動物児童文学作家のキム・ファンです!!
17/3/14 マナブ、安らかに
f0004331_14254833.jpgf0004331_1426497.jpg きのう、久しぶりに京都市動物園にいった。オスのツシマヤマネコのマナブの遺影に手を合わせるためだ。

 今年1月に毎日新聞で連載していた「ヤマネコ飼育員物語」にもマナブは登場した。

 マナブは2014年の5月に佐世保市の九十九島動植物園で生まれた。
 それまでツシマヤマネコの飼育下繁殖に成功していたのは、福岡県の福岡市動物園だけ。
 マナブは福岡以外で誕生した、しかも飼育下では5年ぶりの子ネコで、一緒に生まれた兄弟のリョウ(愛知県名古屋市の東山動植物園で飼育)とともに待ちに待った「待望の子ネコ」だった。

 同じく2014年に福岡市動物園で生まれたメスの子ネコ、メイとともに2015年の1月15日に京都市動物園にやってきた。

 メイとの相性も非常によく、ペアになり、新しい命を誕生させてくれることをみなが期待したが、来園後の5月に心臓の病気が見つかり、繁殖事業から外れることになった。
 
 連載でも、マナブの病気のことは書いたが、飼育員たちの手厚い看病のもとで状態は安定し、穏やかに暮らしていると思っていた。
 しかし年末の12月に再入院し、2月になり病状が悪化して2月28日に死んでしまった。
 地元の新聞報道で知ったが、ショックだった。
 そして京都市動物園の東エントランスのなかにマナブの祭壇が設けられたことを知って訪れた。

 マナブは短い一生を終えたが、ぼくはマナブに手を合わせて誓った。
 ツシマヤマネコが日本に棲んでいること、そして日本の野生動物のなかで一番、絶滅に近いことを、もっともっと多くの人に知ってもらえるよう努力する。
 君のことを決して忘れない――と。

 マナブ、安らかにお休み。
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by kimfang | 2017-03-15 14:26 | トピックス