動物児童文学作家のキム・ファンです!!
<   2013年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

13/1/26 編集者が辞めるジンクスは生きていた
f0004331_142938.jpg
 昨年末にイルカの原稿を書きあげて送った。いつもなら、半年から一年くらいあとにフィードバックがくるのだが、何と、ひと月も経っていのにやってきた。ありえない早さで、おどろいている。
 これは、ソウル大公園で飼育されているイルカの「チェドリ」を海に帰すという話題が、動物に関心の低かった韓国に於いても、かなりの国民的な話題になっている証拠といえよう。
年末には、チンパンジーの研究者として世界的に名高い(道具を使うことを発見)、ジェーン・グドール博士もやってきて、チェドリの前で講演した。
チェドリが海に帰るころに本を出したいと願っているのは、ぼくとて同じこと。急いで書きなおさないと――。

 しかし……。何か、寂しいなぁ。
 イルカの本の企画を、チェドリの事件が起こる前から会社に提案してくれて、一緒に構成を悩んでくれた担当編集者が、もう、いないのだ。
 ぼくの担当になると辞める―というジンクスがあるのは何度もここで書いてきたが、韓国では、いまだに同じ担当者と二作品出したことはない。(シリーズ絵本を除く)、
 今回は『シマリス(다람쥐)』を一緒に作って、『イルカ』の構成まで一緒にしたから、今度こそは、同じ編集者との二作品目になると信じていたのに……11月に辞めてしまったのだ。
f0004331_146819.jpg
 それだけではない。『ミツバチ』の編者者も退社した。この編集者は『韓国版 サクラ』を一緒にやったあと、違う部署に異動となり、4年ぶりにぼくの担当に復帰したというのに、辞めてしまった。
 
 韓国の出版社は編集者の出入りが非常に激しい。辞めた編集者もどこかの会社で、また、編集に携わるのだろうが、共に戦ってきた同志がいなくなるのは本当に辛い。
 ところで、今回の『イルカ』は、チーム長が直々に担当するかもしれない。まさか、チーム長が辞めるようなことはないだろね^^ 

 写真は、野生化訓練がはじまった、チェドリ。生きた魚を追う訓練を受けている。
[PR]

by kimfang | 2013-01-26 14:07 | トピックス
13/1/8 コウノトリ紙芝居 福井新聞のニュースに
f0004331_994188.jpg
 冬休み最後の日に、越前市で「とんだとんだ! コウノトリ」が上演されたことが、ニュースになった。
 ここをクリック 福井新聞「コウノトリ 命の物語に児童感動」f0004331_91128100.jpg
 

 先日の紙芝居講座でも、「教科書」代わりに扱っていただいてありがたく思っていたが、こうやって子どもたちにコウノトリのことを伝えるツールとして活用されていることが一番うれしい。

 豊岡がコウノトリの飼育をはじめたのが1965年のこと。自然に帰したのは2005。完全なる野生化に向けて関係者の努力はいまだに続いている。コウノトリとの共生は長い長い道のりだ。当然、共生への想いは次の世代に受け継がれないといけない。そのお手伝いをするのが自分の仕事と思っている。

 豊岡だけでなく、福井県も最後までコウノトリが残っていた地域。1971年には、紙芝居のように、くちばしがおれたコウノトリを子どもたちが見守った美談も残っている。
 もう一度コウノトリを! 越前市はコウノトリの復活を願ってコウノトリの飼育をはじめたが、惜しくも昨シーズンは産卵に至らなかった。

 そろそろ交尾と産卵のシーズンに入る。今年こそ、吉報が届くことを願っている。
[PR]

by kimfang | 2013-01-09 09:13 | トピックス
13/1/5 東京犬(トンギョンイ)、ようやく天然記念物に
 今年もよろしくお願いします。

f0004331_23253660.jpg
 昨年、韓国でだす予定だった「イヌの科学読み物」の本格編集がようやくはじまった。
 3月の発売を目指して最後の確認作業が続いている。
 ところで予定が遅れたのは、「東京犬」(トンギョンイ 「慶州犬」ともいう)の天然記念物指定を待っていたからだ。
 
 「東京」という名前を聞いて、あれっ?と思った方も多いと思う。それって韓国じゃなくて、日本の都市じゃないの?―と。

 歴史の授業などで「新羅」という朝鮮半島の古代国家の名前を聞いたことがあると思う。慶州は新羅の首都がだったが、高麗時代には「東京」と呼ばれていた。そこにいるイヌを「東京犬」(トンギョンイ)と呼んだのだ。
f0004331_2328664.jpg
 トンギョンイの最大の特徴はしっぽだ。
 しっぽのないマンクスというネコがいるが、イヌでしっぽがないのは世界的にも極めて珍しい。

 慶州あたりで発見された5~6世紀の新羅の土偶にはイヌが多い。そのなかにはしっぽのないイヌやとても短いイヌがある。古い文献にも、しっぽのないイヌや短いイヌがでてきたが、もう滅んでいないと思われていた。
 ところが子孫と思われるしっぽのないイヌがまだいることがわかり、2005年から本格的な研究と繁殖がはじまった。
f0004331_23332411.jpg
 昨年、イヌの訓練施設に取材にいったおり、慶州市が天然記念物指定の指定に向けて動いているという内部情報を得て慶州市に問い合わせたところ、天然記念指定の申請はすでに済ませていて決定を待っている段階だときいた。 (写真は慶州市が配っていたキャンペーンカレンダー)

 もちろん、本のなかでトンギョンイも紹介する。「天然記念物」と書いた方がいいに決まっている。
 そこで決定を待ってから編集に入ろうということになったのだが、いつ結論がでるのかはっきりしなくてイライラしていた。
 昨年11月12日、ようやく正式に決定し、それを受けて12月から編集がはじまったというわけだ。

 観光で慶州にいかれる方は、トンギョンイにも関心を持って!

f0004331_23342759.jpgf0004331_2335946.jpg
[PR]

by kimfang | 2013-01-08 23:32 | トピックス