動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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08/7/31 出演テレビのアンコール放送のお知らせ
 4月に出演したテレビ番組のアンコール放送が決まりました。見逃してしまった方、この機会にどうぞご覧ください。

 8月11日(月) 午後3:00~3:44 NHKBS2
「三枝一座がやってきた! 小浜で落語を作りまショウ」


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 今年は、1408年に日本で初めてゾウが渡来してちょうど600年目の記念の年。
 日本に初めてやってきたゾウは、3年後の1411年、朝鮮へ贈られます。
 日本初のゾウと韓国初のゾウは同じゾウだった!
 そんなお話も含めて、日本初のゾウが渡来した福井県・小浜を紹介するという番組です。
テレビで紹介されたこともあって、『サクラ -日本から韓国へ渡ったゾウたちの物語―』(学研)はたいへん好評です。
学研の絵本・児童書の読み物分野で、堂々の第2位! 売れ筋順ボタンをクリック)
 第1位の『チームふたり』は今夏の課題図書だから仕方ない。
 それにしても大健闘です。
 ありがたいです。
 
 
 テレビのアンコール放送で、日本から韓国に渡ったゾウのことが、より多くの人に伝わるといいなぁ。
 
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by kimfang | 2008-07-31 13:40 | トピックス
2008/7/17 コウノトリが選定図書に選ばれました!
 昨年4月に韓国で出した『황새』(コウノトリ・ウリ教育社)が、国立オリニ青少年図書館主催の読書感想文コンクールの選定図書になりました。※オリニ=子ども 「第2回 全国オリニ青少年読書新聞・感想文コンクール」には、1 性、愛、友達の部門(30作)と、2 地球と環境の部門(25作)があります。 2 地球と環境の部門の小学生向け9作のうちのひとつに選ばれました。
 この本は、ぼくが韓国で出した初めての本。しかも『サクラ』のように日本で出した本の翻訳本ではなく、韓国の出版社が企画した本でした。
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 思えばこんなに苦労した本もありません。
 2000年11月に初めて豊岡にコウノトリの取材に行き、原稿は2004年末に書き上げていました。依頼を受けてからは何日も徹夜をして、わずか4か月で書き上げたのは、何とか2005年9月の放鳥式典までに間に合わせたかったからです。
 一度絶滅したコウノトリを40年かけて増やして、自然に帰す豊岡の挑戦を韓国に伝えたい。本を読んだ子どもたちが、放鳥を伝えるニュースを見たときに、それを身近に感じられるように頑張ったつもりでした。
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 ところが、2005年2月の「竹島の日」制定で日韓関係が悪化。8月の小泉首相の靖国神社参拝で泥沼化。日韓の交流事業は軒並み中止となりました。 放鳥式典には韓国からも市民が大勢参加する予定でしたが、コウノトリを研究する大学教授ひとりだけが参加するという悲しいものでした。(その通訳をぼくが務めた。)
 案の定、『황새』(コウノトリ)は、「日本と仲良くなんかできない」という批判を恐れて何度も出版が延期されたのでした。

 日韓関係改善の兆しが見えた2007年4月、ようやく出版に至りました。最初の取材から実に7年もかかったことになります。
 出版後には、韓国刊行物倫理委員会から「今月の本」、韓国文化体育観光部から「2007年の推薦図書」という高い評価をいただいたのに、正直、売上的にはパッとしませんでした。
 本には、ぼくがどうして生きものとの「共生」を書く児童文学作家になったのか。「在日」として生きてきた自らの半生も描きました。けれどもやはり、日本の先進的な取り組みを紹介するのはタブーだったのか…? と落ち込んでいました。

 なのに急に、売上が飛躍的に伸びはじめています。どうしてか?その理由をいくつか考えてみました。
 ひとつは豊岡の挑戦を多くの韓国人が知るようになり、豊岡を訪れる韓国の人が増えたことです。(ちょっとはぼくの本が寄与したか?)
2008.6.12 読売新聞の記事  
2008.4.21 読売新聞の記事

