動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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12/10/27 ミツバチの本、ようやく届く
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 科学読み物『꿀벌이 없어지면 딸기를 못 먹는다고? ミツバチがいなくなると、イチゴが食べられなくなるの?』が15日に韓国で発売された。
 ミツバチとの共生を願って書いたこの本の最後のところで、フランスの取り組みと並んで、日本の「銀座ミツバチプロジェクト」も紹介した。 

 日本で出した本ならば、発売されるとすぐに出版社から届くのだが、外国での発売だからそうは簡単にいかない。発売から12日もたってようやく手にした。
 はじめて本を出してから、共著も合わせるとちょうど20冊目。何度経験しても、実物が届くと感激するものだ。

 本を書いているのは他ならぬ自分で、絵もPDFを見て知っていて、内容も全体像も頭ではわかっているはずだが、やはり実物を手にしないとわからないものがある。
 例えば本の厚み――。あまり薄いとお金を払うのがもったいなく思えたり、逆に厚すぎると最後まで読めるのか不安になったりもする。
 対象年齢の子どもが手に取って読みたくなるようなピタッとくる厚さというものがある。今回の本は、中学年の子たちが読む科学読み物としては、ちょうどいい厚さに仕上がったと思える。
 それは、ひとえにデザイナーさんの仕事が見事だったということ。
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 デザイナーは、文字数や行数、字のポイント、図や絵の配置や大きさ、表紙のデザインなどを担当するのだが、本の雰囲気は、デザイナーにかかっている。
 今回の本は、絵のレイアウトも、とっても気に入っている。
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 細かいところへの気配りもいい。
 大きい章のタイトル(左)には、ミツバチカラーと消えたイチゴ。
 小さなタイトル(右)にも、したたるハチミツのデザインが入っていて楽しい。
 また、一緒に仕事をしたいデザイナーさんだ。

 さて、本が出ると気になるのが新聞などの書評。
 ここで何度も書いてきたが、日本では日曜日の新聞だが、韓国では土曜日に書評が載る。
 はじめて迎えた土曜日。ありがたいことに、
 〈国民日報〉  〈聯合ニュース〉  〈世界日報〉が載せてくれた。

 さすがデジタル大国韓国、本を紹介する動画サイトもある!

 火曜日だけど^^、〈読書新聞〉で紹介もされた。
 来週も、まだ、掲載があるのかな?
 しばらくは土曜日が楽しみであり、また、こわくもある。
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by kimfang | 2012-10-30 17:55 | 出版物
12/10/26 関西センター 冬の講座 ― 紙芝居って、どうかくの?
 日本児童文学者協会 関西センター 〈冬の講座〉― 紙芝居って、どうかくの?
~紙芝居の歴史や成り立ち。絵本とのちがいや、演じ方、笑える失敗談まで。 今まで、どこにもなかった紙芝居講座~

● 12月2日 (株)ダイヤ本社(大阪市生野区新今里2-13-8) 2F会議室にて 
● 13:30~16:00(受付13:00~)
● 講師 橋口英二郎(童心社編集部)、司会 キム・ファン
● 定員 先着30名、参加費 1000円(当日集金)、
● 申し込み締め切り 11月末日(定員になり次第締め切り)
● 申し込み先 メール、キム・ファン(kimfang@nifty.com)

 上記講座の司会を務めることになった。
 どのような内容にし、どう進行しようかと、いろいろ考えていたら、講師の橋口さんから連絡があった。関西への出張があって、京都にもいくので会いませんかと。
 ちょうど打ち合わせをしたいと思っていた矢先、まさにグッドタイミング! 
 待ち合わせの場所にいくと、マイ紙芝居舞台とたくさんの紙芝居をコロつきのバッグに載せた橋口さんが笑顔で出迎えてくれた。

 まさか、打ち合わせのために、わざわざ東京から紙芝居グッズを持ってきたんじゃないだろうね? 
 なんでも、販売関係の方や幼稚園の関係者の方を相手に「紙芝居はおもしろい」という講演をするので持ってきたということで、安心した。

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 講演のために持ってきたという資料のなかには、戦前の紙芝居や戦中の紙芝居もあった。

