動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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17/3/29 京都YWCA「ガジュマルの樹」で紙芝居三昧

 京都市多文化施策審議会で同じく委員を務められている京都YWCAの代表理事、安藤いづみさんから、春・夏・冬休みに運営されている「ガジュマルの樹」にて、子どもたちと向けたプログラムをしてほしいと頼まれた。

 これは両親の共働きなどで、長期の休み中に居場所がない子どもたちのためのもの。ならばと、よろこんで引き受けさせていただいた。

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そのプログラムをしてきた。

 紙芝居ではじまり、コウノトリとすばこの話をして、紙のすばこづくり、そしてまた紙芝居。

 20人の子どもたちと、たのしい時間を過ごした。

 紙のすばこづくりは、いつ、どこでやっても、子どもたちの発想力の豊かさに感心する。

 今回は、鳥たちのために部屋のなかに家具を置いたり(実際には描くのだが)、トイレをつくったり、新たな穴をあけてもしものときの非常口をつくったりしておどろかされた。

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 さて、講演の途中で紙芝居を2作上演するのだが、紙すばこが早くできた子には、全員が完成するまでに紙芝居をしてあげようとほかにも4作持っていった。

 少人数の子どもたちに紙芝居をしていたら、あとからどんどん子どもたちがやってきて、終わった紙芝居も見たいとせがむ。

 リクエストされると、ついついやってしまうのがぼくの性。

結局、もう一度4作を全部上演。この日は計10本の上演となった。

f0004331_18104260.jpgもう、のどが痛くて限界だったが、子どもたちは同じ紙芝居を2度見てるので、

「やっぱりこの絵、グロイわ」とか、

「こいつ、ぜんぜん何もしてへんやんけ」とか、

それぞれに、にこにこしながらつっこみを入れてくる。

そうかぁ、ここでこんな反応するんや。ぼくもやっててそれが面白い。

かれらに愛される作品を書くぞ! と創作意欲がわいてきた幸せな一日だった。



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by kimfang | 2017-03-30 18:04 | トピックス
17/3/28 図書館や児童館を多文化共生の拠点に

f0004331_12141876.jpg 今年度から京都市の多文化施策審議委員を務めていることは以前にもいった。今年度ももう終わる。一年間の審議をまとめた報告書を京都市長に手渡すことになった。ぼくは第三回会議にて「多文化を進めるための教育」という報告もしている。ぜひ、参加してほしいという市からの要請もあって、市庁を訪れた。

ところがだ。ネクタイをするかどうかで、この日の朝まで悩んだ。かたい服装は苦手だ。最近は表彰式でも、ネクタイをしなかった。文化的な催しなら、作家さんらしいノーネクタイも許されるのであろうが、今回は市の施策を考える会議の締めだ。

 悩んだ末に、何年かぶりにネクタイをしめた。いざ、会場にいくと、男性は全員スーツにネクタイ。市長さんは着物に袴の正装だ。

 ぼくだけジャケットと綿パン。スーツではなかった。じつはスーツを着る機会がほとんどないので、持っていない。任期満了の来年3月は、ネクタイするかしないかじゃなくてスーツを買うか買わないかで悩むだろうなぁ^^

f0004331_12210827.jpg ところで、今回の報告書はよくできていると思う。

 提言1では、「大人になってからも継続的に外国籍市民等について学び、理解を深められるよう社会教育の充実が必要である」

 提言2では、「宿泊施設や図書館が多文化共生の拠点となるように、例えば児童館や区役所など市民にとって身近な場所を多文化交流の場所として積極的に活用していくことが重要である」

 という言葉が盛り込まれた。「社会教育」と「図書館」はぼくが会議で何度なく強調してきたことだ。これが入ってうれしく思っている。


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by kimfang | 2017-03-30 12:23 | トピックス
17/3/14 マナブ、安らかに
f0004331_14254833.jpgf0004331_1426497.jpg きのう、久しぶりに京都市動物園にいった。オスのツシマヤマネコのマナブの遺影に手を合わせるためだ。

