動物児童文学作家のキム・ファンです!!
13/9/28 ハチゴロウの戸島湿地で、生きもの調査
 韓国の子どもたちが豊岡について2日目。いよいよ今日は、絵本や紙芝居ではなく「本物」のコウノトリと出会う日。田結(たい)の湿地にいったあと、野生のコウノトリが棲む「ハチゴロウの戸島湿地」へと向かった。

 ここは元もと、大陸からやってきた野生のコウノトリ、ハチゴロウがよく訪れていた田んぼだった。ハチゴロウは2002年の8月5日に豊岡にきたことから、8と5に因んでハチゴロウと愛称がついたコウノトリだ。

 コウノトリの放鳥は2005年の9月のこと―。
 当時はまだ、1羽のコウノトリも豊岡の空を飛んではいなかった。ハチゴロウは、まさに野生復帰を教えてくれる先生で、ハチゴロウの行動は、本とおりのなかの飼育コウノトリしかしらない私たちに、いろいろなことを教えてくれたのだ。
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 ぼくも豊岡へ通って、韓国からの留学生と一緒に必死にハチゴロウを追いかけた思い出がある。

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 さて、そのハチゴロウが好んで訪れていた戸島のこの地は、塩分があり、踏み入れると足が沈んでしまうほど「やっかいな田んぼ」だったのだ。はやく工事をして「まっとうな田んぼ」にしてほしいという要望から工事をしようとしたが、まさにそこへやってきたのがハチゴロウだったのだ。

 すると、野生のコウノトリが頻繁に訪れる場所は、きっとコウノトリにとってよいエサ場に決まっていると、工事をせずに保護してほしいという要望があがった。
 そこで市は、半分を買い取って保護することにしたのだった。

 2007年、惜しくもハチゴロウは死んでしまったけれど、彼から学んだことを忘れないという思いを込めて、ここを「ハチゴロウの戸島湿地」と名付けたのである。やはり、ハチゴロウが逝ったあとも、放鳥コウノトリが好んでやってきている。

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 一行が戸島に着くと、いきなりコウノトリが空を舞うのが見えた。韓国の子どもたちは初めて空を舞う姿を見て、歓声をあげていた。
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 ここの管理を請け負っている「コウノトリ湿地ネット」代表の佐竹節夫さんのお話のあと、実際にどんな生きものがいるのか、漁師さんが着るような胸まである長靴を履いて湿地に仕掛けられた網を引いた。

 魚はもちろんのこと、天然のウナギ、モクズガニ、テナガエビなどがとれた一方、ミシシッピィアカミミガメやブラックバスといった外来種もとれた。

 日韓の子どもたちは、お互いの活動を報告して交流し、中貝・豊岡市長のお話もきいて、戸島湿地での体験と交流会を終えた。
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by kimfang | 2013-09-29 16:48 | トピックス