動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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09/9/12 初体験、韓国カレー
 日本へ帰る12日、ようやく自由時間を得た。でも、のんびり観光なんかしてられない。次作の資料を求めて、韓国最大の書店、「教保文庫」へ出かけた。

 へへへ、本当の目的はほかにあった。果たして『둥지상자 巣箱』はちゃんとあるのか? どんな置かれ方をしているのか? 気になってしかたなかったのである。
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 早足で絵本コーナーへ。
 平積みの絵本がたくさん。
 それを品定めする親子連れ。
 もう、日本では見られなくなった光景だ。

 日本では児童書コーナーがどんどん縮小されている。
 絵本にも透明の袋がかぶせられて中を見ることもできない。

 しかし韓国では、書店の売り上げの多くを児童書が占め、特に、絵本が元気だ! 
 日本ではまだ出ていない海外の絵本も、どんどん出版されている。
 逆にいえば、それだけ競争が激しく、きびしい世界でもあるのだ。 
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 ところで、ぼくの絵本は? まずは、平積みのコーナーを。
 ありゃ、ない。そりゃそうだろう。「環境絵本」の平積みは難しいや、と納得しながらも、やはり、ちょっとガッカリ。
 ところが、どこを探しても自分のが見つからない。まさか…いやいや、売り切れた?(ことにしよう~~)

 そのうちに出版社の人と会う約束の時間になった。(まだ、仕事する気かぁ~!)
 と、平積みの横に『둥지상자 巣箱』を発見。しかも4冊! 
 おー「準平積み?(ということに)」の扱いだ。ほっと胸をなでおろした。

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 出版社との打ち合わせは、教保ビルの一階にある、オシャレなイタ飯で。何を食べようかと悩んだ末にボンゴレスパを頼んだ。遅れて同席した家人はメニューを見て、
「韓国のカレーってどんなんやろね?」とポツリ。
「それっ、おもしろい。たのんで。食べてみたい」と無理やり注文させた。

 カレーがやってきて、ビックリ。ぐっ、具っ、具が、あまりにも多い!

 むかし「具が大きい!」と一世を風靡したCMがあったが、具が多いってのは初体験。
 韓国のカレーはさぞかし辛いことだろうと身構えて食べたが、まったく辛くない。拍子抜け。
 そりゃあそうだろう。具があまりにも多くて、ルーの味がしないんだもの。
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 ぼくに会いに来てくれた日本に留学経験のある友人がいった。
 「私は、日本でカレーを食べて反対に驚いたわ。具がちっともないから。こんなの、カレーじゃないって、ふふふ」
 
 ところ変わればカレーも変わる。韓国のカレーはまるで「野菜煮込みご飯」だった。
(ナシも煮込んであって、またまた驚き)

 でも、具が多いのはカレーだけじゃなかった!

 ボンゴレスパも、アサリがめっちゃ多かった! 

 青唐辛子のピクルス、辛くて酸っぱくて、最高!
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by kimfang | 2009-09-20 12:16
09/9/11 ヌティナム図書館
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 講演の最後は、韓国の子ども図書館を引っ張ってきたヌティナム図書館
今回で三回目の講演だ。

 忘れもしない2006年の夏。ここが、まだ、小さなマンションの地下室で運営されているときにコウノトリの講演をした。

 その後、館長がぼくの家を訪問。ぼくは、「京都・こども未来館」や、京都造形芸術大学付属の子ども図書館「ピッコリー」を案内した。

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その視察で得たものが新しいビルに注ぎ込まれた。
そう。ヌティナム図書館は引っ越して立派なビルになったのだ。

 オモニの朗読は、流石。


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こけら落としとなった昨年10月には、日本の著名な子ども文化研究者を招いて「日韓交流 図書館シンポジウム」が催された。
 ぼくにも招待の声もかかったが、「ラムサール会議」の仕事があり、実現しなかったのだ。
 
 場所がなくて、イスで紙巣箱を作る子も。

 さて、待ち望んだ訪問だが、果たしてみんなはぼくを覚えているのかな? 少し不安もあった。
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 ところが入るなり、「황새 아저씨다! コウノトリおじさんだ!」と声をかけられた。