 アメリカの西部劇「少年 ローン・レンジャー」は、戦前のもの。
 まだ、アメリカの話を子どもたちにしてもよかった時代。




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 終戦、前年の昭和19年に刊行された「キンタラウノ ラクカサンブタイ」には、表紙に「決戦体制版」とある。
 まさに戦意発揚のためにつくられた紙芝居なのだ。

 とにかく、豊富な資料があったおかげで、講演内容と進行の流れはバッチリ打ち合わせできた。
 いい講座になることだろう。

 定員30名の講座も、すでに23名の申し込みがきている。
 興味のある方は、お早めにご連絡ください。
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by kimfang | 2012-10-28 14:31 | トピックス
12/10/18 コウノトリ湿地ネット、第18回 日韓国際環境賞受賞!
 先週の土曜日、友人の結婚式で、「コウノトリ湿地ネット」代表の佐竹節夫さんと二年ぶりに会った。その席で、「第18回 日韓国際環境賞」の受賞を内密に知らされた。(ブログでいいたくても、公式発表の前なのでいえなかった。あースッキリ)
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 この賞は、日本の毎日新聞と韓国の朝鮮日報が主催する賞。コウノトリにかかわる人たちは、いつかコウノトリで、日韓が同時受賞すればいいのにねと願っていた。惜しくも日本側のみの受賞となったが、コウノトリが選ばれたことは喜ばしい限りだ。

 佐竹さんがいなければ、コウノトリの野生復帰はなかった。そしてぼくの絵本『くちばしのおれたコウノトリ』も、韓国で出したノンフィクション『황새 コウノトリ』も、紙芝居『とんだとんだ! コウノトリ』も、ノンフクション『きみの町にコウノトリがやってくる』も、佐竹さんがいなければ生まれなかった。
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 そう。武生市で保護された「コウちゃん」の存在を教えてくれたのも佐竹さんだし、韓国のコウノトリ関係者を紹介してくれたのも佐竹さんだ。

 ところが佐竹さん(写真の左)は、なかなか表にでない人。
 これは、2005年9月24日―コウノトリが自然にかえった歴史的な日の写真。ぼくは韓国のコウノトリ研究の第一人者、パク教授(写真の右)の通訳として、3000人が見守る中、その歴史的な瞬間を目の前で見ていた。
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 しかし佐竹さんは、野生復帰の一番の功労者として貴賓席に座っていてもおかしくないのに、放鳥式典がおこなれた会場の掃除をしながら、テレビ画面でそおっとそれを見守ったというからおどろいた。
 そんな人だから、みなをしっかりとまとめられるのだろう。

 でも、今回は、「コウノトリ湿地ネット」の代表として、しっかりとフラッシュを浴びてほしい^^

 と、いうことで、佐竹さんが書かれた『おかえり コウノトリ』(童心社)をよろしく!
 そして佐竹さんたくさんが随所に登場する、ぼくが書いた『きみの町にコウノトリがやってくる』(くもん出版)も、よろしく^^
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by kimfang | 2012-10-20 15:32 | トピックス
12/10/10 ライバルは、ノーベル賞学者?
  iPS細胞を作った山中教授がノーベル賞を受賞した。
 日本では19人目の受賞だ。まだ、自然科学の分野での受賞がない韓国人としては、羨ましい限りである。
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 山中教授ご自身が素晴らしい研究者であることはいうまでもないが、日本が自然科学の分野でノーベル賞を受賞し続ける理由は、それを支える環境があるからではないだろうか? 

 日本の方からすると、そんなものが? と驚かれるかもしれないが、図書館がどこにでもあったり、海外の優れた学術書が翻訳出版されたり、博物館などが充実していたり、子どもたちが読む科学読み物の水準が高くて充実しているといった、何でもないことが土台にあってのことだと、ぼくは思っている。

 いまだに自然科学分野での受賞がない韓国は、そんな土台からして遅れている。ようやく図書館が各地に建設されはじめたばかりだし、学術書の翻訳本が少ないのも相変わらずで、いまだに国立の自然史博物館がない(歴史もの博物館ばかり造っている)。
 
 だからこそ、ぼくは科学読み物くらいは充実させようと頑張っているのだ。
 大した力にはならないが^^
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 さて、近刊ミツバチ本の表紙が届いた。『ミツバチがいなくなれば、イチゴが食べられなくなるの?』というタイトルに合わせて、イチゴが点線で描かれているところがいい。もちろん、韓国初の、まるまる一冊ミツバチだけを扱った科学読み物というのがウリだ!
 日本では80年代にはすでにあった国産のミツバチの科学読み物が、今っ!なのだ。
 だけど、自画自賛している場合ではない。発売されれば厳しい競争が待っている。

