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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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11/7/27 コウノトリ紙芝居、初上演!
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 27日、京都こどもみらい館にて、
 「第1回 ジュンク堂書店京都店 キッズフェスタ お話会」(後援 くもん出版)が開かれた。
 京都に住んでいる児童文学作家が、直接、子どもたちと触れ合う場だ。

 韓国では「作家との出会い」という形式の講演は、ふつうによくあり、ぼくは何度もやっている。11月にはすでに、6月にだした『다람쥐 シマリス』の講演が決まっている。
 日本の出版社や書店が企画したこのような集いにでるのは、はじめての経験だ。
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 はじめてといえば、はじめて書いた紙芝居を上演するのもはじめて。
 9月1日発売予定のコウノトリの紙芝居の初お披露目だ。
 ぼくの出番は、真ん中の紙芝居と、ラストの紙工作と折り紙。
 紙芝居の準備はOK。
 ラストの工作を手伝ってくださるのは、近畿地区から集められたくもんのスタッフのみなさん。折り紙を指導できるよう、準備をしてもらった。
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 さぁ、はじまり、はじまり。
 トップバッターは、さくらい ともかさん。さくらいさんは絵も文もかける人。絵を描きながら子どもたちと触れ合った。
『ムジカの森の音楽隊』(くもん出版)絶賛発売中!
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 二番目は吉田道子さん。今年、日本児童文学者協会の協会賞に輝やき、課題図書にもなった『ヤマトシジミの食卓』(くもん出版)の創作エピソードを話された。
 吉田さんの『きりんゆらゆら』(くもん出版)は、韓国でもでている。




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 そしていよいよ、ぼくの出番!
 コウノトリの話を少ししたあと、『とんだとんだ! コウノトリ』(童心社 9月1日発売)を上演した。
 うまくできたかどうかはわからないけれど、主人公のコウちゃんのひなが誕生する場面では、何と、拍手がおきた。ありがとう、みんな。
 それが一番、うれしかった。
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 四番目は、楠 章子さん。
 『ゆうたとおつきみ』(くもん出版)は、今年の京都新聞のお話を絵にするコンクールの選定図書。創作エピソードを話された。
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 五番目に登場は、服部千春さん。『さらば、オシッコザウルス』(岩崎書店)を読み聞かせしてくださった。オシッコザウルスが夢にでてきていろんな方法でおねしょへと導く。ぼくも、はらはらしながらも、けらけらと笑って楽しんだ。

 ラストにまたまた登場したのが、ぼく。
 子どもたちは、コウノトリの紙工作。大人たちはコウノトリ折り紙でたのしんでもらった。
 みんな最後までやりとげて、それぞれのコウノトリをつくりあげた。
 
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 こうちゃん、たまちゃん、ノトちゃん…
 つけてくれた名前も素敵だ。

 最後に、大きな声でみんなにいったし、買ってくださった絵本にも、こんな言葉を添えた。
 「本物のコウノトリを、ぜひ、見にいってください!」
 夏休みのあいだに、豊岡の「コウノトリの郷公園」にいってくれると信じている。

 フェスタの参加者で記念撮影→第2回も、あるんだって。また、呼んでもらえるかなぁ。
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by kimfang | 2011-07-29 17:42 | トピックス
11/7/26 日本の公害の原点を取材
 20日、いつか訪れたいと願っていた渡良瀬遊水地を、栃木県側から取材した。
 渡良瀬遊水地は利根川の中流部付近。栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる3,300ヘクタールにものぼる広大な遊水地だ。ぼくがここにこようと思ったのは、ここが、「日本の公害の原点」ともいわれている「足尾鉱毒事件」の「現場」だったからだ。
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 足尾鉱毒事件とは、明治時代に起きた大事件。栃木県日光足尾地区では、江戸時代から銅が採掘されていたが、明治に入ると近代化されて東アジアで一番の生産量を誇るようになる。
 しかし銅の生産時に必要な木炭を得るために木が乱伐され、ハゲ山になっていった。
 山に木がないと保水力が保てない。土砂崩れがひんぱんに起こるようになり、鉱山の毒、鉱毒が渡良瀬川をはじめとする下流に流れでてしまったのだ。流れでた鉱毒で被害にあった人たちは、鉱毒反対運動をおこしたのだ。
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 栃木県選出の国会議員であった田中正造は、国会で何度もこのことを訴えるが、貴重な輸出品であった銅の生産を続けたい明治政府は、頑として認めようとしなかった。
 谷中(やなか)村の将来に危機を感じた田中正造は、村に移り住むなどして抵抗したが、逆に政府は、鉱山の閉山を求める谷中村の人たちを無理やりに移住させてしまうのだ。
 渡良瀬川の鉱毒を無害にしようと、川の流れを変える大工事の末にできたのが、渡良瀬遊水地なのである。 だが、事件から100年以上も過ぎた現在も、いまだに鉱毒は残っているという。