 今年1月に毎日新聞で連載していた「ヤマネコ飼育員物語」にもマナブは登場した。

 マナブは2014年の5月に佐世保市の九十九島動植物園で生まれた。
 それまでツシマヤマネコの飼育下繁殖に成功していたのは、福岡県の福岡市動物園だけ。
 マナブは福岡以外で誕生した、しかも飼育下では5年ぶりの子ネコで、一緒に生まれた兄弟のリョウ(愛知県名古屋市の東山動植物園で飼育)とともに待ちに待った「待望の子ネコ」だった。

 同じく2014年に福岡市動物園で生まれたメスの子ネコ、メイとともに2015年の1月15日に京都市動物園にやってきた。

 メイとの相性も非常によく、ペアになり、新しい命を誕生させてくれることをみなが期待したが、来園後の5月に心臓の病気が見つかり、繁殖事業から外れることになった。
 
 連載でも、マナブの病気のことは書いたが、飼育員たちの手厚い看病のもとで状態は安定し、穏やかに暮らしていると思っていた。
 しかし年末の12月に再入院し、2月になり病状が悪化して2月28日に死んでしまった。
 地元の新聞報道で知ったが、ショックだった。
 そして京都市動物園の東エントランスのなかにマナブの祭壇が設けられたことを知って訪れた。

 マナブは短い一生を終えたが、ぼくはマナブに手を合わせて誓った。
 ツシマヤマネコが日本に棲んでいること、そして日本の野生動物のなかで一番、絶滅に近いことを、もっともっと多くの人に知ってもらえるよう努力する。
 君のことを決して忘れない――と。

 マナブ、安らかにお休み。
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by kimfang | 2017-03-15 14:26 | トピックス
17/3/7 モドゥ図書館からお礼状
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 韓国の多文化図書館、モドゥ図書館にいってきた記事は先日に書いた。

 韓国に住む日本の子どもたちのために、日本語版『すばこ』を贈った。
 するとすぐに、ご覧の写真と一緒にお礼状も届いた。
 これで日韓の両方の絵本がそろったということだ。

 日韓両方の子どもたちが、一緒に同じ本をたのしんでくれる。
 両国にルーツを持つぼくとって、これ以上、うれしいことはない。

 モドゥ図書館のホームページでも紹介していただいた^^ 
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by kimfang | 2017-03-15 09:03 | トピックス
17/3/4 進化したオーディオブック「トチェク」
 韓国ではオーディオブックが流行りだ。車で通勤する人たちが車内で本を「読む」のに便利だからというのが理由らしい。
 そんなことから最近は、韓国の出版社とは出版版契約を結ぶときに電子書籍とともにオーディオブックも一緒にサインすることが多い。

 でも……絵本にオーディオブックが必要か? 親や先生が子どもたちと触れ合うための「道具」みたいなのが絵本じゃないのか。子どもの表情を見ながら読んでこその絵本でしょ。機械に読ませることにぼくは疑心感を抱いていた。

 先日の訪韓時、出版社ができあがったばかりのオーディオブック「トチェク」を持ってきた。「トチェク」(더책 造語。おそらく「もっと本」という意味)は、紙の本の良さと、電子書籍の良いところを合わせた世界初の韓国独自のオーディオブックのことで、今、急速に浸透しているという。

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 さて、どんなものか? 
 実際に見てみると、ぼくの疑心はあっさりと解消された。
 若い編集者が「トチェク」のマークのうえにスマホを置くと、アプリが動きだして、プロの声優が絵本を読みはじめるではないか。
 しかも、ページをめくる音がついているので、それに合わせてめくればいい。


