動物児童文学作家のキム・ファンです!!
11/12/24 長生きして! 南北友好の犬
 今朝の朝日新聞に、『「将軍様の犬」も寄る年波 南北友好の象徴』という記事が載った。
 懐かしい「トゥリ」の姿が写真で紹介されていた。
 この犬こそは、2000年の南北首脳会談のおりに、南のキム・デジュン大統領と北のキム・ジョンイル国防委員長が交換した「友好のシンボル」だ。

 大統領が贈ったのは、韓国初の国際公認犬となった珍島犬(チンドッケ)。国防委員長が贈ったのがトラ追い犬として名を馳せた豊山犬(プンサンケ)だった。その、北から来た豊山犬が年をとって弱っているというのが今回の記事だ。
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 懐かしいというのには理由がある。
 何とぼくは、朝日がいう「将軍様の犬」を自分の手で散歩させたことがあるのだ。それも、オスの「ウリ」とメスの「トゥリ」の両方ともを、だ。
 大統領が国防委員長からもらった「特別な犬」を散歩させた一般人は、そうはいない。いいや、もしかするとぼくひとりかもしれないなぁ。
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 それにはこんな経緯があった。
 宝塚から韓国へいったゾウのサクラを取材していた2004年のこと。サクラとともに韓国へ渡ったポニーなどのほかの動物がどのように過ごしているのか知りたくて、ソウル大公園のなかのオリニ(子ども)動物園にいった。そこにいる「南北友好のシンボル」を取材してルポを書くのも、訪韓の大きな目的だったのだ。

 ところが、肝心の犬が2匹ともいない。病気にでもなったか?と心配していると、飼育員がウリを散歩して帰ってきたのだ。当時、豊山犬の情報は韓国にも日本にもほとんどなかったから、ぼくは飼育員に多くをたずねた。

 すると飼育員が、「日本からわざわざ来てくれてありがとう。記念に散歩させてあげるよ」といいだしたのだ。
 何事も慎重に行動する日本ではあり得ない話だが、そこは韓国人のおおらかさというか、何というか、とにかくラッキーなことに、ぼくはくさりを持ってオリニ動物園を一周したのだ。
 もちろん、犬に何か起こったら、監獄にいくことになるぞ…とビビりながら^^) 因みにそのときトゥリは子どもを産んだばかりで、別室にいた。
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 翌年の2005年、サクラの取材でまたもや、ソウル大公園にいった。当然、豊山犬も気になっていて、オリニ動物園をのぞくと、飼育員はぼくのことをちゃんと覚えてくれていて、「また来てくれたのか!」と、今度はメスのトゥリを散歩させてくれたのだ。
 だから、めちゃめちゃ懐かしいのである。
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 犬の年齢は大きさによって大きく異なる。11歳の小型犬は人間の年で60歳くらい。大型犬なら82歳くらい。ウリとトゥリは中型犬だから、亡くなった国防委員長と同じくらいの年で、70歳くらいだろうか。
 少しでも長生きして、南北の友好を助けてほしいものだ。

 今、韓国でだす、イヌの科学読み物を必死に書いている。
 南北友好のシンボルを散歩させた貴重な経験を持つぼくとしては、もう一度、彼らが注目を浴びるような本にしたいと願っている。
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by kimfang | 2011-12-24 11:07 | 取材ノート