動物児童文学作家のキム・ファンです!!
15/11/14 力をつけてきた知識絵本 
韓国絵本紹介コラム31回目です。
力をつけてきた知識絵本 

 絵本は物語に絵がついたもの―という認識の方が、まだまだ多いようだ。ストーリーのある「物語絵本」よりもむしろ、子どもに知識をあたえる目的でつくられた「知識絵本」の方が多いのに。

 何を隠そうぼくは、知識絵本の書き手。知識絵本には物語絵本のような強いドラマ性がない。子どもたちに最後まで読んでもらうのはたいへんだ。逆にいうと、そのためにあれこれ工夫するのがたのしいのである。
そんなぼくが強くおすすめしたいのが、韓国を代表する知識絵本の書き手のひとりである、ホ・ウンミの絵本だ。
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 最初に紹介するのは『おかあさんの おっぱい』(原題 엄마 젖이 딱 좋아!)。
 「ブタのおっぱいはポヨンポヨン。乳首はブラブラ14個。ブタの赤ちゃんはいつも同じ乳首からお乳を飲みます」
 ブタの赤ちゃんにはそれぞれ自分専用の乳首があるって、知ってたかな? 

色んな動物の乳首がどこに何個あって、どのように飲むのか教える。そしてハ虫類である恐竜にはおっぱいがないことを話し、ほ乳類のことを理解させていくのだ。さらに人間のおっぱいの話へと続いていく。
 しかもこの絵本の絵は、韓国の絵本画家としてはじめて国際賞(04年・ボローニャ優秀賞)を受賞した、ユン・ミスクが担当しているのだ。


 もうひとつは、 『うんちのちから』(原題 똥은 참 대단해!)。
 「赤、黄色、縁、絵の具かな? ちがうちがう。これはカタツムリのうんち。カタツムリはえさによって、うんちの色がちがう」 
 カタツムリって、食べる花の色によって、うちんの色がちがうこと知っていたかな?
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 うんちを見れば、体が大きいとか、どこに棲んでいるとか、色んなことがわかる。それだけではない。カバのうんちは魚のえさになるように、だれかがしたうんちが虫たちのえさになって土になり、やがてその土から果物や野菜が育つことも教えてくれる。
 この絵本は娘さんが、自分がしたうんちを流しながら「バイバイ、またね!」とあいさつする姿を見てアイデアを得たという。

 それまで韓国には質の高い知識絵本が少なく、多くが日本をはじめとする外国の翻訳本だった。韓国の知識絵本を豊かにしたくて、ぼくは韓国で仕事をはじめた。しかし今では、韓国の知識絵本がどんどん海外で翻訳出版されるまでに成長したのだ。

 記事全文は、ここから読めます。

 写真のサインは2008年に日本での取材を手伝ったときにもらったもの。
「キム・ファン先生 いい作品をこつこつだしてくださいよ」と書いてある^^
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by kimfang | 2015-11-15 19:08 | 連載