 そう。オーディオブックだから絵はなく朗読だけと思っていたら、絵を見なかせら読むのだ。このサービスは、まだ文字が読めない子どもはもちろん、韓国語が読めない多文化の家庭の方、視覚障がい者にも活用できる。
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 そういえばうちのカフェにも韓国人の親子が絵本をよく読みにくるのだが、子どもは日本の幼稚園に通っているので日本の絵本を日本語で読んでほしいと親にせがむ。
 ところが、だ。親は日本語が理解できでも文字が読めない。結局はぼくが親に代わって読むということが多々あるのだ。
 多文化家庭や多文化図書館には必須のサービスといえよう。  
                          絵本の用紙の裏に薄いチップが貼られていた→
 韓国の多くの図書館で、この「トチェク」専用の部屋があり、そこには「トチェク」機能が備わった絵本がずらり並んでいるという。
 なるほど、そりゃあ「トチェク」機能がついた絵本もださないと、ついていない絵本も売れないよなぁ^^

 
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by kimfang | 2017-03-04 11:09 | トピックス
17/2/28 多文化子ども図書館モドゥ(みんな)にいってきた
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 実は今年度から京都市の多文化施策審議会の市民公募委員を務めている。会議では韓国の多文化共生の取り組みについて話すことも多い。特に、「多文化図書館」の必要性と充実について多くを語っている。

 いうからにはちゃんと調べないといけない^^  と、いうことで、出版社との打ち合わせの合間に、2008年にソウルにはじめてできた「多文化子ども図書館モドゥ」にいってきた。

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 決して広くはないが、きれいに整理された本棚が気持ちよかった。多文化家庭のお母さんたちの憩いの場にしようと、図書館のなかにカフェコーナーがあるのがいい。
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 イギリスのアントニーブラウンの『すきですゴリラ』、日本の『おふろだいすき』の中国語版もあった。

 日本のこのような多文化施設では欧米の本が多い。アジアからの外国人が圧倒的に多いことを考えると、現実と合致していないことが惜しいのだが、この図書館はアジアからの労働者が多いことを踏まえ、アジアの本を目的意識的にたくさんそろえているところに好感を持てた。

 ところで、自分の本があるのかどうか? それが心配だった。韓国語版「すばこ」だけだが、とにかく一冊あってほっとした。日本の子どもたちも利用する図書館だから、日本語版の「すばこ」を贈ることを約束した。

 なんと、早速、ホームページにそのことを載せてもらった。ありがたいとことである。
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by kimfang | 2017-03-02 14:16 | トピックス
17/2/26 子どもたちの「すばこ」、想像力におどろき
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 25日、「すばこ」の講演が無事に終わった。
 今回の講演はふつうの講演ではなく、京都市が進める「京都市地域子育て支援ステーション事業」としての講演。「西院学区」の小学校や幼稚園・保育園の校長先生や園長先生も参加されるということで、久しぶりに緊張した。

 最初に紙芝居で盛りあがったこともあり、コウノトリの話に続き巣箱の話、紙の巣箱をつくるワークショップという2時間に及ぶプログラムなのに、みんな最後までたのしくやり遂げて満足して帰っていただいた。

 しかしいつもそうだが、子どもたちの想像力には本当におどろかされてばかりだ。このプログラムは2009年に韓国で『すばこ』を発刊して以来、10回以上行ってきたが、やる度に新しい感動を子どもたちからもらっている。
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 今回も素晴らしかった。巣箱の穴をドアのようにしたり、穴から中が見えるように工夫したり、巣箱に巣箱の絵を描いてくれたりしてくたれた。

 早速、来月に、京都市のYWCAでの同じ内容の講演が決まった。
 また、新しいおどろきがみられるかも^^
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by kimfang | 2017-02-27 10:29 | トピックス
17/2/19 絵芝居研究会
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 講演会を主催してくださった「絵芝居研究会」は、それぞれの地域で紙芝居活動されている方たちの「連絡会」のような存在という。そして情報を持ち寄り、毎月、紙芝居の情報誌を発刊し続けている。
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 そんな絵芝居研究会の方たちが今回の講演に合わせて、会場となった「ぷらざこむ1」の1階、展示場にてぼくの作品展示もしてくださった。(展示期間はきのうで終了)
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 宝塚ということで、むかし宝塚ファミリーランドにいて、閉園にともない韓国へと渡ったゾウのサクラの展示もされるということで、ぼくも資料を提供した。
 みなさん、サクラのことをよく覚えていてくださり、この展示を通じて韓国にいったことをはじめて知った人もいたという。

