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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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11/11/18 コウノトリために、朝もお米
 先月15日に福井県・越前市で開催された「2011コウノトリが舞う里づくり大作戦」では、保田 茂(兵庫県コウノトリ野生復帰推進連絡協議会会長)先生が基調講演をされた。
 講演がはじまるやいなや先生は、「今朝、パンを食べてきた人、手をあげて」と切り出した。ぼくも編集者もお互いの顔を見ながら手をあげた。そして「なぜ、コウノトリを守らなくてはいけないのでしょうか? 大切な鳥だからですか?」と続けたのである。
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 講演は、こういう内容だった。
 ―朝にパンを食べている今の生活は、アメリカの小麦を青々と育ててアメリカの農業を元気にしています。逆に日本の田んぼはというと草がぼうぼうの耕作放棄田を増やしているのです。コウノトリが生きていくためには湿地も必要ですが、田んぼが必要です。
 コウノトリの復活のためには、放棄田がこれ以上増えないようにしなくていけません。だから朝もご飯を食べていただかなくては困るのです。そうでないと、農業がなくなり、若者がいなくなり、コウノトリではなく、あなたたち越前市民が、福井県民が「絶滅」してしまうことにも、なりかねないのですよ―
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 ぼくと編集者は、この講演に痛く感激し、猛省した。
 パン用の小麦の自給率はたったの1%。輸入に頼り切っている。
 その一方でぼくたちは、農家の人たちに「農薬を使わないで!」と強く迫りながらも、お米を積極的に消費してはいない。現にぼくも編集者も、この日の朝ご飯は、何も考えずにパンを食べていたのだ。
 
 さて、一夜明けた越前市のホテルの朝食のときだ。
 編集者はすぐに保田先生の訴えを実践した。「朝カレー」と「卵かけご飯」で、お米の消費に見事なまでに貢献したのだ。
「おおっ、朝から二膳もいくんだね」と茶かすと、「コウノトリのためですから」と編集者は真顔でいった。
 ところがぼくといえば、コウノトリの紙芝居を書きながらも、40年以上も続く朝のパン食をその日ですら変えることができなかったのである。
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 それからというもの、朝のパンが美味く感じられなくなった。それを家人に話したところ、何と、「コウノトリ育む農法」で作ったお米でできたパンを買ってきてくれたのだ。

 これだ! 
 いただいた紙芝居の原稿料で、お米からパンが焼ける家電を購入した。
 (写真は、前日のひやご飯から作ったお米パン)

 コウノトリのために、朝もお米だ!
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by kimfang | 2011-11-18 17:16 | トピックス
11/11/4 『シマリス』 優秀教養図書(韓国)に
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 昨日、韓国の出版社から連絡があった。
 6月にだした『シマリス』が、文化体育観光省が選ぶ2011年の「優秀教養図書」に選定された!!!!!というのだ。

 かなり興奮気味(!がいっぱい)のメールだったが、「優秀教養図書」って何だろう? ぼくはあまりピンとこない。(出版社がいうには、過去にも一度、『コウノトリ』でもらっているというが…)

 ネットで、調べてみると、選ばれた作家さんたちの多くが、このように政府の発表した目録に印をつけてブログにあげていた。
 かなり、名誉なことなんだとわかり、で、ぼくも真似をした^^ (図の「22」番が『シマリス』)

 新聞記事によると、今年選ばれた本は全部で410冊。そのうち、子ども・青少年の分野は101冊。『シマリス』は、そのなかに滑りこんだようだ(流石はリス。すばしっこい)。この本は科学読み物。地味なジャンルにとって、「優秀教養図書の称号」は、とてもありがたい。
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 ありがたいといえば、政府がそれぞれの選定図書を、500万ウォンを上限に買い取り、公共機関、図書僻地、めぐまれない人たちの施設、受刑者施設などに配るという。
 ぼくの本は、約530冊買ってもらったということになる。

 おかげで早くも2刷りとなった。やった!
 でも、「先印税」の日本とちがい、「後印税」の韓国では、3刷りにならないと「給料」はもらえない。

 心からよろこぶためにも^^、シマリス君、これを機会に、もう、ひと踏ん張りしてよね。
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by kimfang | 2011-11-04 10:57 | 出版物
11/11/3 関西センター・第1回読書会
 11月3日、日本児童文学者協会・関西センターではじめての「読書会」があった。
 かねてからぼくは、読書会を強く希望していた。
仕事がらノンフィクションや動物ものは結構読んでいるが、過去の児童文学の名作をちゃんと読んでこなかった。読書会があると、無理矢理にでも読まなくてはいけなくなる。
また、現役で活躍しておられる作家たちが、作品をどのように語るのか? とっても興味があったからだ。

 栄えある第1回のテキストは、『肥後の石工』。今西裕行氏はこの作品で、「第6回日本児童文学者協会賞」を受賞している。ほかにも第4回NHK児童文学奨励賞、第4回国際アンデルセン賞国内賞を受賞している名作だ。
 それなのにぼくは、この本の存在すら知らなかった。もう、恥をかくこともないだろう。読む機会ができて本当によかった。
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 本を読んでからは、橋を見る目が変わった。いい本は読んだあとに景色が変わる。それまでは何も考えずに渡っていた橋が、だれが、どんな目的で、どんな苦労して渡したのか?
それを考えてしまうようになった。
 ぼくの見る景色のなかに、橋がしっかりと色をなすようになったのだ。

 参加者たちのコメントも、今後の創作にとっていいヒントとなった。
 次回は、もっと多くの方に参加してもらいたいものだ。
 
もう日取りは決まっている。

3月10日(土曜日)。
若い人向けの新しい名作がテキスト。
決まり次第、ここでお知らせします。
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by kimfang | 2011-11-04 09:52 | トピックス