ゾウのラウンドテーブルを早目に引き上げたのは、ソウル北東部のトボン(道峰)区にある「トボン1洞子ども図書館」にて講演があったから。ソウル大公園はソウル市の南の端にあり、かなりの距離を北へと移動しなくてはいけなくてしかたなく先に退場した。
案の定、時間は切迫。 会場に着くとあわてて控室に入ってカバンから紙芝居舞台を取りだして準備にかかった。すると、 「うわっ! 紙芝居舞台だ!」 館長さんが歓声をあげた。 「へぇ―、紙芝居のこと知ってるんですね」 紙芝居は日本独自の文化。外国にはない。もちろん。韓国にもない。最近は、アメリカ、フランス、ドイツ、東南アジアでも発売されていて世界に広まってきているが、世界的に広く知られているわけでもない。 時間が迫っていたので、そのときはそれ以上多くは話せなかったが、館長さんの「うわっ!」という歓声の本当の意味を知ったのは、講演が終わった後のことだった。 講演が終わるや否や、「お話を読んであげるハルモニ(おばぁちゃん)」という語りのグループの人たちが、自分たちでつくった紙芝居舞台と紙芝居をぼくに見せようにやってきた。 さらには館長さんまで自前の紙芝居舞台をぼくに披露した。 聞くと、ある、読み聞かせの講義に参加した館長さんが、日本の方の紙芝居実演を見て感激した。でも、韓国にはなくて自前でつくった。そんな館長さんの指導を受けて、読み聞かせにハマっていった「ハルモニ」たちも、ならばわたしたちもと、自前で紙芝居舞台と紙芝居をつくったという。 何度も言うが、日本で出版(印刷)されている紙芝居や市販されている舞台を、実際に目にしたことはまったくなかったのだった。 そんな紙芝居にとっても関心のある人たちの前に、突然、ぼくが紙芝居舞台を置いて印刷されている紙芝居(ハルモニたちは手描き)を披露したものだから、おどろいたのだ。 講演のあとは、紙芝居についての質問だらけ。 でも、図書館には決まりがあって、特に子ども図書館だから閉館が早い。そこで急きょ、「追加講演」となった。会場は近くの食堂で。 追加公演の「講師料」は、美味しい料理とビール^^ 実は紙芝居舞台、持っていくか、いかないかで、相当に迷った。腰や肩が痛くて整骨院に通っているのに、無理してはダメと家族が猛反対。でも、本物を見てもらいたい。 旅行カバンに入れておいて、やっぱりだしての連続^^ 無理して持っていて、本当によかった!
by kimfang
| 2015-04-06 10:13
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