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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
12/7/21 ふゆみずたんぼ韓国語訳 ラムサール報告書(CD)に収録
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 日本雁を保護する会会長の呉地正行先生の講演会が京都市の龍谷大学であった。
 「水田と生物多様性 ラムサール条約COP11(ルーマニア・ブカレスト)における展開
~ローカルの活動をグローバルに発信する意義と課題~」という、少々長くて難しいタイトルのついた講演だった。
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 ここにぼくと、友人のミュージシャン、ペ・チンジュさんが参加した。
 講演タイトルからして「素人」で「部外者」であるぼくたちが参加するはめ^^になったのは、呉地先生がプロデュースした「ふゆみずたんぼの歌」を、ぼくが翻訳し、彼女が歌ったからである。

 順を追って話そう。           先生が書かれた童心社の絵本『いのちにぎわう ふゆみずたんぼ』→
 冬の田んぼに水を張る「冬季湛水」は、田んぼにも生きものにもいい農法として、今、熱い注目を浴びている。機械を入れやすくするために、冬場は水を抜いて乾田にするのが慣行の農法だが、冬に水を張ってやるだけで、微生物が稲わらを分解、イトミミズが増え、それらを食べる生きものがあふれる田んぼになる。

 呉地先生たちは、蕪栗沼に集中したマガン(日本に渡来するガン類の80%が宮城県に集中する。伝染病などが発生するとたいへんなことになる)を分散させようと、農家の協力を得て蕪栗沼周辺の冬の田んぼに水を張った。
 すると、鳥たちが田んぼをねぐらに利用し、田んぼも健康になった。

 調べると、そのむかし「田冬水」という農法が文献に残っていた。スペインでも、「ペレローナ」という言葉で広く知られていた。
 「田冬水」を、もっとわかりやすい現代風の言葉にして広められないものか?
 そうして考え出されたのが「ふゆみずたんぼ」だ。 
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 先生たちは、これを歌にして広めようと考えた。
 そこで田中卓二さんが作詞作曲。CDにもなった。 ←歌はここをクリックすると聴けます 
 当然、田んぼの生きもの調査交流会や国際会議などでも、よく歌われるようになったのだが、韓国の参加者は日本人が歌っている間、何もできずにポカーンとしているだけだった。
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 4月末から5月はじめにプサンで開催された「日韓自治体ネットワーク」にぼくが通訳として参加。帰国するためにプサン(金海)空港に向かう車のなか、帰り際に呉地先生がおっしゃった。



「ねぇ、キムさん。『ふゆみずたんぼの歌』を韓国語に訳してもらえないかな。今度のICEBAで、みんなで一緒に歌いたいんだ。日本人は日本語で、韓国人は韓国語、それぞれの保国語で合唱したいんだ」

 それを受けてぼくが翻訳。出来上がった詩をアマチュア屈指のバンド―MMMに歌ってもらった。このバンドを率いるのが、ペ・チンジュさんだ。
 彼女が歌っ韓国語バージョンが、日本語バージョンや英語バージョンと共に、今回のラムサール会議に向けてまとめられた報告書のCDに収録された。
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 つまり、ぼくとMMMは、世界デビュー?!
 と、いうことで、お礼も含めて講演を聞きにいったということだ。
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 話は前後するが、17日のICEBA交流会の最後に、日本と韓国の参加者は肩を組みながら「ふゆみずたんぼの歌」を大合唱した。
 文章の翻訳とはちがい、歌詞の翻訳は、とっ~~~とても、むずかしい!
 いろいろなことがあった。
 すんなりとできた仕事ではなかったので、合唱を聞きながら目頭が熱くなった。

 音楽CDとしても、収録されればいいのにね。
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by kimfang | 2012-07-25 17:03 | トピックス