動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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13/7/28 チェドリ、海に帰る
 18日、ソウル大公園でイルカショーをしていたチェドリが、無事に済州島の海に帰った。捕獲されてから4年ぶりに取り戻した自由だ。水族館や動物園で飼われていたイルカの野生復帰はたいへん難しい。イルカは群れで生きる社会性動物。本当に成功したかどうかは、チェドリが群れに受け入れられるかどうかにかかっている。
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 けれども、チェドリと一緒に野生化訓練を受けていたサムパリが囲いから脱出しあと、群れのイルカと行動をともにしているのが確認されているので、チェドリも大丈夫だと楽観している。

 <チェドリとチュンサムが自然に帰ったときの動画映像 SBSニュース>

 チェドリのことは、ここでも何度も紹介してきたが改めて整理しよう。
 2007年11月、ミナミハンドウイルカのチェドリは研究者によって発見され、個体識別番号が与えられた。
ところが2009年5月、違法に捕獲されて済州島の「パシフィクランド」でイルカショーをすることになり、その後、ソウル大公園に買われてソウルでもショーをしていたのだった。

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 ミナミハンドウイルカは韓国の海に114頭しかいない希少種。保護対象のイルカが違法に捕獲されて、しかもショーをさせられていたというショッキングなニュースは韓国内で大きな話題となり、やがてチェドリを元いた海に帰そうというというポジティブな世論へと発展していく。

 写真は、子どもたちが書いた要望書のひとつ。「イルカをもう一度、海に帰してくあげてください。わたしたちも故郷がいいと思っているように、イルカだって故郷がいいと思っているのです」

 2012年3月、ソウル大公園を運営するソウル市のパク・ウォンスン市長が海に帰すことを正式に決めた。果たしてチェドリは、無事に海に帰れるのか? チェドリのことがニュースにならない日がないほど注目される。
 同じ年の5月、ソウル大公園はイルカショーを中止した。
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 2013年3月、ソウル大公園はもうすぐ海へいくチェドリとのお別れ会を企画し、その期間中にぼくもチェドリと会った。
 今年の4月、済州島のソンサン港に囲いを作って、チェドリ、チュンサム、サムパリの3頭が海に帰るための訓練がはじまった。

 ところが2013年6月22日、サムパリが囲いから脱出する事件が起こる。しかしその後、群れに受け入れられたサムパリが発見されて、残るチェドリ、チュンサムの野生復帰への自信を得たのだった。
 そして18日、チェドリ、チュンサムは無事に海に帰っていったのだ。
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 さて、こんなに話題になったチェドリのことだ、これを本にしない手はない。ぼくも海に帰ることが決まると同時に、企画書を作って韓国の出版社を訪ねた。ノンフィクションにしたい気持ちはあったが、日本に住む身では無理。そこでチェドリだけでなく、イルカのことを全体的に取り上げる科学読み物とすることで企画が通った。

 ありがたいことにこの企画は、韓国出版文化産業振興院が選ぶ「優秀出版企画案」に選ばれた。しかし本の発売は来年になりそうだ。

 けれども、やはりというか、チェドリを主人公にした本が、つまりはノンフィクションが、早くも数冊刊行された。おそらくもっと出てくることだろう。
 イルカの本が売れるとなると、海外の良書がどんどん翻訳出版されるかもしれない。ぼくの本は「国産」の良さをアピールする内容にしているが、果たしてあとから出しても子どもたちから支持されるのか? 不安もある。

 それでも、今まで動物にあまり関心のなかった韓国において、イルカの本がたくさん出ることはいいことである。
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by kimfang | 2013-07-29 09:13 | トピックス
13/7/21 紙芝居「チン」事件^^
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 2年前から、ジュンク堂書店さんとやってきた夏のイベント。今年は「みやこめっせ」で開催される「こどもの本 ブックフェア2013」の「文庫の部屋」の枠をいただくというかたちの開催とあいなった。
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 広い館内に児童書が2万点、総数5万冊が並ぶ。その出入り口付近に設けられた畳の敷かれたブース内で子どもたちを対象としたいろんな出し物が終日展開される。

 
 ぼくたちも出演したいと申し込んだものの、夏休み突入後の最初の日曜日ということで申し込みが殺到。
何とか取れたものの、50分のたった1枠のみ。時間が短い。それをふたつに分けても、2名で限界だ。

 「2年間連続で紙芝居をやらしてもらったので、ぼくは今回、辞退させていただきま~す」といったのだけれど、出し物は読み聞かせが多いので「ぜひ、紙芝居を!」ということで3年連続の登場となった。