 教育熱心な韓国では、ほかのものはダメでも、子どもに読ます学習読み物だけはみな世界レベル。それは国内の作家に頼らず、海外の優れた本をどんどん輸入し、がんがん翻訳出版するからだ(国内の作家も育ててよ…)。

 「ツバチの言葉」を解明したことで1973年にノーベル賞を受賞したカール・フォン・フリッシュ博士が教えるミツバチの本だって出ている。当然、日本の本も、アメリカの本もあり、ミツバチ科学読み物はグローバルな市場だ。

 そこでぼくは、在来種である토종벌(トジョンポル 韓蜂ともいう)について詳しく記述するなど、「国産」ならではの視点を大事にして書いた。そのへんのところを読者から支持してもらえると固く信じている。 (写真は、韓国の伝統式養蜂)
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by kimfang | 2012-10-10 09:31 | トピックス
12/10/6 花粉交配用ミツバチ、日本の4~5倍
 17日に最終原稿が送られてきてからというもの、頭の中はミツバチでいっぱいだ。あそこを直し、ここを確認してと、ミツバチくらい勤勉に働いている。
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 さて、送られてきた原稿を見てビックリしたのは、韓国の花粉交配用ミツバチの数字だ。日本の数字は本やインターネットで、約10万蜂群とわかったが、韓国のデータがなくて調べてくれるよう出版社に頼んでいた。何と、40~50万蜂群。日本の4~5倍という数字に正直、おどろかされた。

 韓国は日本の国土の4分の1。人口だって3分の1。だから日本の10万蜂群よりも、もっと少ないと思っていたから疑った。
「それは、ちょっとおかしいんじゃない? もう一度、確認して。内訳も調べてくれないかな」
出版社に、再調査をお願いして届いた内訳を見て、
「なるほど! そういわれりゃあそうだよな!」
 と合点がいった。

 韓国人のソウルフードといえば、もちろん、唐辛子! その生産量たるや、すごい量。
 実は、トウガラシの花粉交配もミツバチがしているのだ。日本ではあまり見なくなったが、韓国人はマクワウリ、(참외)がとっても好き。スイカもたいへん好む。これらの花粉交配も、もちろん、ミツバチがしていて、しかも大量生産しているのだから日本の4~5倍という数字も十分に納得できる。
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 しかし、一番多く使われているのは、やはり日本と同じくイチゴ。約10万蜂群というから、イチゴはかなりの生産量だ。因みに、ハウスのトウガラシ、マクワウリ、スイカがそれぞれ3~4万蜂群。ハウスものは全部で約30万蜂群、その他、露地ものも入れると40~50万蜂群という情報だった。

 こんなにミツバチを利用して、しかも養蜂も盛んだから、もちろんミツバチの本も結構あるのだが、今まではアメリカやドイツの科学読み物の翻訳本しかなかった。そこで「国産初のミツバチの科学読み物を」、ということで頑張って書いた。

 この本はチャンビ出版社の「科学と親しくなる本 シリーズ」に加えられる。現在、11冊でているシリーズの6番目は、ぼくが書いた『세상의 모든 펭귄 이야기 世の中すべてのペンギンの話』。
 その本の絵を担当したのが、京都精華大学のマンガ学部に留学経験のあるチェ・ヒョンジョンさん。ペンギンが好評だったので、また、コンビを組むことになった。
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 ペンギンの絵もよかったが、今回はもっといい。
 前回のペンギンは、ぼくのそっくりさんがでてきて話を進めるような作りになっていたが、今回はご覧のような(左上)かわいいミツバチちゃんが進める。が、ぼくもワンカット登場していた。(右)ミツバチをそそのかす悪い人間という設定で^^

 中でも、ミツバチがいなくなってイチゴが超高価になってしまったという、(左下)この絵はけっさく。
 うちわをあおいでいるのが誰か、お判りかな? 
 コウライニンジン!

 発売日は10月15日に決まった。
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by kimfang | 2012-10-06 17:11 | トピックス