 さらには、今年の10月末に、韓国で初めての国際環境会議となる、「第10回 ラムサール条約締約国会議」が、慶尚南道 昌寧群 牛浦(우포 ウポ)沼で開催されることで関心が高まったこと。(新聞社の通訳としてぼくも参加します。)
 実は、8月末の胡錦濤主席の韓国訪問時に、韓中友好のシンボルとして朱鷺(따오기)の寄贈が決まりました。牛浦に飼育施設を設けて育て、野生復帰を目指すといいます。
そのようなことから、コウノトリを自然に帰した日本の経験を伝えたぼくの本が注目を浴びることになったと考えています。

 もちろん、今回の選定が大きかったのはいうまでもありません。
 日本の翻訳本で選ばれたものには、2 地球と環境の部門に 画像左・『水俣の赤い海』(原田正純)、1 性、愛、友達の部門に 画像中・『非・バランス』(魚住直子)、 画像右・『日本語題名不詳』(灰谷健次郎)、『からす たろう』(八島太郎)などがありました。
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 なのに…またまた悪夢の再来か。「独島・竹島問題」が再燃しています。
 ようやく韓国の人たちに注目されだした『コウノトリ』は、またもや「鳴かず飛ばず」となるのだろうか?
 日本のことを描いた本を韓国の子どもたちが「純粋な気持」で選んでくれるのだろうか?

 選定図書に選ばたものの、影響はかなりあると思います。

  けれども、「環境問題」という日韓共通の「宿題」は、それを乗り越えて共にやっていかなくてはいけない! 
  そんな感想文が現れてくれると信じています。


  ちょうど一年前の7月、国立オリニ青少年図書館でコウノトリの講演をしました。この本には「組立コウノトリ」がついています。参加者と一緒に作りました。
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by kimfang | 2008-07-23 15:25 | トピックス
2008/7 ペンギン本 脱稿しました。
 韓国で出す「ペンギンの本」を書くのに忙しくて、なかなか更新できませんでした。すみません。無事、脱稿し、画家さんも決まりましたので、報告します。
 ぼくが韓国でペンギンの本を出そうと思ったのには理由がありました。南極の生態系を支えているクリル(クジラが食べるプランクトン-オキアミの総称)を、世界でもっとも多く捕っているのが、故国・韓国だと知ったからです。韓国では年間4万トンを捕獲。2004,2005年には捕獲量で世界一になりました。
 ペンギンば小魚しか食べないと思っていませんか? 18種類のペンギンたちには、好む食べ物に違いがあります。中でもアゴヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、マカロニペンギン、イワトビペンギンたちはクリルを好んで食べるペンギンたちです。
 また、コウテイペンギンやキングペンギンなど大型のペンギンは、イカやタコといった頭足類を好みます。そのイカは、クリルを食べているのです。
 つまり、南極のペンギンたちが生きていくためには豊富なクリルが必要なのです。
 なのに、韓国では南極の海から捕って帰ったクリルを食料や魚のエサにするのならまだしも、90%を釣りのエサに使用するのです。これを何とか止めさせたい。
 ペンギンについて存分に知らせて、南極のペンギンを窮地に追い込んでいるクリル漁を少しでも減らしたいというのが執筆の目的でした。
 さて、今回の「ペンギン本」の絵を担当するのが、チェ・ヒョンジョンさん。
 彼女は日本の京都精華大学で留学した売れっ子漫画家。
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       「コンコンイ」という有名なキャラクター
  
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                                         製薬会社の宣伝ポスター
 きっと愛らしいペンギンのイラストを描いてくれることでしょう。
 チェ・ヒョンジョンさん紹介記事・京都新聞
 チェ・ヒョンジョンさんのホームページ
 「ペンギン本(タイトルまだ未定)」は、『サクラ』の韓国版を出してもらったチャンピ社から来年4月に発売される予定です。
  これからは、ちょくちょくまめに報告しま~す。
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by kimfang | 2008-07-05 13:38 | トピックス