動物児童文学作家のキム・ファンです!!
17/3/4 進化したオーディオブック「トチェク」
 韓国ではオーディオブックが流行りだ。車で通勤する人たちが車内で本を「読む」のに便利だからというのが理由らしい。
 そんなことから最近は、韓国の出版社とは出版版契約を結ぶときに電子書籍とともにオーディオブックも一緒にサインすることが多い。

 でも……絵本にオーディオブックが必要か? 親や先生が子どもたちと触れ合うための「道具」みたいなのが絵本じゃないのか。子どもの表情を見ながら読んでこその絵本でしょ。機械に読ませることにぼくは疑心感を抱いていた。

 先日の訪韓時、出版社ができあがったばかりのオーディオブック「トチェク」を持ってきた。「トチェク」(더책 造語。おそらく「もっと本」という意味)は、紙の本の良さと、電子書籍の良いところを合わせた世界初の韓国独自のオーディオブックのことで、今、急速に浸透しているという。

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 さて、どんなものか? 
 実際に見てみると、ぼくの疑心はあっさりと解消された。
 若い編集者が「トチェク」のマークのうえにスマホを置くと、アプリが動きだして、プロの声優が絵本を読みはじめるではないか。
 しかも、ページをめくる音がついているので、それに合わせてめくればいい。


 そう。オーディオブックだから絵はなく朗読だけと思っていたら、絵を見なかせら読むのだ。このサービスは、まだ文字が読めない子どもはもちろん、韓国語が読めない多文化の家庭の方、視覚障がい者にも活用できる。
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 そういえばうちのカフェにも韓国人の親子が絵本をよく読みにくるのだが、子どもは日本の幼稚園に通っているので日本の絵本を日本語で読んでほしいと親にせがむ。
 ところが、だ。親は日本語が理解できでも文字が読めない。結局はぼくが親に代わって読むということが多々あるのだ。
 多文化家庭や多文化図書館には必須のサービスといえよう。  
                          絵本の用紙の裏に薄いチップが貼られていた→
 韓国の多くの図書館で、この「トチェク」専用の部屋があり、そこには「トチェク」機能が備わった絵本がずらり並んでいるという。
 なるほど、そりゃあ「トチェク」機能がついた絵本もださないと、ついていない絵本も売れないよなぁ^^

 
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by kimfang | 2017-03-04 11:09 | トピックス