もうひとつの驚きは、まだか! まだか? と、首を長くして待っていた絵本の絵があがってきていたことだ。
絵本『大移動』(仮)は、2011年には原稿を書きあげ、
有名な画家さんであるペク・ナムォンさんが絵を担当することに大喜びした肝いりの企画だ。
ところが……。
実は今だからいえることだが、ペク画家の目の具合がよろしくなくて休養が必要ということになり、「無理しないで!」と、休んでもらった経緯があった。そんなこともあって絵のできあがりを、ぼくも出版社も3年も待っていたのだ。
昨年、12月に会ったときは目もすっかりよくなり、2月には完成させるから3月にはだそうということになっていた。
が、最近になって、「ペク画家はまた、休養が必要になりそうでして……、春は無理です」と出版社からきいていた。だから秋になるかなぁ?いやいや冬かなぁ? 本当のところどうなのかを聞いてみようと訪れたので、絵ができあがったと聞いてホント驚かされた。
「何で、知らせてくれなかったの?」というと、
「韓国にこられる2日前くらいにあがってきたので、驚かそうと黙っていました^^」
「ペク画家も、先生が韓国に来られるのを知って、それに合わせて完成させたようですよ」
編集者たちは、実感が湧くようにと、プリントアウトしたものを切って、実際の本の大きさにした見本を作ってくれた。
見本を1枚ずつ、じっくりと時間をかけてめくった。
ラフも、色塗る前の絵も、何度となく見てきた絵だが、完成した絵を見てさらにもう一度、ペク・ナムォン画家の才能に驚かされた!
残念ながら、ここではちゃんとお見せできないが、できるだけ早く、7月か、8月にはだしたいと思う。
絵本がいつでるかは、今度はぼくにかかっている。
今、最後のチェックをはじめているところだ。
表紙とタイトルのミーティングにも入った。あともう少しだ。