「国際かいぎ」でイ・チャヌ博士(慶尚南道ラムサール環境財団)は、日本ではJ0051、韓国では「ポンスニ」と呼ばれている、豊岡生まれメス3歳のコウノトリの韓国での暮らしぶりを詳しく報告した。
もちろん、舞台にあがって博士の報告を同時通訳したのはぼくだ。
会場に詰めかけた1,000人を超える来場者のなかには、イ博士の報告を聞いて初めて豊岡のコウノトリが韓国へ渡ったことを知った人もいて、ほかの報告よりも、より大きな拍手をくださった。
特に博士が、
「J0051が、安倍首相の故郷である山口県・長門市から、ノ・ムヒョン元大統領の故郷である慶尚南道・金海市に渡ったのには、何かメッセージが込められているのではないでしょうか!」
と、語ったときには、この日、一番の大きな拍手だった。みなさん、日韓関係の改善を期待しているんだなぁと、とてもうれしい気持ちになった。
ポンスニのおかげで韓国からの参加者は会場で多くの方から声を掛けていただき、また、韓国からの参加者も積極的に交流を図った。
第一発見者のクァク・スングク(花浦川生態公園 館長 チェックのシャツを着ている眼鏡をかけた方)さんは、この日ために手作りで「ポンスニグッズ」を制作してきた。
ご覧のように(写真右下)、ちゃぁんと、足環の色も忠実に再現してある。
ポンスニが日韓の懸け橋になってくれるよう願って作られた、このポンスニグッズを持って、中貝宗治・豊岡市長(写真左)、日本野鳥の会そしてコウノトリファンクラブの会長でもある柳生博会長(写真中央)、安倍昭恵・内閣総理大臣夫人(写真右)をはじめとする多くの方に挨拶して回った。
コウノトリを通じた交流が、関係改善につながることを心から望んでいる。