動物児童文学作家のキム・ファンです!!
16/2/3 韓国の「鬼」
 今日は節分。節分といえば鬼^^ 鬼の話をしよう。
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 28日、kokoka(京都市国際交流会館)での講演のさい、同館で開催されていた「子どものオニの絵」展示会を観た。 Kokokaらしく、日韓のオニを比較する形の展示で興味深かった。

 日本の鬼については、説明はいらないだろう。韓国の「鬼」として、「トッケビ」を取りあげていたところに問題提起があるのである。
 トッケビは、韓国独自の伝説的な生きものであり、日本語にピタッとあてはまるものがないのでそのまま「トッケビ」と呼ばれている。あえていうなら、お化け、妖怪、鬼のようなものだ。

 展示会では、その視覚イメージが、植民地時代に日本の鬼の影響を強く受けたこと。1990年代に鬼の影響を批判し、正しいトッケビ像を探求しようとする「トッケビ論争」が起こったこと。そして今また、韓国でも人気の「妖怪ウォッチ」にて鬼がトッケビと訳されたことにより、韓国の子どもたちのトッケビイメージに鬼の影響がではじめていることなどがわかりやすく解説されていた。

 さて、そのトッケビの視覚イメージは、ぼくが経験したものだけでも3つの変遷があったように思われる。
 日本の鬼のように「角があるもの」。
 角はなくなって「妖精のようなもの」。
 そして、「人間っぽくなったもの」。
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 韓国絵本を紹介する民団新聞のの連載でも取りあげた『うしとトッケビ』アートン新社 のトッケビは、耳が長くしっぽも長い妖精のようだ。
 昨年末に発売されたこどものとも『トッケビと どんぐりムク』福音館 のトッケビは人間っぽい。
もちろん展示会でも、写真のように絵本を例にあげながら変遷を解説していた。

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 これらの展示を主催したのは、京都大学非常勤講師のパク・ミギョン(朴美暻)さん。
 彼女がまとめた『韓国の「鬼」』京都大学学術出版会 は力作である。

 ぼくは以前何かの本で、トッケビは「独脚鬼」と漢字で書くと読んだことがあった。
 ところが『韓国の「鬼」』では、おおよそ次のように書かれている。

 トッケビは「도 ト」+「깨비 ケビ」の合成語で、元もともは「도 ト」+「아비 アビ」である。「아비 アビ」は成人男性を意味するという点では学者たちの意見は一致しているが、「도 ト」は諸説あって一致していない。トッケビは韓国の固有語であり、漢字は当て字である。

 この本は分厚い本なのだが、おもしろすぎてどんどん読んでしまい、ほかの仕事が手に着かない^^
おすすめしたい本である。ぼくが経営する「クリゴカフェ」にこもこの本はある。

 あっ、肝心なことをいいわすれてた。展示会はもう終了している^^
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by kimfang | 2016-02-03 13:17 | トピックス