 渡良瀬遊水地は三つの池からなる。とうとうと水を蓄えて青く輝いている第1の池、谷中湖の北側には、今はもう湿地と化した旧谷中村があり、散策できるようになっていた。
 畔には村人たちの名が刻まれた合同慰霊碑がひっそりと立っていた。
 そこで手を合わせて、鉱毒で苦しみ、洪水で苦しみ、さらには故郷を奪われる苦しみに見舞われた村人たちの無念を想った。
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 案内してくださった市役所の方が、「移住先での生活も、たいへん苦労の多いものだったようです」と静かに話された。
 故郷を失った「失郷民」の子孫であるぼくは、在日一世たちの苦しみと重ね合わせた。さらには、原発事故により、「新たな失郷民」となりかねない被災者の方たちとも重なってしまった。
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 そんな哀しいまでの犠牲を払った「公害の原点」を、「自然再生のシンボル」にしようという計画がある。
 現在、第2、第3調整池は干上がって広大な湿地となっている。治水機能を保ちつつも、湿地をそのまま残すような工事を施し、「ラムサール条約」の登録と、再生のシンボルとしてコウノトリを飛ばそうという壮大な計画だ。(写真は第2調整池)
 その「現場」に立ち、旧谷中村の人たちも、きっと、喜んでもらえると確信した。

 さて、栃木県らしいお土産をとさがして見つけたのが、これ。
 U字工事の漫才でもでていたと思う。
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by kimfang | 2011-07-28 22:40 | 取材ノート
11/7/25 来年、コウノトリの飼育をはじめる野田市を取材
 くもん出版より、11月にコウノトリのノンフィクションをだすことになった。
 9月1日には、童心社から『とんだとんだ! コウノトリ』という紙芝居もでる。
 ついでにいうと、07年に韓国でだした『황새 コウノトリ』も、先月、電子書籍化されて発売された。
 ぼくにとって今年は、まさにコウノトリ年である。
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 ノンフィクションは取材が命―。
 正月3日に豊岡市を訪れたのを皮切りに、3月に豊岡市と岡山県・倉敷市、
 5月には福井県・越前市と倉敷市、そしてまたまた豊岡市。
さらには海を越えて韓国へと取材を重ねてきた。
 そしていよいよ、関東に遠征!

 実は、千葉県・野田市は、来年度にコウノトリの飼育を開始する。関東ではコウノトリの知名度はまだまだ高くない。飼育がはじまれば、大きな関心を呼ぶことだろう。
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 台風が接近する最中の19日、コウノトリが飼育される「野田市江川地区ビオトープ」を訪れた。
 利根運河を掘るときにでた土で埋められた三ケ尾沼は、水田として長く米づくりの場として利用されてきたが、農業を営む人が減り、農地も荒れてしまった。一時は宅地開発が予定されるが、計画は白紙に。
 そこで2004年から野田市は、90haにも及ぶ江川地区の保全とビオトープ化を進めてきた。
 その管理と運営は、野田自然共生ファームが行っている。
 今では、水田型市民農園として全国に名が知られるようになったのだ。

