動物児童文学作家のキム・ファンです!!
カテゴリ:取材ノート( 65 )

08/2/17-18 鉄原にある天然記念物動物治療所に行きました
 韓国と北朝鮮の間にあるDMZ(南北それぞれ2kmの非武装地帯)。その東西の真ん中に位置するのが鉄原。民間人の出入りが軍によって統制される「民統線」の近くに、「天然記念物動物治療所」(色んな呼び名があるがスタッフはこの名前がお気に入り)、つまりは「野生動物の病院」がありました。
 
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 17日の夜遅くに訪れるも、ノスリの手術の真最中。手術後に食事をしながら話を聞きました。 18日の朝に再度取材。すると、また、クロハゲワシ(写真)の手術がはじまりました。
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 このように、ここには、韓国全土から傷ついた野生動物が運び込まれるのです。

 手術室のとなりの部屋には、痛々しい姿のキバノロがいました。この子は、交通事故で尾骨をなくしました。飛び出た骨が筋肉に刺ささる大ケガ。運び込まれるとすぐに手術。どうにか一命を取り留めました。
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 また、ほかの部屋にはヤマネコがいました。工事現場で生まれて間もない兄弟を発見。母ネコが現れるのを待ちましたが帰ってきません。母ネコの身になにかあったかもしれない。しかたなく兄妹を保護。でも、オスは感染症が原因で死亡。メスが治療を受けながら体力の回復に励んでいました。
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 病院の中には自然に帰すための訓練施設(左・クロハゲワシ)があります。ワシミミズクやアオバズク、マガンなどが訓練を受けていました。
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  自然に帰すことのできない動物たちは、近くの自然学習施設で飼育されています。
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  午後からは事務局長さんの案内で、民間人統制区域、すなわち「民統線」の中に入りました。(左は地雷に注意するよう促す看板) 

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 しかし、一歩、「民統線」から出ると、朝鮮労働党舎のような朝鮮戦争を想起させる建物が守られているのに反して、野生動物たちの生息地域が守られていない現実を知ることになりました。
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  近頃の南北和解の機運に乗って、「民統線」が狭くなっているのです。半分になった場所もあるといいます。そう。「民統線北上法案」が可決し、どんどん少なくなくなっているのです。
 南北が統一し、平和が訪れることは願ってもないことです。でも、生きものたちの楽園を壊して欲しくありません。
 問題なのは、鉄原に住んでいた人たちが戦争によって「奪われた」土地を買い戻しているのではなく、ソウルに住むお金持ちが「投機目的」で土地を買っているのです。
 
 動物病院のスタッフは、そのことを悲しげに話しました。
 野生動物病院と、鉄原の現状を伝えるノンフィクションを書きたい、書かねばいけないと感じた取材でした。
 
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by kimfang | 2008-03-16 11:22 | 取材ノート
06/4 長崎ペンギン水族館へ行ってきました。
f0004331_22335161.jpg 2005年4月 フサンアクアリウムからきた「ソガリ」に会うために、長崎ペンギン水族館へ行ってきました。
 長崎ペンギン水族館では、8種類、140羽のペンギンが飼育されている。もちろん、日本最大級!
 けれども、今回の取材はペンギンではなく、ソガリ(和名・コウライケツギョ)。

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 見た目は荒々しいが、その身は白く引き締まっていて、味は淡白にしてほのかに甘い。
 韓国の高級料理、ソガリのメウンタンの食材だ。

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  長崎ペンギン水族館は、2004年にプサンアクアリウムと姉妹水族館提携を結んだ。

f0004331_2238309.jpg プサンでも、ペンギンが飼われている。ペンギン飼育担当者の人的交流と、生きものの交換を行なった。
 長崎側が要請したのが、ソガリだった。

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←館長さんの説明を聞く。

 多くの生きもののなかから、どうしてソガリだったのか?

 詳しくは、こぼれ話「ペンギンがとりもつ姉妹水族館」にて。
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by kimfang | 2006-11-04 22:39 | 取材ノート
05/11/25 「渡り鳥の楽園」、鉄原にいってきました!
 (チョル)(ウォン)は、朝鮮半島の非武装地帯―DMZのど真ん中。かの有名な板門店は、かなり西海岸より。戦争によって人の出入りが統制されている地域だが、皮肉にもそのおかげで「渡り鳥たちの楽園」となっていた。
 ここで羽を休めたマナヅルやナベヅルたちが日本にやってくるのだ。

