動物児童文学作家のキム・ファンです!!
<   2011年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

11/12/24 長生きして! 南北友好の犬
 今朝の朝日新聞に、『「将軍様の犬」も寄る年波 南北友好の象徴』という記事が載った。
 懐かしい「トゥリ」の姿が写真で紹介されていた。
 この犬こそは、2000年の南北首脳会談のおりに、南のキム・デジュン大統領と北のキム・ジョンイル国防委員長が交換した「友好のシンボル」だ。

 大統領が贈ったのは、韓国初の国際公認犬となった珍島犬(チンドッケ)。国防委員長が贈ったのがトラ追い犬として名を馳せた豊山犬(プンサンケ)だった。その、北から来た豊山犬が年をとって弱っているというのが今回の記事だ。
f0004331_1101595.jpg
 懐かしいというのには理由がある。
 何とぼくは、朝日がいう「将軍様の犬」を自分の手で散歩させたことがあるのだ。それも、オスの「ウリ」とメスの「トゥリ」の両方ともを、だ。
 大統領が国防委員長からもらった「特別な犬」を散歩させた一般人は、そうはいない。いいや、もしかするとぼくひとりかもしれないなぁ。
f0004331_1125761.jpg
 それにはこんな経緯があった。
 宝塚から韓国へいったゾウのサクラを取材していた2004年のこと。サクラとともに韓国へ渡ったポニーなどのほかの動物がどのように過ごしているのか知りたくて、ソウル大公園のなかのオリニ(子ども)動物園にいった。そこにいる「南北友好のシンボル」を取材してルポを書くのも、訪韓の大きな目的だったのだ。

 ところが、肝心の犬が2匹ともいない。病気にでもなったか?と心配していると、飼育員がウリを散歩して帰ってきたのだ。当時、豊山犬の情報は韓国にも日本にもほとんどなかったから、ぼくは飼育員に多くをたずねた。

 すると飼育員が、「日本からわざわざ来てくれてありがとう。記念に散歩させてあげるよ」といいだしたのだ。
 何事も慎重に行動する日本ではあり得ない話だが、そこは韓国人のおおらかさというか、何というか、とにかくラッキーなことに、ぼくはくさりを持ってオリニ動物園を一周したのだ。
 もちろん、犬に何か起こったら、監獄にいくことになるぞ…とビビりながら^^) 因みにそのときトゥリは子どもを産んだばかりで、別室にいた。
f0004331_115776.jpg
 翌年の2005年、サクラの取材でまたもや、ソウル大公園にいった。当然、豊山犬も気になっていて、オリニ動物園をのぞくと、飼育員はぼくのことをちゃんと覚えてくれていて、「また来てくれたのか!」と、今度はメスのトゥリを散歩させてくれたのだ。
 だから、めちゃめちゃ懐かしいのである。
f0004331_116545.jpg
 犬の年齢は大きさによって大きく異なる。11歳の小型犬は人間の年で60歳くらい。大型犬なら82歳くらい。ウリとトゥリは中型犬だから、亡くなった国防委員長と同じくらいの年で、70歳くらいだろうか。
 少しでも長生きして、南北の友好を助けてほしいものだ。

 今、韓国でだす、イヌの科学読み物を必死に書いている。
 南北友好のシンボルを散歩させた貴重な経験を持つぼくとしては、もう一度、彼らが注目を浴びるような本にしたいと願っている。
[PR]

by kimfang | 2011-12-24 11:07 | 取材ノート
11/12/11 福井で、コウノトリの飼育はじまる!
f0004331_10345259.jpg
 10日、早朝、豊岡を発ったコウノトリのペアが、福井県の越前市に着いた。
 豊岡以外では、はじめてとなるコウノトリの飼育がついに、はじまったのだ。

 どうして、福井県? と、いう人も多いだろう。
 そんな人は、ぼくのノンフィクション紙芝居『とんだとんだ! コウノトリ』(童心社)をご購入を。
 また、来月末に、くもん出版から発売される『きみの町にコウノトリがやってくる』でも、福井県にコウノトリを呼び戻す人たちの物語を書いているので、もう少しお待ちを。

 とにかく、福井県のペアからうまれたひなが、大空へ飛び立つ日が、来年にもやってくるということ!