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 まずは、北川チハルさんが『ハコくん』(WAVE出版)のお話ライブ。一期一会を弾きながら、何人もの声を変えて朗読。足元の「チン」と鳴るベル、わかるかな? 主人公がエレベーターで移動するたびに、チン~! チン~! と楽しく鳴らした。

 そしてぼくの紙芝居。3年連続で『とんだとだ! コウノトリ』(童心社)。無事に演じきって「はい、おしまい」といった途端、「チン~!」と鳴った。
 時間がきっちりと決まっているので、スタッフの方が鳴らしたのかな? と思っていたら、何と、北川さんのライブを見ていた男の子が、自分もベルを鳴らしたくて鳴らしたくて、とうとうがまんできずに、えいっ、チン~とやってしまったらしい。
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 周りにいた仲間の作家さんたちが、紙芝居の途中で鳴らさないよう「ダメ、ダメよ」と必死にガードしていたが、ついにスキを見つけて鳴らしてししまったそうな。

 それにしても、「はい、おしまい」「チン~!」とは、まったくもって見事なタイミング!!!

 紙芝居を終えて、舞台から降りくくると仲間がみな、大爆笑^^ 
 ぼくも事実をしって笑い転げた。思い出に残る、素敵な「チン」事件となった。
 
 来年の夏もイベントあるのかな? 来年は新作の紙芝居を披露したいものだ。
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by kimfang | 2013-07-22 21:59 | トピックス
13/7/17 イルカ、1047作の中から「優秀出版企画案」に選ばれる
 韓国の出版事情は、日本とちがう点が多い。最もちがうのは韓国には書籍の「再販売価格維持制度」がないということ。新刊は18か月保護されるが、その後は値引き自由。表向きは定価を守ろうというルールがあるが、積立金という名目で値引きしたり、実用書などの分野に入れて保護を逃れたりと、「仁義なき販売競争」が繰り広げられている。
 
 <2013.2 関連記事>

 だから、売れる本ほど値引き競争が起こる。話題の本が安いのでそこに取引が集中されるため、売れるジャンルや作家に偏った、多様性に乏しいものになりがちだ。資本力のある大手が絶対的に有利なのも問題だ。

 そこで、それらの問題を何とか是正しようと、今年からはじまったのが「優秀出版企画案支援制度」。韓国出版文化産業振興院が、市場原理によって埋もれそうな「出なくちゃいけない優れた本」に支援金を出すという制度だ。
 韓国出版文化産業振興院は国が出資する公共機関。つまり、多様ないい本が出るように国が支援しますよ、という制度なのだ。
 この制度を利用すると、例え小さな出版社だって志のある良書を出すことができる。もちろん、このような制度は日本にはない。

 ノンフィクションや科学読み物など、ちょっと真面目で地味なものを書いているぼくとしては、とてもありがたい制度なのである。

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 ところが恥ずかしいことにぼくは、今年からこのような制度が実施されること自体、まったく知らなかった。
 先日、韓国にいくと、友人から「やりましたね、おめでとう」と声を掛けられ、『イヌ』を出した出版社からは「今、進めてる企画も、来年、必ず申請しますからね」といわれた。

 何が何だかわからないまま、イヌの本の出版を記念した講演会場にいくと、来年発売予定の『イルカ』の版元の編集長がやってきて、「優秀出版企画案支援の公募に原稿を送ったところ、見事に優秀賞に選ばれました!」と興奮気味に話した。

 編集長曰く。公募には大人、青少年、児童書を含む1047点の応募があり、大賞がひとつ。最優秀賞が5作。優秀賞は27作選ばれるのだが、『イルカ』は優秀賞ながらも、全入賞33作中の10位に入ったとのことだった。

 まだ、編集がはじまったばかりの段階だが、国から「いい企画」というお墨付きをいただいたかたちだ。これで出版社も予算を気にせず、いい本に仕上げてくれるだろう。ひと安心^^ひと安心^^
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by kimfang | 2013-07-22 12:01 | トピックス
13/7/12 カフェの2階は、すてきな図書館
 韓国の子ども図書館運動を指導する「韓国オリニ図書館協会」が、ぼくに光州の図書館に行ってくれないかと要請したのには理由があった。海外(近くても^^)から講師を招くことで話題を提供し、オープンしたばかりの新しい図書館を応援しようとしたのだ。図書館はカフェの2階にあった。
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 책문화공간 봄(本の文化空間 春)は、地元でおしゃれなカフェを運営する経営者が場所を提供し、その運営は長年子ども図書館運動をしてきたチョン・ボンナムさんが受け持つという形の文化空間だ。今年4月にオープンしたばかり。