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3万羽のマガンの群れ

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 鹿児島の出水に渡る前のマナヅル

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 広げると3mにもなるクロハゲワシ。
はるばるモンゴルから渡ってくる。
 ときおり、福井県や京都府、兵庫県などの日本海側に飛んでくることがある。


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 家族なのだろうか? 上空にはタンチョウが舞っていた。
 このタンチョウたちは、鉄原で越冬する。

 いったい、どんな取材旅行だったのか?
 詳しくは、こぼれ話「鉄原に立つ!」にて。

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by kimfang | 2006-08-29 12:56 | 取材ノート
06/3/26-4/21 ヤマネコに会う
 ツシマヤマネコに会いたくて、井の頭自然文化園と対馬野生動物保護センターを訪れました。

f0004331_1233414.jpg 1998年は、東京都と韓国ソウル特別市が友好都市提携を結んで10周年になる年だった。そこで両都市は記念に動物を交換することに。99年、多摩動物公園からコウノトリの有精卵4個が韓国に。そして00年8月に井の頭自然文化園にやってきたのが、トラとマヤというアムールヤマネコだ。

 2006年3月26日 韓国からやってきたヤマネコに会う。

f0004331_1234857.jpg ペアはいきなり10月に3頭の親になるが、子どもは全て死んだ。しかし翌年5月には、ソラ、ユウキ、パラム(風)、アイの4頭を無事に育てている。02年には、ダイチとメアリ(やまびこ)のペアが韓国からやってくるも、妻のメアリが死んでしまったので、ダイチはアイを妻に迎えたのだ。

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 この韓国のアムールヤマネコと同じ種類といわれているのがツシマヤマネコ。

f0004331_12374031.jpg  2006年4月21日 対馬の対馬野生動物保護センターでツシマヤマネコを見た。

 ぼくが見たのは、ネコエイズにかかっていることがわかって、自然に帰れなくなったツシ丸。刺激を与えてはいけないということで写真撮影はできなかった。

f0004331_1238257.jpg 対馬では1980年から、毎年8月に「アリラン祭」を行なっている。

 ヤマネコを通じた交流も盛んになってきた。
 ヤマネコが「現在の通信使」になればいい。
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by kimfang | 2006-04-21 10:55 | 取材ノート
05/1/8 韓国コウノトリ復元センターに行きました。
 1999年3月3日に多摩動物公園から卵で韓国に渡り、韓国初のヒナを生んで「韓国のコウノトリのオモニ」になった(チョン)(チュ)()(青出)に会いに行った。

 1999年は東京都とソウル特別市が友好都市となって10周年の節目に当たる年だった。ソウル大公園から多摩動物公園にアムールヤマネコが、多摩動物公園からはコウノトリの受精卵が韓国教員大学に贈られた。

 海を渡った卵は4個。そのうち3月9日と11日にふ化したメスの(チョン)(チュ)()(青出)とオスの()()()(於藍)の2羽が育った。そしてメスの(チョン)(チュ)()(青出)はドイツからやってきたオスの(チャ)()()(自然)とつがいになり、2002年4月19日に、韓国初となるヒナを2羽かえした!

 これは84年に世界で初めて成功した中国、86年のドイツ、88年の日本(多摩動物公園)に次ぐ世界で4番目の快挙。
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 韓国教員大学内にある、「韓国コウノトリ復元センター」

 案内板もコウノトリ
 (右)パク・シヨン教授
 (左)故キム・スイル教授
 両教授が卵を韓国に運んだ。

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 チョンチュリ(青出)とチャヨニ(自然)の夫婦

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 チョンチュリが産んだ()(ノン)()(韓国初の繁殖成功)

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 繁殖の成功を記念して造られた「高貴なる誕生」の碑

 日本では、「第3回コウノトリ未来・国際かいぎ」に於いて、2005年9月24日に「試験放鳥」が予定されている。僕も参加して後日報告。

 韓国では2008年までに豊岡の「コウノトリ郷公園」のような「野生復帰施設」を造り、2012年に自然放鳥を予定している。
 韓国のコウノトリ(05年5月19日現在33羽)の今は、황새사랑(コウノトリLOVE)を。

 僕は、日・韓国の「コウノトリの野生復帰への取り組み」を描いた児童書『日本のコウノトリも韓国のコウノトリもよみがえれ!』を日・韓両国で出版する予定!
 先に韓国で、『한국의황새도일본의황새도돌아와라!』(韓国のコウノトリも日本のコウノトリもよみがえれ!)が出る予定です。おたのしみに。
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by kimfang | 2005-01-16 12:53 | 取材ノート