動物児童文学作家のキム・ファンです!!
15/7/9 世界で活躍 スージー・リー
韓国絵本紹介コラム21回目です。
世界で活躍 スージー・リー
f0004331_136038.jpg
 今回は子どもたちに未来の夢をふくらませるお話をしよう。世界で活躍している韓国人イラストレーター、スージー・リーの話だ。
 わたしが彼女のことをはじめて知ったのは2005年。『動物園』(日本語版未刊)という絵本を見たとき。その表現力のすごさにおどろき、すごい新人がでてきたなと感じた。あとで知ったことだが、もうすでに彼女は海外でも本をだしていた。そのときわたしが記憶したのは「イ・スジ」という韓国名だった。
f0004331_1364438.jpg
 イ・スジは、ソウル大学を卒業したあと、イギリスに留学。自らの卒業作品を出版したいと願ったが、ダメだった。しかし彼女はあきらめなかった。その作品を持って、イタリアのボローニャ国際児童図書展にいったのだ。
 イ・スジの作品は幸運にも地元イタリアの出版社の目に留まり、彼女は韓国ではなく02年にイタリアでデビューした。
 さらにスイスでも出版。スイスでだした絵本が、03年と05年のボローニャの「今年のイラストレーター」に。そしてアメリカでだした『なみ』が08年の、さらに『かげ』も10年のニューヨークタイムズの「年間最優秀絵本」に選ばれたのだ。
f0004331_1372578.jpg
 『なみ』(原書 WAVE)は、浜辺にやってきた少女が波と遊ぶ様子をたった2色で描いた。モノクロの少女が小さな波と遊んでいると、やがて大きな波がやってきて、頭から水をかぶる。すると、少女の服と空も青色に。そして少女に、波からすてきなプレゼントが……。

 スージー・リーは、絵だけで、ざわめきや光、ぬくもりまでも感じさせたと、世界的に高い評価を得た。そうなのだ。この絵本には、文がまったくないのだ。ニューヨークタイムズでの受賞を機に、世界各国から出版の申し込みが殺到する。もちろん、彼女の母国である韓国からも。

 『かげ』(原書 SHADOW)も文がない。物置で明かりをつけた少女が、道具を使って動物の影をつくって遊ぶ様子を2色だけで描いた。動物の影がやがて本物ように動きだし、少女の影と仲良しに。そのとき、突然……。

 日本で出版されている彼女のほかの作品としては、『このあかいえほんをひらいたら』(講談社)がある。アメリカの作家が書いた文に絵をつけているのだが、びっくりするしかけがある。
このようにスージー・リーは、世界で活躍する韓国人イラストレーターのなかのひとりであり、代表的な存在なのだ。

 さて、彼女の成功の秘訣は、いったい何だったのだろう? もちろん才能が第一だが、決してあきらめなかったこと。そして自の才能を認めてくれる場を求めて、積極的に海外に飛びだしたことだろう。
 子どもたちには彼女の絵本をたのしみながら、世界で活躍する夢も育んでもらいたいものだ。

 記事全文は、ここから読めます。
[PR]

by kimfang | 2015-07-09 13:12 | 連載