動物児童文学作家のキム・ファンです!!
15/2/5 ウサギさん、愛されるわけ
韓国絵本紹介コラム9回目です。
ウサギさん、愛されるわけ

 ウサギが主人公の名作絵本といえば?
 この質問を韓国の人にしたならば、おそらく多くの人たちが一番に、『うさぎのおるすばん』(原題 도대체 그 동안 무슨 일이 일어났을까? )の名をあげるだろう。
 韓国で圧倒的な支持を得ているこの絵本について話すには、作者と当時の韓国の現状から話さなければいけない。

 イ・ホベクがソウル大学の学生のころ。日本に滞在していた親戚から、トミー・ウンゲラーのイラスト画集をプレゼントされる。
 「わたしは世のなかに、こんなに面白い絵があるということをはじめて知り、それから彼のファンになりました。その画集には彼の絵本の絵がいくつか載っており、このような絵をどうやって描き、また、このような絵が載った絵本がどのような本であるのか、知りたくてたまりませんでした」
 当時の韓国は、海外の優れた絵本が簡単に読める環境ではなかったのである。

 やがてイに、フランスに留学するチャンスが訪れる。おかげでトミー・ウンゲラーの絵本をすべて読むことができただけでなく、数多くの世界的な名作と出会えたのだ。
 93年に帰国したイは、児童書専門出版社で企画と編集の仕事をするかたわら、翌年には自身が代表を務める絵本企画会社「チェミマジュ」を設立し、やがて出版社へと発展させていく。
 韓国の絵本が質的な変化を果たすのは、90代の半ば。まさにその最前線に立っていたのが、イ・ホベクであり、彼が文と絵を担当し、自らの出版社で00年にだしたのが、ほかでもない今回の絵本だ。
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 左から、日本語版、フランス語版、英語版、韓国語版。

 おやおや、ベランダのガラス窓のカギがあいていたみたい。ウサギはこっそり窓をあけて、だれもいないお部屋に入ってきます。
 ペットのウサギはベランダから、いつもみんながやっていたことを見ていました。今夜は、だれも帰ってこないはず。ととうとやりたいことがやれるチャンスがめぐってきたんだ!
 家族がいない部屋で、ウサギはいろんなことをはじめますが……。 

 この絵本は、アメリカ、フランス、イスラエルでも発売されていて、特にアメリカでは、03のニューヨークタイムズの「年間最優秀絵本」に選ばれた。
 日本語の翻訳は、芸能界きっての韓国通、黒田福美さんが担当している。

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by kimfang | 2015-02-05 14:22 | 連載