 覚えていてくれて感激したことよりも、子どもたちがみな、随分と大きくなったなぁと、その成長ぶりにこちらが驚いた。

 
 また、次を出したら遊びに来るよと約束して、講演は終わった。 
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by kimfang | 2009-09-17 15:21
09/9/10 プピョン奇跡の図書館
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 韓国には「奇跡の図書館」というものがある。全国に子ども図書館を建設するために、テレビ局が行ったキャンペーンによって、資金と人材を準備した、正に「奇跡」の図書館だ。
 国際空港のある、あの仁川市のプピョン地区にあるのが、このプピョン奇跡の図書館である。
 館長さんによると、奇跡の図書館の中で二番目に大きいという。ぼくは、以前、忠清道のチョンジュ(清州)奇跡の図書館で、『コウノトリ』の講演をしたことがあった。
 確かに、チョンジュよりも広く、子どもたちの目線にあった工夫が多かった。このように、絵本の棚を床に下ろすのもいい試みだと思う。

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 しかし、何よりも感激したのは講堂が階段式になっていること。
 講演がはじまると、男の子が元気に歓迎の歌を披露してくれた。
 そして、女の子ふたりで、絵本を朗読してくれた。
 巣箱を思いついたペルレプシュ男爵が話す場面では、声を低くするなど、なかなかの名演技だった。

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 この講演の模様は「オンブック」が取材。ネットで映像が流れるという。
 また、『ペンギンの話』の絵を担当してくれたチェ・ヒョンジョンさんもかけつけてくれて、紙の巣箱づくりを指導してくれた。


           あれれっ! ヒョンジョンさん(写真左下)、ドサクサに紛れて『ペンギン』を持ってるぅ! ナイス!
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by kimfang | 2009-09-17 14:07 | トピックス
09/9/9  児童書専門書店 アルモ
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 ソウルから北へ車で一時間ほど走ったところに一山という街があり、そこに児童書専門店アルモがある。
 アルモでは優れた児童書を子どもたちに届けようと、勉強会が長年にわたって開かれてきた。
 今回、熱い要請があり、講演が実現した。f0004331_13162677.jpg
 書店に入るや否や中央に絵本『둥지상자 巣箱』が!
 気を使わせてしまってすみません。

 ある参加者オモニから、「私たちを覚えていらっしゃいますか?」とたずねられた。う~ん。どこかでお会いしたのは確かだが・・・「サクラのイベントで」といわれてバッチシ思い出した。
 そう。二年前の2007年に、『サクラ』を読んで感想文を寄せてくれた家族をソウル大公園の動物園に招待するというチャンピ社のイベントがあった。あの時の子どもたちとオモニだった。

 『サクラ』も買ってくださり、今回も『巣箱』を買ってくださった。カムサハムニダ ^^


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  素敵な絵をつけてくださった
 イ・スンウォン画家もかけつけてくれて、
 サインをほしがる子どもたちに、かわいい鳥の絵を描いてくださった。

 
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by kimfang | 2009-09-17 13:21 | トピックス
09/9/9  オー、₩5万ウォン札!
 絵本『둥지상자』(巣箱)は、「더불어 생명(生きものと共に)シリーズ」の第一巻だ。実はこのシリーズは、編集、画家の選定と指導、デザインのすべてを、版元の한솔수북(出版社)ではなく、「外注部隊」の「チーム더불어」が引き受けている。
 つまり絵本の売れ行きは、チームの存続にかかわるのである。そこでキャンペーンのために訪韓した。もちろん、「外注部隊」だから自腹だ。

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「くもパン」のキャラクター指人形を持つミョンスクさん。
 9日のお昼前、仁川空港に着くと、編集を担当したキム・ミョンスクさんと責任編集者のキム・ヒャンスさんが出迎えに来てくれていた。
 ミョンスクさんはぼくの代理人。ヒャンスさんは世界的大ヒット作、『ふわふわ くもパン』や、高い人気を誇る『먼지깨비』の写真を担当した人。彼が한솔수북の企画部長を務めていたときに、このシリーズを企画。チーム더불어が結成された。
 しかし、ヒャンスさんは、「もっと自由に仕事がしたい」と出版社を出てしまったのだ。

 えぇ~? えらいこっちゃ、シリーズが危ない!
 そこで代理人のミョンスクさんがあわてて組んだのが、何を隠そう今回の講演ツワーなのである。(ホンマ、必死のパッチです)

 とはいえ、まずは出版社に挨拶にいくのが筋。僕たちは出版団地がある파주市へと向かった。
 流石は大手の한솔수북。立派な建物の中に、広い空間がたっぷりと取ってあった。『구름빵』『먼지깨비』などのヒット作が次々と生まれるのも納得できた。(それらの写真をヒャンスさんが撮ったスタジオも見学されてもらった。)

