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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
16/12/17 ヤマネコとの出会い その2
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 2006年、ぼくが対馬で見たのは、2000年に保護されたときに血液検査で「ネコエイズ」感染がわかった「つしまる」だ。「しつまる」は、もう自然には返せない。つしまるは史上はじめて一般公開されるヤマネコになった。
 こちらの姿が見えない、マジックミラーのようなガラス越しに見た「つしまる」は、ぼくが見た翌年に亡くなってまった。
 下の写真は在りし日の「つしまる」。
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 取材を通じて、ヤマネコたちがネコエイズの脅威にさらされていることを知った。そして九州の獣医師たちが、ボランティアで対馬のイエネコの去勢や避妊手術をしていることも知った。
 そのときはまだ、対馬に動物病院が一軒もなかったのだ。

 日本は対馬にしかツシマヤマネコがいない。何とか防げる手立てはある。しかし全国にふつうにいる韓国は……。

 そこでまず、韓国でネコエイズのことを知ってもらうための絵本を書いたが、だしてくれる出版社はなかった。
 今思えば当然であった。韓国では、いまだに「ネコは不吉な生きもの」という迷信を根強く信じる人がたくさんいるのだ。ネコエイズと聞いて、ますますネコの印象が悪くなりかねない。
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 ならばと、ネコのことを正しく知る「科学読み物」を書いたが、これもいまだにだしてくれる出版社が見つかっていないのが現状だ。

 韓国のヤマネコを守るための本をだすには、何かアプローチの方向を変えるしかないと思っていたところ、大きなヒントを得る機会が訪れた。つづく。

 ※写真は10年前のものです。現在の展示とは異なります。
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by kimfang | 2016-12-18 16:20 | トピックス