動物児童文学作家のキム・ファンです!!
ラムサール報告② 方言の「逆輸入」
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 今回の仕事で一番の心配は、以前にも書いたが方言だった。
 しかし、知事さんも郡守さんも標準語(共通語)で話してくださったし、懇談の内容が「コウノトリの野生復帰と経済効果」とよく知っている話題に絞られたので無難に仕事をこなすことができた。
 一度だけ、地元の代表の方が、学生のことを「학생」といわずに「학싱」といったので難儀したが・・・ ^^)
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 今回、方言で、とっても意外なことを知ることになった。
 ウポ沼を見学したとき、ぼくたち一行は地元の郷土料理のもてなしを受けた。
 いろんな料理が並んだが、ぼくは蓮根麺(연근국수)が一番印象に残った。何でも蓮の種を粉にして打った麺だとか。ウポ沼のあたりは蓮の栽培が盛んで名物のひとつになっていた。

 食事を終えて車で移動したおりに、専用車のガイドさんと出された料理の話で盛り上がった。 豊岡市長さんがカボチャのチヂミを特に気に入って食べられていたことから、
 「やはり、애호박(写真下。未熟のカボチャ。大きく育ったのより、こちらを料理に使う方がはるかに多い)を使ったチヂミは違うねぇ」と、専用車のガイドさんにいうと、面白い話をしてくれた。
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 ガイドさんがいうに、「チヂミ」は慶尚南道あたりの方言で、「전」とか、「부침개」というのが標準語。若い人たちは、もう、知らない人も多かったという。
 ところが、日本人観光客が「チヂミ」というので言葉が復活。今では、ソウルでも通じるようになったというではないか。

 話し込むうちに、「チョレギ」も慶尚南道あたりの方言が日本から「逆輸入」された言葉だと知った。今では韓国料理店で「チョレギサラダ」は定番になりつつある。焼肉のタレで有名なエバラ食品が「韓国風チョレギ(塩味) サラダの素」を発売している。

 さて、そのチョレギはというと、標準語で「겉절이」というらしい。「겉」とは、「うわべだけの」という意味。「절이」は「漬物とか、漬け」。すなわち直訳すると「浅漬け」となる。こちらもソウルでも通じる言葉になりつつあるという。

 ふーん。
 恥ずかしながら「チヂミ」と「チョレギ」が方言だと、はじめて知った旅だった。
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by kimfang | 2008-11-11 22:37 | 取材ノート