動物児童文学作家のキム・ファンです!!
15/1/18 魂ネズミ夢のお告げ
韓国絵本紹介コラム7回目です。
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 いい初夢を見た方、「夢のお告げ」かも。ジュゼッペ・タルティーニは悪魔が見事にバイオリンを演奏している夢を見て、名曲「悪魔のトリル」を作曲した。
 また、アウグスト・ケクレはヘビが自分のしっぽをくわえて回っているうちに大小の球が飛んできてつながって鎖になる夢を見たことで、ベンゼンの構造式を発見した。 

 わが先祖の夢に対する考え方を知るにおいて、「魂(たま)ネズミの話」という説話はとても興味深いものがある。 人の鼻の穴の奥には、魂ネズミという2匹のハツカネズミが住んでいて、眠ると鼻の穴から外へとでていく。夢はそのネズミが経験してきたことだというお話だ。
 各地にいろいろなパターンの魂ネズミのお話があるが、京畿道南楊州に伝わる話が特におもしろい。 


 娘が嫁いだ夫は泥棒だった。娘は夫がまともな人間になってくれることを望んでいたが、食べていかなくてはいけず、泥棒をやめてくれともいえずにいた。
 ある日、夫が昼寝をしていると、鼻の穴から赤いネズミが3匹、そろりそろりとでてきた。敷居が高くて外にでられない。娘は物差しを橋にして渡してやった。
 しばらくしてネズミたちが帰ってくると、娘は最後の1匹を物差しで叩き殺した。眠りから覚めた夫は、泥棒する家の夢を見たが恐ろしくていけないという。それからというもの真面目に農作業をするようになった。
 ふつうの人の魂ネズミは2匹だが、泥棒や悪いことをする人はもう1匹、3番目がいる。さしずめその悪いネズミは、泥棒する勇気をつかさどっていたというのだ。
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 今回紹介する『ふしぎなしろねずみ』(原題 흰 쥐 이야기)は忠清道のお話だ。おじいさんの鼻の穴からでてきた白いネズミによって宝物を見つけるという縁起のいいお話。それというのも、おばあさんが困っていたネズミを親切に物差しで助けてあげたから。

 ふたつのお話で共通して大事な役割を果たしているが、ほかならぬ物差し。伝統的な物差しにはよく、写真のような北斗七星の模様が描かれてきた。北斗七星には正義を計ったり、命をつかさどる力があると古くから信じられてきたからだ。

 もちろん、絵本の物差しにもちゃんと北斗七星が描かれている。絵は、韓国人としてはじめて「ボローニャ・ラガッツイ賞」優秀賞に輝いたユン・ミスク。さすが! と唸ってしまうような絵である。

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by kimfang | 2015-01-18 11:43 | 連載