動物児童文学作家のキム・ファンです!!
11/4/9 今なぜ、福井にコウノトリ?
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 コウノトリを求めて、福井県・越前市にいった。
 実際には今、越前市にはコウノトリはいないから、コウノトリに憑かれた「人」に会いにいったということになろうか。

 コウノトリは豊岡のものと思っている方が大半だろうが、福井県・越前市(当時は武生市)と小浜市は、最後までコウノトリがすんでいたまちで、1964年に日本で最後の野生のヒナ誕生も、実は、福井県・小浜市なのだ。

 その後、1966年を最後に福井でもコウノトリがいなくなる。結局、1971年に豊岡にいた野生最後のコウノトリが死んで、日本のコウノトリは絶滅してしまった。
 けれども2005年に豊岡でコウノトリが復活。
 今年の10月には福井県でもコウノトリの放鳥(※当初はハードリリースも考えられていたが、飼育して生まれたヒナを野生に放つ、ソフトリリースになった)が予定されているから、間もなく福井でも、コウノトリが復活することだろう。
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 ところが、福井にコウノトリがいたことを知らない福井県民は多い。
 しかも、福井でコウノトリが放鳥される意義や意味をちゃんと理解している人も少ないという。
 何とか、しなくては! 
 と、福井各地を飛び回って、「コウノトリもすめる環境づくりをしましょう」と精力的に説いているのが野村みゆきさんだ。

 野村さんは越前市エコ交流ビレッジの指導員を2001年から務めている。
 2003年9月に、「コウちゃんと会うツアー」を企画したことからコウノトリと出会う。
 
 コウちゃんは、1970年に福井県・武生市に舞い降りたたあと捕獲されて豊岡へいって、たった一羽だけのひなをうんだコウノトリで、豊岡では「武生」と呼ばれた。f0004331_1145938.jpg
 ご存じのとおり、ぼくはこの、くちばしのおれたコウノトリのことを2003年に絵本にした。
 翌年の3月に、当時、コウちゃん保護に携わった人びとたちを集めて講演会を開いてくださったのが、野村さんだった。
 
 実は、コウちゃんが飛来した1970年から数えて40年目にあたる昨年、何と、コウちゃんが舞い降りたまちに、また、コウノトリがやってきたのである。
 豊岡から放たれたコウノトリだ。

 おりしも「コウちゃん飛来40周年記念事業」を準備している真最中だった。
 人びとは、コウちゃんの生まれ変わりがきたとよろこんだ。

 「えっちゃん」と名がついたコウノトリは107日間も越前市に滞在して、住民票まで発行された。今は、彼氏と、富山の方へいっている。
 越前市を忘れたわけではない。やがて迎える繁殖適齢期に、どこでひなをうんで育てようか?と各地を回って、品定めしているんだ。きっと、もどってくるだろう。

 コウちゃんの物語を書いた縁もある。福井県のコウノトリ復活を応援する本を書かなくては。

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 さてさて、取材にいくと、そこの名物を食するのもたのしみのひとつ、
 武生にきたのだから、「越前そば」を食べなくては。
 おろしが入ったつゆを、鰹節がかかったそばにぶっかけて食べるのが、こちらの流儀

 うまかった!
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by kimfang | 2011-04-10 11:53 | 取材ノート