童心社が毎年開催している紙芝居のイベント、「紙芝居 秋祭り」に参加してきた。
童心社では1995年から毎年「紙芝居を見る会」が催されてきたが2013年にいったん休会。今回、3年ぶりに開催されることになったが、ぼくは初めての参加だった。
童心社社屋の4階には、「紙芝居ホール」がある。そこに50名もの紙芝居作家たちが集った。みなさん、よく名前の知られているビッグ・ネームばかり。たいした活躍もしていないぼくは、とても緊張した。
今回はそれまでとちがい、第1部に「園児と一緒に紙芝居を見る」という新しい試みがあった。童心社では、試作の紙芝居を実際に幼稚園で演じて見せて反応を見るという。子どもたちが紙芝居のどの場面にどのように反応するのか、実際に見ることができて勉強になった。
さて、第2部は「作品を見る会」。4作が演じられたのだが、ありがたいことにぼくの『カヤネズミのおかあさん』も演じられた。
作品を見たあとは、作者が前に呼ばれてそうそうたる作家たちと「トークバトル」^^
ベテランや、大御所からぼくの作品に対して次つぎと質問がきた。そしてぼくが韓国でも活動しているということで、話題はいつしか紙芝居の国際化へとチェンジ。モンゴルの作家さんも参加しておられたのでさらに話は広がり――。
ベテラン作家さんたちの衰えぬ好奇心と旺盛な創作意欲、こちらもおおいに勉強になった。
しかし一番勉強になったのは、舞台のそでにずらりと並べられた数々の新作紙芝居たちだ。町の本屋さんには紙芝居は少なく、図書館で紙芝居を見ても旧作ばかり。
ほかの先生たちの意欲作を自由にじっくり見られてうれしかった。
次また、「紙芝居 秋祭り」で演じてもらえるような作品を書きたいと思った。