動物児童文学作家のキム・ファンです!!
14/11/28 むかし話で知る地理
 韓国絵本紹介コラム第3回目です。

 ぼくは小学校の頃からずうっと、「韓半島は、ウサギの形をしているんだよ」と教わって育った。ところが韓国に頻繁にいくようになると、トラの形をした半島地図をよく目にするように。あれっ? 韓半島はウサギの形のはずなんだけどなぁ……。
 これは日本統治時代に、日本の地理学者が本に記したのがきっかけで広く定着し、解放後もそのまま引き継がれたから。
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 近年韓国では、先祖たちは「トラの形」と考えていたということがわかってきた。トラの半島地図としてとても有名なのは、高麗大学の博物館に所蔵されている「槿域江山猛虎氣像図」。
 慶尚北道の浦項には、ホミコッ(虎尾串)と呼ばれる場所があるのだが、まさに名前の通り、トラのしっぽの付け根にあたるのだ! むかしから半島がトラの形と考えていなければ、このような地名は生まれまない。むかしの人たちが、「韓半島はトラの形」と考えてきた動かぬ証拠というわけだ。

 そう。トラはむかしから民族の象徴。だからトラがでてくるむかし話は、たくさん伝わっている。数あるトラのむかし話のなかから、今回は『とらはらパーティー』(原題 호랑이 뱃속 잔치 )を紹介しよう。
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 むかし江原道の金剛山のふもとに塩売りが住んでいた。塩がちっとも売れないので、山を越えてちがう村へとでかけていくと。
 アイゴ! ほら穴だと思っていたのは、山ほどもある大きなトラだった。
 しばらくすると、アイゴ! 慶尚道の太白山のふもとに住む炭売りが。そしてまた、アイゴ! と、忠清道の俗離山のふもとに住むかじ屋も、トラのおなかのなかに落ちてきた。

 こばらがすいてきた3人は、妙案を思いつく。かじ屋がトラのはらのなかをくり抜き、塩売りが塩をふりかけ、炭売りが炭に火をつけ、肉を焼くのだ。全羅道に着いたトラは……。

 むかし話を楽しんでいるうちに地理が自然と頭に入ってくる。韓国の地里を知るのにもお勧め。
   
 文と絵 シン・トングン/訳 ユン・ヘジョン/岩崎書店

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 もちろん、うちの「クリゴカフェ」の今週の絵本も『とらはらパーティー』^^
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by kimfang | 2014-11-28 10:40 | 連載