうに食べた。

 2次会も、ばっちり計算済みだ。
 本国の韓国人たちも舌を巻く、うまい韓国料理店がすぐそばにある。同胞が営む店だから、気軽に韓国語で話せるのもいいだろうと連れいった。
 お姉さんは席に着くなり、すぐにまた、チヂミを注文した。
 ぼくが、「さっきも食べたのに、ほんと、お姉さんはチヂミが好きなんですね」というと、
「だって、今日は雨ですから。雨の日は、やっぱり、チヂミでしょ」と笑った。
「…?」
 ポカンとしているぼくを見て、旦那が解説してくれた。韓国では雨の日にはチヂミを食べる習慣があるという。f0004331_22342768.jpg
 これには
 ―夏になると雨の日が続き、農作業ができない。ちょうど、ニラ、ねぎ、かぼちゃなどが旬であふれている。それでチチミを作ってマッコリ呑んで暇をつぶしたという説。
 ―雨の音がチヂミを焼く音に似ているので、チヂミを食べたくなっていつしか雨の日の定番になったという説などがあるという。

 するとお姉さんが、うなづきながら話した。
「最近、科学的にも証明されたのよ。雨の日は気持ちが落ち込むじゃない。小麦粉に含まれているアミノ酸やビタミンが、憂鬱感を取り除いてくれて、いいんだって」
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 へぇ~知らなかったなぁ。
 家に帰ってこれを家人に話すと、「それって、メニューに悩まなくていいわねぇ」と妙に感心していた。
 次の雨の日は、我が家もチヂミになりそうだ。


 お土産にもらった韓国のお菓子。
 ビスケットのなかにお餅が入っていた。さすが、お餅大国。
 これがメッチャ美味かった。

 ご夫婦が、日本の正しい現状を韓国の人たちに伝えてくださることを切に願っている。
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by kimfang | 2011-03-22 22:36 | トピックス