   毎日新聞記事       読売新聞記事        福井新聞記事
[PR]

by kimfang | 2011-12-11 10:35 | トピックス
11/12/8 いいなぁ、児童文学賞の副賞がボローニャ
 韓国の署名な児童文学雑誌『창비어린이』(チャンビ オリニ)は今年、「子どものノンフィクションをどう書くか?」という全五回のリレー連載を企画した。ありがたいことに韓国を代表するノンフィクション作家のなかの一人に選んでいただいた。

 先日、その掲載号(2011.冬号)が届いた。この雑誌を手にすると真っ先に読むコーナーがある。「国内外の動向」というコーナーだ。今回は、国内(韓国)、ベトナム、アメリカの児童文学界の今をコンパクトにまとめた報告が載っていた。家電同様、児童文学もグローバル化を狙う、韓国ならではの戦略を反映したもので、日本の『日本児童文学』には、見られない記事である。
f0004331_22285959.jpg 
 ところで、今回の『창비어린이』を読んでおどろいたことがあった。毎年、すばらしい本を世に送りだしとている창비の「第16回 좋은 어린이책」(いい子どもの本)児童文学賞の募集広告だ。
 高学年創作部門、低学年創作部門、企画部門の各大賞作の賞金が1,000万ウォン。
 副賞としてイタリアで毎年開かれている「ボローニャ国際児童図書展」への参観とヨーロッパ旅行というからおどろいた。

 実はぼくは、自分の絵本がボローニャで入賞することを究極の目標としている。もちろん画家ではないので、画家さんがほれ込む文を書かなくては実現しない。「他力本願」な夢である。韓国でだした『巣箱』は、過去にボローニャで賞をとった画家さんに描いていただいたが、惜しくもボローニャには届かなかった。

 で、今回の広告だ。創作は得意分野でないが、科学読み物の企画なら何とかなりそうだ。 もしも大賞に選ばれれば、「自力」で夢のボローニャが実現する!

 창비からは、日本でノンフィクション大賞をいただいた『サクラ』と『ペンギン』がでていて、来年も『ミツバチ』がでる予定だ。
 창비から本をでしていても、応募できるんだろか? 
 『ペンギン』も『ミツバチ』も、公募に応募すればよかったか?

 そこんとこ、창비の編集者に、真剣に聞いてみなくてはいけないなあ^^
[PR]

by kimfang | 2011-12-08 22:30 | トピックス
11/12/1 『サクラ』、多文化ガイドブックにて紹介される
f0004331_13214367.jpg 
 先日、京都市国際交流会館・図書室の司書さんから、うれしい報せを受けた。
 国際交流協会の図書館らしく、『多文化と出会うガイドブック』世界とつながる子どもの本棚プロジェクト編という本を購入したところ、ぼくの『サクラ―日本から韓国へと渡ったゾウたちの物語』(学習研究社)が紹介されていたよ、という報告だった。
f0004331_13221755.jpg
 あわてて本を購入。655点のなかの日本の本のグループに、ぼくの本があった。このガイドブックで取り上げられている本は、どの国も本も名作ばかり。そのなかで選んでもらえて感激だ。

 すると、児童文学者協会、関西センターの仲間から、「シアトル情報ポータルサイト」でも、『サクラ』が紹介されていると教えていただいた。こちらもうれしい。

 そういえば、ここんとこ、サクラに会ってないなぁ。元気にしているのかなあ? また、会いにいかなくては。
[PR]

by kimfang | 2011-12-01 13:22 | 出版物