動物児童文学作家のキム・ファンです!!
12/3/18  韓国で絵本『トキ』 朝の読書選定書に選ばれる!
f0004331_1713966.jpgf0004331_17133680.jpg
 18日、うれしいトキの報せがふたつ届いた。
 ひとつは、新潟県の佐渡島で、放鳥トキのペアが産卵し抱卵をはじめたという報道だ。ひなが誕生すれば36年ぶりだという。
 ぼくは、2008年の放鳥式典に韓国の子どもたちを連れて参加している。放鳥されたトキを間近で見た者としては、いまだにひなが誕生しないことがもどかしい。今年こそは、ひな誕生! というニュースを聞きたいものだ。 期待したい。

 もうひとつは、韓国の出版社からの、トキの絵本が「幸せな朝の読書運動」が選ぶ今年の選定図書に選ばれたというものだった。これは、すごくうれしい報せだ。
f0004331_17152076.jpg
 韓国にもトキはいたが絶滅。中国からもらったトキをラムサール登録されたウポ沼周辺の施設で飼育し、野生復帰を目指している。しかしトキが、日本の佐渡島の人たちをはじめとする多くの人の努力で守られたことは、あまり知られていなかった。
また、中国の科学院動物研究所・特別調査隊が、絶滅したと思われていたトキを何年も山を歩き回り、1981年に奇跡的に見つけたことも、ほとんど知られていなかった。

 そこでトキが、日本と中国が、どんなに苦労して守り抜いた貴重な国際保護鳥なのかをわかってもらうために、2010年に韓国で絵本『トキよ、帰っておいで!』をだした。
 ところが…日本や中国から学ぼうという内容が受けなかったのかな^^?
 絵本はマスコミにもまったく取り上げてもらえずにいた。だからなおさら、今回の選定がうれしいのだ。

 トキを放鳥してみて、その飛翔力の強さに関係者はみな、おどろいだ。佐渡島から出ていく個体も結構いたからだ。
 ある研究によると、中国の北部(今はいない)にいたトキは朝鮮半島に渡り、日本にいたトキも朝鮮半島にわたるものがいて、そこで交流していたという。遺伝子の多様性を保つためには必要な交流だ。
 これはコウノトリにもいえること。            右の絵は、佐渡島で放たれた最初の10羽を描いている
f0004331_17163690.jpg
 朝鮮半島でのトキやコウノトリの野生復帰は、日本と中国のトキやコウノトリにとっても大事なことなのだ。それはまた、韓国の自然が取り戻されることにもつながる。
 今回の選定を機に、トキの絵本が、より多くの韓国の人たちの手に届くことを願っている。

 昨年出した『シマリス』も、選定図書に選ばれた。日本の課題図書のように高いハードルではないが、まず、ここに選ばれることを目標にしている作家も多い。
 ちなみに過去にも、以下のように選ばれている。今年も選ばれてよかった。
 2008年に『コウノトリ』
 2010年に『ペンギン』と『巣箱』
 2011年に『カヤネズミ』と『シオマネキ』
[PR]

by kimfang | 2012-03-21 17:18 | トピックス