動物児童文学作家のキム・ファンです!!
16/3/12 助け合いの心 語りつぐ
韓国絵本紹介コラム最終回です。
助け合いの心 語りつぐ
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 このコラムも今回で最終回。最後に南北両方の子どもたちが大好きで、長きにわたり読み継がれてきたロンクセラー絵本、『いっしょにごはんたべよ』(原題 개구리네 한솥밥)を紹介しよう。

 むかし話でもないのに、南北両方の子どもたちが知っているのは、原文が北朝鮮で1957年に出版されたペク・ソクの『はさみむしの四兄弟』に収録されたお話しだからだ。
 ペク・ソクは1912年に平安北道の定州市で生まれ、日本の青山学院大学で英文学を学んだ。36年にはじめての詩集『鹿』を発表。咸鏡南道咸興市の学校で教師をしていたが、解放後には故郷にもどり創作活動に励んだ。

 ペク・ソクが北朝鮮で活動したということから、以前は韓国では正当な評価を受けることはなかった。しかし今日では、その作品はどれも高く評価されている。
 今回はユ・エロが絵を担当し、日本語版もでた『いっしょに…』を紹介しているが、韓国では写真のようにちがう画家が絵をつけたこの物語の絵本が7冊も出版されている。もちろん、教科書にも収録されているのだ。
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 では、内容だ。むかし、貧しいけれど気立てのいいカエルがいた。ある日、兄さんにお米をわけてもらいにでかけたが、途中、ケガをしたサワガニと出会う。その後も、道に迷ったコメツキバツ、穴に落ちたフンコロガシ、草に絡まったカミキリムシ、水におぼれたホタルと出会い、そのつど、カエルは急ぎの用事も忘れてみんなを助けてやるのだった。

 そのせいで、兄さんの家に着いたのはすっかり暗くなってから。どうやって帰ろうかと途方に暮れていると、助けてやったホタルが飛んできて道を照らしてくれた。
 荷物が重くて困っていると、カミキリムシが飛んできて代わりにかついでくれたし、道の真ん中にフンが落ちていて通れないと、フンコロガシが現れて道を開けてくれたのだ。
 無事に家まで帰ったものの、臼がなくてお米をつけずにいると、コメツキバツタが現れて足でついてくれたし、薪がなくてたけずに困っていると、サワガニも現れてぶくぶくあわをだしてごはんを炊いてくれたのだ。
 そしてみんなでまあるくお釜を囲み、ひとつ釜のご飯を食べた。

 この絵本が長く愛されているのは、助け合うことの大切さと、一緒にご飯を食べることのたのしさを教えてくれるからだ。
 そのことを子どもたちに、しっかりと伝えていかなくては!

 記事全文は、ここから読めます。

 1年と4か月にわたり、ご愛読くださったみなさまに心より感謝します。
 微力ではありますが、韓国絵本の魅力を伝えるのに少しは役に立てたのかなぁと思っております^^
 これからは自分の絵本の創作に全力を注ぎますので、新作にご期待ください。
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by kimfang | 2016-03-12 17:24 | 連載