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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
14/10/9 ウネンナム図書館で、すてきなプレゼントもらう
 日本に帰らずにそのまま韓国にいたのは、豊岡市長の金海市訪問と生物多様性会議で講演されるために平昌(ピョンチャン)へ向かわれる旅行のガイド兼通訳の仕事があったから。
 でも、それまでに3日もある。それをうまく利用しない手はない。ソウルにいって講演と出版社との打ち合わせをした。

 この日は「금천은행나무어린이도서관」で「コウノトリの話」。 「금천은행나무어린이도서관」の금천(衿川 クムチョン)とは、ソウルの南西に位置するクムチョン区。은행나무(ウネンナム)は銀杏、イチョウを意味する。
 つまり、クムチョン区にある「イチョウの木子ども図書館」ということ。「世界一田めになる学校in韓国」でやったのと、おんなじ話をソウルの子どもたちにもしたのだ。もちろん、紙芝居も。

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 実はウネンナム子ども図書館での講演は、3数週間前に突然決まった講演だった。9月の12日に図書館関係者が京都を訪れたときに、ぼくが京都市内のいくつかの施設を推薦して、実際に車に乗せて案内をしたのが縁で実現した訪問だ。
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 さて、講演をした日は「ハングルの日」ということで国民の祝日。
 休みなのにノンジャン出版社の担当編集者はでてきてくれて、ありがたいことに車で講演会場まで連れて行ってくれた。

 小さな小さな図書館とは聞いていたが、本当に小さな図書館だった。地域文庫といった方がいい感じかな。
 それでも庭があって、2階があって、子どもたちが十分たのしく過ごせる空間だった。
 何よりも、子どもたちに本と出会う場を提供するだけでなく、イチョウの木子ども図書館を拠点として、心の通い合う地域の共同体を再構築しようと頑張ってらっしゃる図書館ボランティアの人たちの姿が美しくかった。

 講演のあとに庭に出て「コウノトリ工作」をした。とってもいい天気だったので、すがすがしかった。作ったコウノトリを並べて名前の発表、そして記念撮影。庭で、みんなでビビンバを一緒に食べて、たのしく過ごした。
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 すると帰り際に、小さな女の子が恥ずかしそうに館長さんとやってきて、
「先生にプレゼントあげる」と差しだした。
 4つにおりたたまれた紙を広げると、何と、講演で何度も話した「ポンスニ」の絵ではないか! 
 しかも、巣をつくって卵まで産んでいる。
 なんか、胸が熱くなってしまって、るっときちゃった^^

 ポンスニは豊岡で生まれ育ったのだが、今年3月に韓国に飛んでいって、今も金海市で暮らしているメスのコウノトリだ。
 そのポンスニに会いに、ポンスニを見守っている市民との交流のために、豊岡市の中貝宗治市長が金海市を訪れる。それを案内するのがぼくの次の仕事だ。

 ところが……超大型の台風が日本に近づいてきていた。

by kimfang | 2014-10-17 14:12 | トピックス