 現場にいくと、上空にはサシバの姿。湿地にはカバキコマチグモの産室(このクモは、自らを食べさせることで子どもを守る―母性愛のクモとして有名)、モグラがだした土、カワセミの巣穴など、豊かな自然が広がっていた。
 ここなら、コウノトリが十分暮らしていける。
 この風景のなかにコウノトリがはいるんだ!と思うと、わくわくしてきた。
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 ところで、野田市といえば「しょう油の町」。 写真は、キッコーマン本社と興風館。
 最大手のキッコーマンをはじめとする、しょう油会社がある町だ。
 ビオトープの取材のあと、野田市の職員の方に案内していただいた。
 興風会館や愛宕神社など。
 残念ながらしょう油に関する博物館は、どこも定休日でしまっていた。次回は、必ず訪れたい。
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 ところで、せっかくきたのだから、しょう油の町、ならではのお土産がほしい。
 見つけたのは、「しょう油カステラ」。
 しょう油の香りがほのかに漂う、美味しいカステラだった。
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by kimfang | 2011-07-28 15:23 | 取材ノート
11/7/20 紙芝居の絵、あがる
 台風が接近するなか、関東に取材にいった。
 こちらは後日、報告するとして。

 新幹線に乗る帰り間際、童心社の編集者の方が、わざわざ東京駅にまで「コウノトリ紙芝居」の絵を届けてくださった。なんともありがたい。
 9月1日発売なのに、あわてて、もってこられたのには訳が…。

 じゃん。
 コウノトリ紙芝居―『とんだとんだ! コウノトリ』の初上演が迫っているから。

 7月27日(水) 京都こどもみらい館にて、紙芝居を上演します!
 PM 1時30分より開始の「ジュンク堂京都店キッズフェスタ お話会へどうぞ」のなかで。


 紙芝居のほかにも、コウノトリの紙工作もやります。
 コウノトリの豊岡市から、すてきなプレゼントも。

 ぜひ、おこしください。詳しくはここをクリック!
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by kimfang | 2011-07-22 07:52 | トピックス
11/7/16 「ヤンモのいた日」推薦図書に
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 日本児童文学7-8月号を読んでいたら、裏表紙に見覚えのある本が。
 
 おーっ。
 これは2007年にでた共書、『動物だいすき! 1 ヤンモのいた日』(岩崎書店)じゃないか!
 ここにはぼくの作品、「毛虫が受けついだもの」が収録されている。
 
 森を考えよう!
 生物多様性を考えよう! 
 の見出しとともに、推薦図書と。

 
 「毛虫がうけついだもの」は、
 いつか絵本にしたいなぁと思っていたお気に入りの一作。
 というか、末っ子の実話にもとづくお話なので、
 我が家にとってもたいせつなお話。
 
 ぜひ、読書感想はがきに選んでもらいたい作品。

 第2回 森の童話 読書感想はがきコンクール
 
 7/10-915
 
 どんどん応募して!
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by kimfang | 2011-07-17 11:11 | 出版物
11/7/15 明日、韓国 mbcラジオでオンエアー
 今週、韓国から突然、ラジオ出演の話がきた。

 ちょうど豊岡市からの依頼で、全羅北道・全州市からの手紙を訳していたので、全州市からの電話と思って電話を取ると、慶尚南道の晋洲市からの電話でおどろいた。
 しかも、ラジオ局。진주(晋洲)mbcラジオへの出演依頼だからなおさらだ。
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 地元京都のKBSラジオには何度かでたが、韓国のラジオははじめて。

 慶尚南道という、地方の放送局といってなめてはいけない。
 2008年に、韓国が「ラムサール条約締約国会議」を慶尚南道で開催したおりに、中心的役割を果たしたのが、お隣、馬山市(마산) のmbc放送局。
 
 慶尚南道のmbcは、環境問題に力を入れる放送局として韓国全土に名を馳せている。
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 今回、『シマリス』が、そんな放送局のPDの目にとまり、朝の帯番組「좋은 아침입니다 (いい朝です)」へ出演とあいなった。 ちゃんと話せるか? 心配だったけれど、今回は録音というから気が楽だ。

 質問書が届いたのは前日。
 どう答えようか? いろいろメモっているうちに出演時間になっちゃった。

 電話出演スタート。
 MCの임소정さんはとてもやさしい声。ホームページの似顔絵通りなら、かなりの美人!

