『17歳の人生論』『初めて読む西洋の哲学書』などの著書と青少年たちの心を打つ講演で有名なソガン(西江)大学の哲学講師、アン・グァンボク氏が青少年のためのブックガイドをだした。 著者が哲学講師を務めるソガン大学といえば、パク・クネ大統領の出身校。日本の上智大学と並び称される私立の名門大学だ。 本のタイトルは『성장을 위한 책 읽기 成長のための読書』、数日前に発売された。いや、正式な発売日は11月25日なのだが、すでにメディアで多く取り上げられている注目の本だ。ネット書店からの情本によると、これは2004年から2013年8月までに出版専門雑誌「企画会議」に連載していた青少年向けの本の紹介コラムをまとめたものだという。 何とその、選りすぐりの52冊の本を紹介したガイドブックに、ぼくの『ミツバチがいなくなればイチゴが食べられないの?』が紹介されているというのだから、おどろいた。だって、あれは青少年ではなく、小学中学年向けに書いたものだもの~^^ 詳しいことはまだ本を手に入れてないのでよくわからないが、本の中身が少し見られるネット書店の「ビュー」に、ありがたいことにぼくの本を取り上げたページがアップされていた。 そこの内容を少し紹介すると、 ……だけど、女王バチだって働きバチのする通りにしなくてはいけない。女王バチの仕事は卵を産むこと。働きバチにさせられるがままに、働きバチの部屋には働きバチの卵を、オスバチの部屋にはオスの卵を、後任の女王バチの部屋にだって女王バチの卵を産まなくてはならない。その後は、ほかのハチたち同様に引退もしなくてはいけない。 それだけではない。ハチの世界は「王侯(おうこう)将相(しょうしょう)寧(いずく)んぞ種(しゅ)あらんや」―王侯や将軍・宰相となるのは、家柄や血統によらず、自分自身の才能や努力によるという意味)である。 どのような働きバチだってローヤルゼリーをたっぷり与えられれば女王バチになれる。このようにみると、ハチの世界は理想的な共産社会のようにみえる。社会主義者たちが夢みた労働する人たちがもてなしを受けるユートピアというのがあるとするならば、ハチの世界ではなかろうか? 『ミツバチがいなくなるとイチゴが食べられなくなるの?』は、科学の話だけれども、読むとしきりに私たちが暮らす社会のことを考えさせてくれる。 ざっと、こんな感じだ。 なるほど、小学校の中学年向けに書いた本だけど、社会の在り方、就職、働き方などを考えだす青少年たちにとってもいい本になりそうだ。 より良き社会を築いていくのは、若い人たちだから。 とにかく、先月の「優秀科学図書」にも匹敵する、うれしいことでもある。 『成長のための読書』とともに、ぼくの本も、もっともっと広まってくれることを期待したい。
by kimfang
| 2013-11-23 16:38
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