 常に2階で催しがあり、催しに参加する人たちの多くがカフェを利用しるのでカフェにとってもいいし、場所を提供してもらった図書館側も、場所の確保のために必要な経費を節約できてありがたい。お互いにとってプラスだ。

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 2階へと登る階段を一歩踏み入れると、もう、図書館。壁にも本の紹介がびっしり。
 20冊以上持ってくると、自分の名前のついた棚が与えられる。
 中国朝鮮族の「民族学校」に贈るために本も集められていて、「目標、5万冊」と書いてあった。


 4時から子ども向けに「ありがとう! 盲導犬」というタイトルでイヌの話を。8時からは大人向けに「クリーニング屋おじさんは、どうして作家になったか」と題した講演をした。
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 ところで、全羅道にはじめていくことで不安と楽しみ、それぞれひとつずつあった。
 不安は何といっても方言――。
 これまで慶尚道ではずいぶんと苦労した(自分のルーツも慶尚南道なのだが^^)。「慶尚道の方言は、韓国の人たちでもわからない」といわれほどわかりにくい。果たして全羅道はどうか?

 一応、全羅道の方言について調べて予備知識を得ていた。しかし、ときどき言葉の最後に「~잉」とか「~당께」とかがついたくらいで、ほとんど大丈夫だった。ほっと一安心。まぁ、頑張って標準語を話してくれたのだろうけれど。

 楽しみといえば全羅道の料理! 
 韓国で一番おいしいといわれ、しかも安いという。本当にそうなのか、楽しみにしていた。実際にいってみると、期待を裏切らない美味しさだった!

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 写真は昼食に食べた「韓定食」。





 テーブルに並べた料理をテーブルごと運んできて目の前のテーブルと合体させる。おーっ、大胆。何度かテレビで見たことはあったけれど、迫力があった。
 
 こんなにおかずがたくさんあって、ご飯まで特別な赤い米で、しかもいくらでもおかわりできる。ヤンニョムケジャンが美味過ぎて、おかわりした。

 のなのに、料金はひとり日本円で1,000円ほど。安過ぎるぅ!
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 講演と講演の間に食べた夕食の「サムギョプサル」(豚肉)も、このボリュームで、
 何と、ひとり日本円で1,000円。

 講演前なので、いいアテがあるのにビールを飲めなかったことが一番悔しかった^^
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by kimfang | 2013-07-21 11:34 | トピックス
13/7/12 民主化の原点 光州へ ③ 国立5.18民主墓地に立つ
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  〈民主の門〉をくぐり、「5.18民主墓地」へと入った。

 韓国人の多くが、光州に特別な想いを寄せる。
 それは1980年の5月にあった「民主化運動」が、後の韓国の民主化の原点だからだ。
 今の韓国しか知らない人たちは驚くかも知れないが、27年前の1987年6月に「民主化宣言」がなされるまでの韓国は軍事独裁国家で、民主国家ではなかったのである。(宣言のあともかなりの紆余曲折があった)

 ちょうど今、中東の国々で「アラブの春」が起こっているが、1980年の韓国は各地で民主化を求める大規模なデモがあり、それは「ソウルの春」と呼ばれた。しかし民主化を求める国民の声は、クーデターによって政権を奪った新軍部の銃剣で弾圧されたのだ。

 それに最後まで抵抗したのが光州の市民たち。1980年5月18日から10日間に渡り、不当な国家権力に抵抗して立ち向かったのだ。しかし大勢の犠牲が……。

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 〈5.18民衆抗戦追慕塔〉は特徴的な形をしていた。両手で優しく包まれた卵の形をした造形物は、犠牲者の霊が新しい命を得て蘇ることを祈るという想いが込められているという。
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 事実、光州の闘いは軍部により徹底的に隠され、それが公に知らされたあとも「暴徒」というレッテルを張られて長い間差別された。

 大学生だった1980年5月。ぼくは立ち上がった光州市民の闘いを遠く日本のテレビや新聞で知り、それを支持するために集会にもでかけた。そのとき、尊い犠牲に涙したことを忘れない。

 ときが過ぎ、こうやって韓国で本を出せるようにもなったが、どうしたことか? 担当編集者に光州出身者が多い。彼らから当時のことを聞くたびに、いまだに光州に行けてないことにすっきりしないものがあった。

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 今年1月31日、ミャンマーの民主化指導者、アウンサンスーチー氏もここを訪れた。

