祝賀公演がはじまった。
舞踊団が三面太鼓を踊りだすと、何と、雨が降ってきた!
パンソリの演者は雨に濡れながら演じている。たまりかねて関係者が傘をさした。
プチェチュム(扇子の舞)、プンムルノリ、演目はどんどん進むが、雨は降ったりやんだり。すっきりしない。
それでも観客は祝賀公演に魅了されていた。
ぼくたちはよく見ている演目だけど、日本の方たちは生まれてはじめてみるものだった。
「きれいねぇ」
「すごいねぇ」を連発されていた。
祝賀公演が終わり、式典がはじまるころになってようやく雨はあがった。ときおり、ぱぁっと陽も差してきた。司会者は天気を回復させたのは、コウノトリたちだ!と強調した。
環境大臣、文化財庁長官といった政府要人、そして禮山郡郡守らのスピーチのあと、時間の関係で登壇できない著名人の方たちのビデオメッセージが大型スクリーンに映しだされた。
その、最後を飾ったのが中貝宗治豊岡市長だ。日本語で話す市長のお祝いメッセージの内容は韓国語の字幕で流れた。これを訳したのは、ほかでもなくぼくだ^^
いよいよ、放鳥。
司会者は放鳥する方の名前を読みあげた。もちろん、市長の名も。
チンとケンガリを鳴らしながら歩くプンムルノリに先導されながら、放鳥箱が用意されている放鳥場所まで移動した。