動物児童文学作家のキム・ファンです!!
12/10/10 ライバルは、ノーベル賞学者?
  iPS細胞を作った山中教授がノーベル賞を受賞した。
 日本では19人目の受賞だ。まだ、自然科学の分野での受賞がない韓国人としては、羨ましい限りである。
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 山中教授ご自身が素晴らしい研究者であることはいうまでもないが、日本が自然科学の分野でノーベル賞を受賞し続ける理由は、それを支える環境があるからではないだろうか? 

 日本の方からすると、そんなものが? と驚かれるかもしれないが、図書館がどこにでもあったり、海外の優れた学術書が翻訳出版されたり、博物館などが充実していたり、子どもたちが読む科学読み物の水準が高くて充実しているといった、何でもないことが土台にあってのことだと、ぼくは思っている。

 いまだに自然科学分野での受賞がない韓国は、そんな土台からして遅れている。ようやく図書館が各地に建設されはじめたばかりだし、学術書の翻訳本が少ないのも相変わらずで、いまだに国立の自然史博物館がない(歴史もの博物館ばかり造っている)。
 
 だからこそ、ぼくは科学読み物くらいは充実させようと頑張っているのだ。
 大した力にはならないが^^
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 さて、近刊ミツバチ本の表紙が届いた。『ミツバチがいなくなれば、イチゴが食べられなくなるの?』というタイトルに合わせて、イチゴが点線で描かれているところがいい。もちろん、韓国初の、まるまる一冊ミツバチだけを扱った科学読み物というのがウリだ!
 日本では80年代にはすでにあった国産のミツバチの科学読み物が、今っ!なのだ。
 だけど、自画自賛している場合ではない。発売されれば厳しい競争が待っている。

 教育熱心な韓国では、ほかのものはダメでも、子どもに読ます学習読み物だけはみな世界レベル。それは国内の作家に頼らず、海外の優れた本をどんどん輸入し、がんがん翻訳出版するからだ(国内の作家も育ててよ…)。

 「ツバチの言葉」を解明したことで1973年にノーベル賞を受賞したカール・フォン・フリッシュ博士が教えるミツバチの本だって出ている。当然、日本の本も、アメリカの本もあり、ミツバチ科学読み物はグローバルな市場だ。

 そこでぼくは、在来種である토종벌(トジョンポル 韓蜂ともいう)について詳しく記述するなど、「国産」ならではの視点を大事にして書いた。そのへんのところを読者から支持してもらえると固く信じている。 (写真は、韓国の伝統式養蜂)
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by kimfang | 2012-10-10 09:31 | トピックス