 〈無名烈士の墓〉に手を合す。

 ここを訪れて感じたことは、今後の作品に反映されることだろう。
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by kimfang | 2013-07-20 13:27 | トピックス
13/7/12 民主化の原点 光州へ ② 「師匠」と呼ばれて
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 光州駅に着くと、今回の講演を企画したチョン・ボンナムさんとキム・ヨンジュさんが出迎えてくださった。
 せっかく光州にいくのだから、「国立5.18民主墓地」にいってみたい。そこで早い時刻にソウルを出発し、講演の前に訪れることになっていた。
 ところがチョンさんが、「どうしても先生に会わしたい人がいるの。先生にとっても大事な人になるわ」というので、昼食をとったあと、その人が務める市の施設にいった。

 現れたのは、獣医師のチェ・ジョンウクさん。今や韓国でも最も有名な動物博士。テレビの動物番組の解説者をしたり、全国紙に動物コラムを書いたりしている売れっ子作家でもある。もちろん、ぼくも、ぜひ、会って話したい人だった。

 一度も会ったことのない彼とぼくの接点は、2007年に韓国でだした『코끼리 사쿠라』(창비 学研からでた『サクラ―日本から韓国へと渡ったゾウたちの物語』の韓国語版 )だ。

 視覚障害のある子どもたちの美術教室である「우리들의 눈 わたしたちの目」は、「郡盲ゾウをなでる」という言葉に込められた偏見に挑戦しようと、子どもたちが実際にゾウに触れるというプロジェクトを企画した。
 ゾウの資料を探していたところ、スタッフは『サクラ』の本と出会い、子どもたちをソウル大公園にいるサクラに会わそうとした。しかしソウルの動物園からは、あまりにも危険ということで断られた。
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 そのとき、このプロジェクトを知り、『サクラ』を読んで感激したチェ・ジョンウク獣医師が「責任はすべて自分が負う」と光州のウチ動物園を説得。子どもたちとゾウとの触れ合いを実現させたのだった。写真の左端、子どもの手を持っているのががチェさん。

 2009年6月、光州ウチ動物園での奇跡――。
視覚障害のある子どもたちがゾウと触れ合うニュースは、韓国全土で大きく報じられた。
彼もまた、このニュースを機に、全国区となっていったのだ。


「『サクラ』は、しーんとしていた韓国の動物文学界に一大旋風を起こした作品です。だれが何と言おうと、わたしはそう思います。だって、本の評価は読者がするものですから。先生が本に書くまで、あの『朝鮮王朝実録』にゾウのことが書いてあるなんて、だれも知りませんでしたよ。先生が書いてくださったので、韓国の人たちにとってゾウがたいへん身近で親しい動物になりました」

 チェさんは、むずかしいとされる動物園でのアジアゾウ出産を見事に成功させた人。ゾウに対する思い入れは半端じゃない。
 動物園からは離れたが、彼はまだ公務員。休み時間にしか会えないと聞いて、ぼくたちは彼の職場をわざわざ訪ねたのだが、彼は規則を無視し^^ その後向かった「国立5.18民主墓地」へも同行して、当時のことを詳しく解説してくれた。あの民主化運動のとき、彼は中学生だったという。
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 帰り際、チェ獣医師がいった。
「私にとって先生は『師匠』のような方です。これからもともに動物たちのことを知らせていきましょう」

 有名な動物文学作家からそういわれて照れ臭かったが、ようやく韓国にも、こうやって動物のことを一生懸命に書く作家が現れたかと思うと、うれしくてたまらなかった。

 同時に、まだまだ師匠と呼ばれる域には達してないけれど、これからもずうっと後輩に刺激を与え続ける作品を書かなくては! と、ピリッと気が引き締まった。
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by kimfang | 2013-07-18 14:27 | トピックス
13/7/12 民主化の原点 光州へ ① KTXに乗る
 「イヌの講演会」、実はソウルよりも先に決まったのが光州(クァンジュ)だった。
 昨年の夏、「韓国オリニ図書館協会」主催でソウル市、仁川(インチョン)市、槐山(クェサン)郡で講演をさせてもらったが、それが結構好評だったようで、噂を聞いた地方の子ども図書館から「次はうちにきてもらいたい」というリクエストがあったのだ。

 一番熱心にリクエストしてくださったのが、光州の子ども図書館。光州には特別な想いがある(次回に書く)。こちらも、ぜひ、行きたいということで実現した。
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 意外なことだが、20回以上も韓国を訪れて、野生動物に会うために人があまり立ち入らない地域にも行っているが、全羅道には縁がなくてまだ一度もいったことがなかった。
 地方に出かけるときは、いつも編集者や図書館関係者とともにいってきたが、今回はだれもついていけないという。

