動物児童文学作家のキム・ファンです!!
16/9/2 ノガタの神さま
 禮山郡視察団のみなさんが豊岡を訪問中、何度となく耳にしたのは「アメノヒボコ」だった。アメノヒボコは『日本書紀』にも登場する新羅からの渡来人で、豊岡をはじめとする但馬地方を開拓した人として伝説が残っている。

 伝説はこうだ。むかし新羅からやってきたアメノヒボコは、大陸の進んだ知識や技術を持っていた。村人に鉄で道具をつくることを教えた。この地は大きな石が山と山の間にあって水がたまっていた。アメノヒボコが村人たちと鉄の道具でその石を退けると、水は海に流れ、大地が広がった。その大地はお米の良くとれる豊かな地になった。それが但馬地方だ。

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 豊岡の人たちは韓国からのお客さんということで、アメノヒボコの名をあげ、そのつながりを口にした。ところが韓国の人たちはアメノヒボコのことをまったく知らなかったのである。

 彼らは大きな石を退ける土木工事をしたアメノヒボコを「ノガタの神さま」と親しみを込めて呼び、遠い先人がこの地に残した業績に敬意を示したのである。

「先生、ここまできておいて、『ノガタの神さま』をお参りせずにそのまま帰ったら、バチがあたってしまいます」

 しまった! 韓国は信仰心の強い国。彼らのいうとおり、アメノヒボコが祭られている「出石神社」訪問を日程に組み込まなかったのはコーディネーターとして大失敗と、痛く反省した。
しかし後悔してももう遅い。豊岡市の職員の方たちにこれ以上、迷惑はかけられない。
 でも……。
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 視察最後の日の午後、「もしも可能なら……」とダメもとでお願いしたところ、「わかりました。何とかしてみましょ」といってくださった。

 そして視察の最後の最後に、「出石神社」と「いずし古代学習館」を訪れることができたのだ。みなさん、「ノガタの神」にご挨拶できてたいへん満足していた。
 時間をやりくりしてアメノヒボコ関連施設に連れていってくださった豊岡市の職員のみなさんに、改めて感謝、感謝、大感謝である。
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by kimfang | 2016-09-05 08:36 | トピックス