 講演のあとには交流会もあり、冒頭、ぼくの絵本『くちばしのおれたコウノトリ』を紙芝居化された会員の方が、コウノトリの紙芝居を披露してくださった。
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 また、現在「休刊」あつかいで手に入らない紙芝居『まねきねこのたま』(童心社)の、カラーコピーしたものを持参してこられた方が、「たま」のことを熱く話してくださり、ありがたかった。

 講演と交流会を通じて、作品がみなさまに愛されていることを実感できた。
 うれしい1日であった。
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by kimfang | 2017-02-19 14:17 | トピックス
17/2/19 完璧な紙芝居舞台
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 きのう宝塚市で「紙芝居ってどう書くの」という講演をした。脚本を書くのに悩んでらっしゃる「絵芝居」会員のみなさんに、創作のヒントになるようなお話をさせていただいた。
 当然、紙芝居の勉強会なので紙芝居の実演もしたのだが、準備していただいた紙芝居舞台は、いままでで一番、演じやすい「完璧な舞台」だった。
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 ぼくが紙芝居を演じるとき、いつも台の高さで苦労する。お客さんの目線に無理がなく、自分も演じやすい高さの台はなかなかない。それは多くの場合、主催者側に自らが紙芝居を演じた経験がないからだ。
 正直いって、ぼくもむかしはそうだった。

 紙芝居をする講演のときはいつもよりも早めに会場にいき、高さの調整をする。もしものときのために段ボール箱と布を用意することもある。ところが今回は、紙芝居を常に演じている方々が主催者ということで、完璧な準備だった。
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 まずは高さが見事なまでにぴったり。さらにおどろいたのはこの舞台の枠の下方に蛍光灯がついていること。絵がはっきりとしてわかり易い。そして何と、ご覧のように紙芝居を差し込む空間に傾斜がついていて紙が前後にたわむこともなかった。

 最初の場面が「ネタばれ」しないように「紙幕」もつけてもらい、舞台のうしろにも黒い幕を張っていただいた。このように完璧な準備をしてもらったこともあり、たのしく演じられた。

 また、呼んでいただき、この「完璧な舞台」で演じられるよう、いい新作をつくらなければ^^
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by kimfang | 2017-02-19 13:15 | トピックス
17/1/25 愛知教育大学で紙芝居について講演
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 愛知教育大学 教育学部の准教授、趙卿我(チョ・ギョンア)先生のはからいで大学生を対象に
 「紙芝居からKAMISHIBAIへ」
というタイトルで講演をさせていただいた。

 講演というよりは、先生が指導する教育学研究の「教科外活動」だ。


 国立大学、それもこれから教師になろうとしている学生さんに、日本独自の文化である紙芝居の歴史、絵本とのちがい、紙芝居の可能性について気持ちよく語らせてもらった。 
 学校の現場でもっと紙芝居を活用してもらいたいものである。

 ぼくはこれまで、いろいろなところで講演させていただいたが、大学生にするのははじめてのこと。ちゃんと伝わるのか心配だった。しかしさすがは教育大学の学生さん、「幼稚園児なった気分で!」というと、すっかり園児になりきって、大きな声で明るく、
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 おおきく おおきく おおきくなあれ!

など、「参加型紙芝居」にも積極的に参加してくれて大いに盛り上がった。

 何よりもうれしかったのが、講演のあとに複数の学生さんが趙先生のところにやってきて、「期末レポート、紙芝居を題材に書いてもいいですか」といってきたこと。
 
 これまで先生が数々の講義をされてきたのに、今日、聞いたばかりの紙芝居で大丈夫ですか? と心配したら、「興味を持つものが見つかったのはとてもいいことよ。キムさんを呼んだかいがあった。本当によかった」と、よろこんでくださった。

 ぼくも、朝5時に起きて(前日までの大雪で、新幹線が徐行運転しているとの情報があり)、いちばん早い名古屋行きの新幹線に乗って、何とか朝一番の授業に間に合わせたかいがあった^^

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by kimfang | 2017-01-26 10:19 | トピックス