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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
11/6/15 シマリス、発売される!
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 科学読み物、『シマリス』が発売された。シマリスは、韓国でもっとも身近で、もっとも愛されている野生動物だ。
 
 なのに、みんな、どれだけちゃんとシマリスのことを知っているのかなぁ?
 そんな問いかけをする、野心作だ。
 
 サブタイトルは、「私たちがしらない、本当のシマリス」―。
 
 例えば、シマリスはドングリだけを食べると思っている。
 冬眠前の秋にはドングリを食べるけれど、ドングリがないときには虫を食べたり、鳥の卵やひな、カエルまでも食べたりする雑食性だ。f0004331_22394710.jpg
 
 天敵のヘビにやられっぱなしのヨワムシでもない!
 弱ってるヘビなら噛みつくし、噛みくだいたものを身体じゅうに塗ってしまう。
 これでヘビに出会っても大丈夫。ヘビの臭いでカムフラージャ。もうヘビからは攻撃されない。
 可愛いふりして、なかなかしたたかなヤツだ。

 そもそもシマリスの名前にも問題がある。
 韓国語でシマリスは「다람쥐」。古い韓国語で「달리는 쥐」。つまりは「走る ネズミ」という意味。確かに地面を走っているけど、本当はそうじゃない。
 顎の筋肉の付き具合から、ネズミよりも先に世の中にうまれたことがわかっている。
 大先輩に、新参者のネズミを基準に名づけるなんて、何と、失礼な!
 それに、地上ばかりを走ってはいない。樹の上で寝たり、キツツキの巣を使ったりと、樹の上でも生活するもの。地上を走ってばかりじゃないや。
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 こんな風に、今まで知られていない彼らの生態をたのしく学ぶ本だ。
 かわいい絵もいいし、使われる写真もなかなか衝撃的だ。

 しかし、ここまでくるのに、本当にたいへんだったなぁ。
 生きものにまったく関心がない企画委員を何とか説得し、ようやく社長の前でプレゼンが実現。
 企画が通ったというのに、社長交代劇があり、原稿は宙ぶらりんに。

 もう、原稿を引き上げようか、と悩んだけれど、まだ、無名の頃に韓国ではじめての本をだしてくれた恩ある出版社だ。
 韓国の児童書界をリードしていたころの輝きを取り戻してくれると信じて、待った。
 まったかいあって、会社は新社長のもとで再スタート。

 ところが本格的に編集がはじまったというのに…今度は担当編集者が退職してしまって、またまた、受難…。

 はぁ~待たされたなぁ~
 記念すべき韓国で10冊目の本は、忘れられない一冊になりそうだ^^
 
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by kimfang | 2011-06-17 22:41 | 出版物