 「次の作品は、どんなのを準備中ですか?」
 最後にこんな質問がきたから、
 「秘密です。これをいったら出版社に叱られます」とボケてみた。
 「ふふふ」
 結構、受けてた。

 インターネットで聞けるんだって。
 韓国の地方のラジオ番組を日本で聞く―。

 うーん、すごい世の中になってきましたね。

 明日、7/16(土) AM 8:15からです。左上の ON-AIR AMをクリック  
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by kimfang | 2011-07-15 17:30 | トピックス
11/7/8 ところ変われば、ふぐ料理も変わる 
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 今回の訪韓の大きな目的のひとつが、韓国環境省に勤めるチョン・ソクファンさんへのインタビューだった。
 チョンさんはコウノトリの飼育技術を学ぶために一年間豊岡へ留学した経験がある。
 何よりも、卵で海を渡って韓国初の人工繁を殖成功させたコウノトリ―チョンチュリの育ての親だ。
 チョンチュリにまつわるエピソードを聞こうと訪ねていった。
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「韓国では私がご馳走しますから」
 チョンさんが連れていってくれたのは「ふぐ料理」。それもプサン式のふぐ料理店。

 ぼくをおどろかそうとして、ふぐ料理をチョイスしたようだが。
 へへへ。
 ぼくはもう何度も、この不思議な「韓国式ふぐ」を食べている。
 わさびを醤油皿にいれて待ちかまえるなど、ぼくの手なれた仕草をみて、「ええっ、食べたことあるんですか…」と、チョンさんはガックリしたようだ。

 そう。韓国のふぐ料理にわさびは欠かせない。ポン酢も、もみじおろしもないが、何とも、このわさびがふぐに合う。
 ふぐの焼き肉にも、ふぐちりにも、このわさびをつける。
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 ぼくがはじめて韓国式ふぐ料理を食べたのは2005年の1月だった。『コウノトリ』や『シマリス』をだしてくたれ出版社、ウリ教育が、日本に帰るぼくのために送別会をしてくれたときに食べておどろいた。

 だって、ふぐちりを、わさび醤油をつけて食べるんだもの!
 おかしいのは、韓国の人たちは日本でも「ちり」はこうやって食べると信じていること。
 因みに韓国でも「ちり」は「지리 チリ」。
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 しかしその後、何度か、この不思議なふぐちりを食べるにつれ、ポン酢のふぐちりよりも美味しく感じるようになってしまった。
 ぶつ切りの骨付きのふぐを、骨ごとしゃぶる。鍋には野菜がたっぷり。

 最後のしめは수제비―すいとん。
 これがまた、美味い。
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 韓国ではふぐ料理は庶民の味。
 朝からでも食べる。
 
 ところ変われば、ふぐ料理も変わるのだ。
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by kimfang | 2011-07-14 14:39 | 取材ノート
11/7/7 あこがれの平積み
 いつものことだが、韓国にいくと出版社のはしご。
 進行中の本の打ち合わせと、新しい企画のために3,4社を回る。
 ある出版社と、打ち合わせをしているときだ。
突然、携帯にメール受信の音。
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「たいへん、『シマリス』が平積みになってるよ!」
一緒に韓国にきていた家人からのメールが。
  家人は娘から頼まれた「少女時代」のDVDを買うために教保文庫にいっていた。ご存じ、教保文庫は韓国最大の書店だ。

 家人は韓国に行くたびに、ぼくの本の売れ行きもチェックする。
しかしいつも、「店員に聞かないとわからないころに置いてあったわ」と厳しい。
 「科学読みもものとかは、真中でなく、はしっこの方にあるものなの!」
 いつもそういって言い訳してきたのに…
 何と! あこがれの平積みだと?! 

