動物児童文学作家のキム・ファンです!!
15/9/22 絵本『アニマルパスウェイ』発売
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 新しい絵本『アニマルパスウェイ―人がつくった動物たちの道』が韓国で発売された。
アニマルパスウェイって何だ? そう思った人も多いことだろう。野生動物を「ロードキル」から救うために設置された人工物、もしくは空間をいう。日本ではまだ聞きなれない言葉で、これをテーマにした大人の本すらない。

 しかし韓国では、「生態通路」という呼び名で周知度は結構高い。そうなったのは、ロードキルを題材にしたドキュメンタリー映画『いつか、その道で』(ファン・ユン監督作品)が、大きな役割を果たしたからだ。

 ロードキル――。
 その名の通り、道路を渡ろうとした野生動物が車にひかれて死ぬことだ。日本の統計では、高速道路だけで年間に3万5千件ものロードキルが起きているという。しかしこの数字は高速道路だけであり、全国にある国道や県道、小さな道は含まれていない。しかも、カエルやヘビなどの両棲類やハ虫類は数字にカウントされていないのだ。

 2009年、ぼくは友人から映画『いつか、その道で』のDVDをプレゼントされて、衝撃を受けた。
映画の登場人物はおおよそ、つぎのように語った。
「ふつうよく、野生動物にとって密猟が危機というが、ロードキルはその何倍もの野生動物を殺している。わたしたちの目の前で」
「死んだ生きものは、えさになったり、土にかえったりして、ほかの生きもののために役に立つ。しかしロードキルで死んだ生きものは、何度も何度も車輪でひかれてほこりになるだけ。こんな悔しい死はない」
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 ロードキルのこと、これを防ぐ手段としてのアニマルパスウェイのこと、絵本にして訴えられないだろうか?! 2010年に作品化。だしてくれる出版社を探すのに2年。絵ができあがるのに3年待った。
 
 長くかかったが、いいこともたくさんあった。絵本が生まれるきっかけとなった映画のファン・ユン監督が推薦文を書いてくださった。
 そして3,040作もの応募のなかから、「優秀出版コンテンツ支援事業選定作」(選定140作には国から支援金が支払われる)に選んでいただいた。

 絵本を読んで、子どもたちと一緒にロードキルを考えてほしい。

東亜日報でとりあげられました。

聯合ニュースでとりあげられました。
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by kimfang | 2015-09-22 20:42 | 出版物