動物児童文学作家のキム・ファンです!!
12/8/11 子どもと大人、一緒の講演はたいへんなんです^^
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 ソウル、インチョン、クェサンなど、今回は5か所で講演した。絵本の背景となった「在日」の話だ。当然、大人向けの講演である。
 最初の講演は依頼者の意図通り、ほとんど大人だけだったが、次の図書館ではそうはいかなかった。司書さんが「さあ、子どもたちもいらっしゃい」と呼び入れてしまったのだ。
 ちょっと待って。子ども向けの講演ではないというと、あらまっ、大人向けとは思わなかった、というではないか。こまった……。
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 講演で一番むずかしいのは対象の年齢差。
 学校などで講演するときも、低学年なら低学年。高学年なら高学年と絞っていただく。低学年といっても1年生と2年生では、理解度がおそろしく違う。本当は、学年まで絞ってほしいのだが、かなり妥協して低学年や高学年という括りにしてもらっているのである。

 しかしたいていの場合、そうはいかない。
「先生、せっかくの講演ですので、低学年だけといわずに、なんとか高学年も」となってしまう。
 子どもの一年の成長を目の当たりにしていて、児童心理学まで勉強している学校の先生でもこれだ。一般の人たちは、そこのところがまったくわからない。
 ましてや、出来たばかりの新しい子ども図書館では経験もない。

 韓国は日本のように図書館がたくさんある国ではなかったが、最近、子ども図書館や「小さな図書館」がどんどんできている。国としても公的な図書館を増やすために法的に応援している。
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 例えば団地を建設する場合、500世帯の団地には必ず「小さな図書館」を設置しなくてはいけない―という法律を作った。しかし建設会社は499世帯にして、図書館の建設をしぶる会社もいたという。そこで2006年に、300世帯の団地には必ず作らなければいけない―というように法が改正された。
 大きな団地には、「小さな図書館」が必ずあり、たいていがオモニたちがボランティアで子ども図書館を運営している。
 今回も「小さな図書館」で講演をした。 左の写真は団地の中の「小さな図書館」
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 しかしハードはできてもソフトが足りない。ボランティアで頑張っている人たちの運営実績はまだまだだ。今回の5か所も、1か所を除いて2~3年前にできた若い図書館。専従の司書さんがいない図書館もあった。

 ぼくが自慢気にホ・ウンミさんにいった。
「むかし、2歳から75歳の年齢差のなかで講演したことがあるんですよ」
 友達の孫が通う幼稚園での講演。友達のオモニ(おばあちゃん)が息子の親友が講演するからと、10人以上のハルモニ(おばあちゃん)を動員した。
 すると、負けじとホさんがいった。             右の写真は絵本を読み聞かせするホ・ウンミさん
「私は0歳から80歳!^^」
 もうふたりで愚痴をいっている場合ではない、子どもたちがたくさんやってきてしまった。講演前の30分間で、何とか大人用の講演を子どもも聞けるように書き換えて、事なきを得た。
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 しかしあと3か所もある。
 どうしょうかと悩んでいたら韓国に持ってきたUSBに、5日前に京都こどもみらい館でやった「コウノトリの紙芝居」の画像が残っていたことに気が付いた。
 よし、これだ! これを子ども向けの講演にしよう。
 日本語で書かれた文章を韓国語に直し、紙芝居をするのでなく(もちろん紙芝居は持って行ってない)絵を見て語ろう。

 つまり、子ども向けの講演と、大人向けの2本立てにしたのだ!

 作戦は見事に成功。
 今回大活躍した「コウノトリ紙芝居」は、困ったときの秘密兵器として常に持って行くことにしよう^^
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by kimfang | 2012-08-21 09:09 | トピックス