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 さぁ、いざっ、講演へ。
 そこへ向かう車中でうれしい報告を受けた。何と、今回の講演ツアーに、会社がドーンとお金を出してくれたというではないか! これでガソリン代、高速代どころか、僕の飛行機代もホテル代も十分に補える。
 ミョンスクさんがにこにこしながら、
 「画家たちも、デザイン事務所も、み~んな今晩、呼んでいるのよ。先生は、それでみんなに御馳走しなくちゃダメよ。ふふふ」
 「もちろん! おごるさ!」と快く答えた。(総勢12人にもなるなんて。とほほ・・・)

 ところがお金はヒャンスさんにではなく、作者の僕に支払われた。しかも銀行振り込みだと知った。
 やばい! 
 僕は韓国に住んでいないので「国民登録番号」というものがなく、カードが作れないから、ATMでの引き出しは無理。パスポートを見せて本人確認しないとお金がおろせないのだ。案の定、ふたりはそれを知らなかった。
 
 時計を見ると4時20分。
 もう銀行はとっくに閉まっている。講演は5時から。何とか円をウォンに替えなくては。でも、もう、時間がない…と、思っていたら銀行の前に横付けされた。
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 「先生、まだ、間に合います。早く!」
 何と、韓国の銀行は4時半までやっていたのだ。驚き!
 
 おろしてきたお金の中から、半分ほどをミョンスクさんに預けると、二人は
 「オー、これが5万札かぁ~」と見入っていた。初めて手にしたんだって。
 ええっ? 6月に出たお札なのに、まだ、見てなかったの?
 銀行が4時半までやっていたことより、そっちの方によっぽど驚いた ^^
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by kimfang | 2009-09-16 17:58 | トピックス
09/9/1 ジャパゲッティ
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 先日、ハングルの名刺が届いた。『この世すべてのペンギンの話』のイラストを担当したチェ・ヒョンジョンさんがデザインしてくれた。流石にプロの手にかかると名刺といえども立派な美術品。大好きなジェンツーペンギンが生き生きしている。

 この名刺にはいささかの経緯がある。実は、彼女に出版社を紹介したのが他でもなくぼくで、彼女がどうしてもお礼をしたいというので、「ぼくらしい名刺を創って」と厚かましくもお願いしたのだ。それまでハングルで書かれた名刺を持っておらず、日本で作るのも難儀で何かと不便だった。これで仕事がやり易くなる。

 図らずも来週、絵本『巣箱』の発刊記念講演が組まれた。9月9日-12日にソウル近郊の都市で講演する。『ペンギンの話』も大いに宣伝したいところだが、絵本の版元はいい顔しないだろうなぁ。
 でも、この名刺を配りまくれば、それだけで大きな宣伝になる。さらには彼女の絵もプッシュしてあげられる。だから、早く送れと、催促した^^
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 さて、届いた小包には名刺だけではなく、CDやDVDと共にラーメンも入っていた。そして何やら不思議なモノも。見た目はラーメンなのだが?
不思議なモノとは「짜파게티 ジャパゲッティ」!!!

ラーメン? スパゲッティか? いやいやジャジャ麺なのか?
名前からして「ジャジャ麺」+「スパゲティ」ということはわかる。
しかし、五袋パックの表面に張られた「ヒョジョン メモ」にはこう書いてあった。
「先生、UFO焼きそばの要領で水を切ってください」
なぬ~それじゃあ、焼きそばじゃねぇか?

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 次の日の昼食に食べてみた。
 百聞は一見に如かず。とくとご覧あれ。
 まず、たっぷりのお湯で湯がく。このときにフレークも一緒に入れて5分。
 そう。韓国のラーメンは具やスープを最初から入れて煮る作り方だ。しかしこれは粉末スープはあとで。
 UFO焼きそばの要領で水を切る。が、袋の裏に書かれた説明書きには「スプーン8杯分の水を残して」と。
 おいおい、スプーン8杯分って、どんなけ~?
 とにかく適切な水分を残してから、最後に粉末スープを絡めた。



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おー、見る見るうちに真っ黒!
 最後にオリーブオイルをかけて混ぜる。やはり、ジャジャ麺だ!

 果たして、その味は?
 正直にいうとぼくは、ジャジャ麺の、あの甘ったるい味噌味が苦手だ。
でも、これは適度にスパイスが効いていて大丈夫。

…食感はスバケティじゃないなぁ。焼きそばだ。
まぁ、韓国に焼きそばはないから、やっぱり、ジャパゲッティで正解だよな!

ヒョンジョンさん、美味しかったよ。ごちそうさま。
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by kimfang | 2009-09-01 22:02 | トピックス