 ちゃんといけるかなぁ? ちょっと不安だったが、特急のKTXだって止まる大きな都市だ。それに乗れば何とかなると思っていた。

 ところが、特急電車KTXの乗り場からしてつまずいた。
 切符を予約しようと韓国のインターネットに入ったものの、何か様子が変だ。うまくいかない。どうしてかなぁと思っていたら、何と、光州へ行くKTXはソウル駅からでなく、龍山(リョンサン)駅からでるというではないか!
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 むかし、東北新幹線が上野からでていたように、光州や木浦へいく湖南線は龍山駅から乗らなくてはいけないのだ。そりゃあ、いくら「ソウルから」と入力しても反応しないよなぁ。
 結局、切符も出版社の編集者に買ってもらった。

 いよいよ光州へいく日。
 前日のソウルでの講演のときに編集者から渡された切符は、格安航空券のEチケットのようなもの。こんなプリントアウトした紙1枚で大丈夫かなと、またまた心配になった。
 迷ってKTXに乗れなくなると、光州で待っている人たちに迷惑がかかる。かなり早い目に龍山駅につき、早い目にホームに向かうことにした。

 が、KTXの改札がない。日本ならば新幹線専用の改札があるが、それがない。そのまま切符も見せずにホームへ。
 そしてホームに列車が来たが、今度はアナウンスがない。テレビの「世界の車窓から」のファンで、よく見ているが、アナウンスのないのも世界では当たり前。日本のアナウンスは過剰でうるさいが、でも、まったくないというのもとっても不安^^だ。
 そこでホームに立っていた人に、「これって光州いきですよね」と確認してから電車に乗った。

 それでもまだあっているのか不安だったから、発射前のアナウンスで確認しようと耳に全神経を集中させていた。が、発車ベルも鳴らないまま、列車がごとんごとんと動きだした。そんな…^^

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 しばらくすると、飛行機のように天井からぶら下がったパネルに電車の止まる駅と時間が表示されて、ようやく車内アナウンスがあった。おう、この電車でまちがいない。やっと、安心した。
 車掌が何度もやってきたが、結局、切符を確認することはなかった。ま、飛行機だって確認しないからね^^ 

 改札や切符を作らない分、とってもリーズナブル。ソウルからかなり離れた光州までの特急(約3時間)運賃は、約40,000ウォン。日本円で3,500円ほど。
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by kimfang | 2013-07-17 17:53 | トピックス
13/7/11 イヌ 夏休みの推薦図書に
 今年も「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書が書店に並びはじめた。多くの児童文学作家たちがこのコンクールの課題図書に選ばれることを夢見て頑張っている。ぼくもそのうちのひとりだが、残念^^今年も縁がなかったようだ。

 その代わりといっちゃなんだけど(規模も内容もちがうが)、韓国で出した『인간의 오랜 친구 개』(논장 人間の古くからの友だちイヌ)が、韓国の 2013 여름방학 추천도서 夏休みの推薦図書 小学3、4年生部門に選ばれた。
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 課題ではなく、あくまでも推薦ということ。各部門から選ばれるのも20冊ずつと多いことなど、日本の課題図書とはちがうけれど、韓国の子どもたちの読書運動をリードする「고래가 숨쉬는 도서관」と 「행복한아침독서」が毎年選定する権威あるもので、日本の作品の翻訳本も4冊選ばれていた。

 具体的にいうと、
 1,2年生部門では、長谷川義史さんの『おかあちゃんがつくったる』、後藤竜二さんの『1ねん1くみ1ばんワル』。
 3,4年生部門では、佐藤四郎さんの『ぬすまれた通知表』、藤野恵美さんの『世界で一番のねこ』。

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 この選定を受け、韓国で講演会を行った。
 韓国のイヌや世界のイヌ、そして盲導犬についてたくさん話した。
 絵本 『えらいぞ サーブ!』も、簡単に訳したのを読み聞かせした。

 幸運にも7月11日に「マポ区立ソガン図書館」で行った講演には、韓国最大のインターネット書店「yes24」から専属の記者さんが参加され、その模様がウェブ雑誌に載った。

 詳しくはここをクリック! ただし韓国語ですよ^^
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by kimfang | 2013-07-17 14:44 | 出版物
13/7/5 東南アジア海はるかものがたり―世界の絵本展
 ぼくも毎年、少しかかわっている京都市国際交流協会の『世界の絵本展』。
 今年は、「東南アジア海はるかものがたり」。
 8月7日~11日。 詳しくはこちらをご覧ください。
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by kimfang | 2013-07-05 08:32 | トピックス