動物児童文学作家のキム・ファンです!!
14/12/5 ラムサール湿地のはしご^^
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 宮城県には、ラムサール条約に登録された湿地が3つある。ラムサール条約とは、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」を守るためのものだ。日本には46もの登録湿地があるのだが、この日は宮城県の3つを全部回るという贅沢な日となった。
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 まず、訪れたのは「伊豆沼・内沼」。1985年に、北海道の釧路湿原に続いて2番目に登録された場所だ。ハクチョウとガンが代表的な鳥だ。

 伊豆沼の畔にあるサンクチュアリセンターで詳しい説明を受けた。
 「マガンはお米を食べて暮らしている」―もしも田んぼがなくなったら、マガンも生きていけないことを知った。
 ガイドを受けた後、内沼におりてハクチョウたちを観察した。
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 続いて「蕪栗沼・周辺水田」。韓国からやさてきた人たちは、すでに前日に訪れていたが、ぼくがいきたいというのでもう一度付き合ってくれた。だってここは、韓国で初めての国際的な環境会議だった、昌原市で開催された「2008年のラムサール会議」で登録された湿地だ。どうしても見たかった。

 ここはマガンの飛来地としてとても有名だ。日本に飛来するマガンの90%が宮城県北部に集中しているのだが、マガンの飛び立ちと夕方のねぐら入りは、日本では宮城県北部でしか見られない。蕪栗沼はそのなかでも、ベストの観察場所として名高い。
 この蕪栗沼は、沼だけでなく、マガンたちが利用する周辺の水田も一緒に登録された。ラムサール条約おいて、水田も登録されたのは、はじめてのことだった。田んぼはただコメをつくる場ではなく、生きものが暮らす湿地なのだ!
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 蕪栗沼周辺の田んぼでは、冬に訪れるわたり鳥たちのために、冬でも水を抜かない「ふゆみず田んぼ」が実践されていた。ふつうは水を抜いて乾田化し、次の年に機械がはいりやすくするのだが、鳥たちのために冬も水を張ってあげるのだ。
 冬に水を張ると田んぼには生きものたちが帰って来て、鳥たちも利用する。彼らの活動によっていいお米ができる。人にも生きものにも両方にとっていい。
 ふゆみず田んぼに、ハクチョウたちがいた。ハクチョウの湖ならぬ、ハクチョウの田んぼ^^

 呉地正行先生の『いのちにぎわう ふゆみずたんぼ』童心社をお勧めします!

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 最後に訪れたのが「化女沼」。ここに夕方にやってきたのには、理由がある。
 日が暮れはじめたころ、あちらこちらでマガンたちの声が聞こえはじめた。マガンたちは飛びながらもおしゃべりして、家族の行動を確認し合う。ものすごい数の群れの中でも声で家族がわかるという。
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 見事なV字飛行を見せつけながら、マガンやヒシクイたちが次つぎとねぐらに帰ってくる。

 ガンたちは、沼の上空に至ると、まるで急ブレーキをかけるようにおりて来た。これが「落雁」だ。広げた翼を垂直にして揚力をなくし、斜めに落ちる。そしてまた、体をひねって反対向きで落下する。
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 今の時期、化女沼には2万羽がやって来るというが、ガンたちのねぐら入りは壮観だった!
 途中まではガイドの人の説明を韓国語に訳していたが、ガンたちが飛来すると、もう説明はいらない。言葉はいらなかった。ぼくも参加者も心を奪われていた。 そやけど、めっちゃ寒かった~^^
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by kimfang | 2014-12-09 16:59 | トピックス