いったい、どんな様子なんだろう?
「写真を撮っておいて!」と返信したが、落ち着かない。
 やっぱ、自分の目で確認したい。
 打ち合わせが終わるやいなや、地下鉄に乗って光化門へ。

 どこにあるのか? 
 おおっ! 
広い児童書コーナーのど真ん中のワゴンに、『シマリス』がいた。やった!
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07年、韓国版『サクラ』が発売されたときに、地方の書店で平積みになっていたのを見たことがあるが、教保文庫のそれは格がちがう。
 ひと目もはばからず、自分の携帯で写真をパチリ。

次の日、版元の編集長と会う用事があったのでその写真を見せた。
「なかなか平積みにはしてくれませんよ。いや~うれしいですね。それに『シマリス』が一番減ってませんか? こんなになくなっている」
 みんな、えこひいき。自分たちの創った本が一番かわいい。

みんなで創った本―。
みんなでよろこぼう!

大手インターネット書店が、夏休みのイベント本に選んでくれた。ありがたい。

インターネット教保文庫 「夏休み 本と贈りもののパーティー」

インターパーク「7月 逃してはいけない新刊」と「2億ウォン差し上げます」。さらには「ウリ教育ブランド選」。
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by kimfang | 2011-07-13 15:02 | 出版物
11/7/6 ところ変われば、ウナギ料理も変わる
 新刊『シマリス』の発売を祝って、みんなが集まった。
 出版社の社長、編集者たち、デザイナー、画家さん、何と営業部の人たちも集まって、みんなで出版を祝った。
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 ところで、宴会はどこでやるんだろう? 
 これまでここの出版社には、よく韓定食の店に連れていってもらっていた。ほかの出版社にも随分と韓定食につれていってもらっているから、「韓定食の達人」になってしまうほどだ。
 本音をいえば、韓定食はもういいなぁ^^ と思っていた。

 新しい編集長についていくと、「풍천장어」(風川長魚)という大衆的な店についた。
 おー、あらたまったところよりも、わいわい盛りあがる店がいい。
 しかし…
 自分が盛りあがるためには、これまで長年ひっかかっていたあの疑問を、今回こそは晴らさなくてはいけない。
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 座るとすぐに営業の人から、「こんな料理は食べたことがないでしょ」といわれた。
 「いえいえ、もう3回目ですよ」と笑顔で答えたあと、もしかするという期待を込めて彼に逆質問をかけた。
「ところで、장어(長魚)ってなんですか? 뱀장어はウナギですが、これはウナギではないんでしょ? それが長年の疑問でして(笑)」
「…」
 見渡しても誰も答えない。
 そのうちに乾杯! 結局、何を食べているのかわからないうちに宴会は進んだ。
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 さて、その料理だ。「長魚」というのだから、体の長い魚にきまっている。
 ウナギでないとすれば、アナゴか? ハモか? 
 すると店の人が「うちは淡水で養殖してるんだ」といった。
 じゃあ、アナゴでもハモでもない。ウナギだ。

 でも、もしもウナギなら、例え白焼きでもその脂で煙がもうもうとでるはず。
 が、煙はほとんどでない。
 あ゛~やっぱりわからないまま、宴会は終わって二次会へ。
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 日本に帰ったあと、「풍천장어」(風川長魚)を真剣に調べてみた。
 するとやはり、ウナギ料理だったことが判明した。
 煙がでなかった理由はこうだ。

 淡水で養殖されるウナギはえさをたっぷり食べて大きく育つ。
 すると今度は海水に入れて、えさを断ってしまうのだ。
 海にもどるモードになっているウナギは絶食に耐えて脂が落ちる。
 まさにそれを白焼きにして、ショウガのスライスやニラなどを加えてサムチュでまいて食べるのが、「장어구이」(長魚焼き)という料理。
 つまり、ビタミンAなどの栄養がたっぷりなのに脂がない健康食となるのだ。
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 近代まで肉を食べてこなかった日本はウナギで脂を摂った。
 方や、肉を存分に食べてきた韓国は脂を落としてウナギを食す。

 ところ変われば、ウナギ料理も変わるのである。
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by kimfang | 2011-07-11 22:59 | トピックス