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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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14/4/30 ソウル市「WWFコリア」誘致成功
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 2008年、中国から韓国にやってくるトキを取材するということで、日本の大手新聞社の記者さんの通訳兼、ガイドとして慶尚南道の昌寧郡ウポ沼にいったときのことだ。
 記者さんが「韓国にトキをください」と署名運動をした高校生たちから話を聞けるように手配し、彼らの話を通訳するのが仕事だった。当然、ぼくも彼らに名刺を渡したのだが、彼らから意外な言葉を聞いた。
「うぁっ、WWFの会員なんですね。かっこいい。ぼくもWWFに入りたいんです」と。

「そんなの簡単じゃないか。ネットからでも、すぐに入会できるじないの」というと、「韓国にはWWFはないんです」と高校生が答えた。
「えっ? まさか……」
 その後、トキの誘致に深く関わった年配のナチュラリストにもたずねてみたが、本当に韓国にWWFはなかったのである。

 WWF―世界自然基金とは、1961年にスイスで設立された世界最大の環境保全団体だ。日本に「WWFジャパン」(1971年設立)があるように、当たり前のように韓国にもあるものと思っていたからおどろいた。
 世界50か国以上に支部があるというのに……、環境問題に積極的とは思えない国にもあるというのに……^^。
 調べてみると、グリーンピースも2011年にようやくソウル事務所ができたと知った。
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 先月末、そのWWFの韓国支部である「WWFコリア」がようやく開設されることが決まり、記者発表があった。報道によると、誘致に2年かかったという。
 まぁ、2008年に慶尚南道で開催された会議が、韓国ではじめての国際環境会議だったことを考えると、今までなかったのもうなずける。軍事独裁政権による開発独裁政治をガンガンやっていたからなぁ。

 国際的な環境保護団体の活動が、ちゃんと韓国で定着することを望んでいる。

 ここほクリックすると、「世界に広がるWWFのネットワーク」という世界地図がでる。このページにはまだ、オフィスがない国になっている^^
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by kimfang | 2014-04-30 18:58 | トピックス
14/4/9 韓国へ渡ったコウノトリのことを「民団新聞」に寄稿
 豊岡市では「コウノトリ未来・国際かいぎ」を開いてきた。
 1994年「第1回コウノトリ未来・国際かいぎ」では、「100羽まで増やしたら放鳥します」と宣言した。
 2000年「第2回国際かいぎ」のあと、2002年に100羽をクリア。
 2005年の「第3回国際かいぎ」にて、ついに放鳥!
 2010年の「第4回国際かいぎ」では、豊岡をでていったコウノトリのことが話し合われ、もはやコウノトリは豊岡だけの取り組みではないと。だからぼくは、『きみの町にコウノトリがやってくる』(くもん出版)を書いた
 そして今年、「第5回国際かいぎ」が開かれることになっていたのだが……。
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 うーん…もう一つ盛り上がりに欠けるなぁと心配していた。
 ところが、J0051番が韓国へ飛んでいってくれたことで、がぜん国際かいぎは盛り上がりそう。会議に花を添えてくれた形になった。
 海を越えたコウノトリが話題になるであろう国際かいぎは、7月だ。
 そして来年は、韓国でも放鳥が予定されている。

 写真は最近のJ0051。4日1日、慶尚南道金海市・花浦川湿地にて、キム・シファンさん撮影。
 これらのことをぎゅっとまとめた記事を在日の新聞である「民団新聞」に寄稿した。
 記事はここをクリック!
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by kimfang | 2014-04-09 23:29 | 取材ノート
14/4/2 旧暦3月3日は、ツバメが「江南」から帰ってくる日
 4日2日は、旧暦で3月3日。日本では3月3日はおひな祭りだが、韓国では「サムジンナル」といって、春がきたお祝いをする日だ。そして「ツバメが江南(カンナム)から帰ってくる日」と口々にいったものだ。むかしは……。
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 韓国人ならだれもが知っているむかし話の「フンブとノルブ」にもツバメが登場し、ツバメが江南から帰ってきて恩返しをした。そのむかし話にちなんで、韓国の郵便局のシンボルマークもツバメなのだ。

 ところがむかしから語り継がれてきた話にある江南がいったいどこなのか? むかしの人たちはわからなかった。この場合の江南の「江 かわ」は、漢江ではなく、中国の長江。つまりは、長江より南の地という意味だ。

 1964年から慶煕大学のウォン・ビョンオ博士の研究チームはアメリカの協力を受け、各種の鳥6万羽に足環をつけて飛ばした。足環がついた鳥を発見したなら、足環に表示された住所に足環を送ってくれるように書かれた表示とともに。

 すると1965年にタイで、この足環がついたツバメが数十羽捕まったという連絡がきた。1965~1968年に追加で調査した結果、ツバメが、タイ、フィリピン、台湾、ベトナム、マレーシアなど、東南アジアにいくという事実を知ることになったのだ。

 むかしから語り継がれてきた江南とは、東南アジアの国ぐにだったのである。

 日本のツバメたちも、琉球列島に沿って南下し、フィリピンやインドネシアに向かうことが足環をつけた調査でわかってきた。しかし渡りの経路にはまだまだ謎も多く、韓国の調査でわかるように、数多くのツバメが渡りの途中で死ぬのだ。

 ところが近年、韓国では、江南からもどるツバメの数が激減している。アパート型の高層住宅ばかりが建ち、巣をかける場所が減っているのが原因だ。さらには、育った若鳥と子育てを終えた親鳥たちが渡りの準備をする、「集団ねぐら」が開発で失われているのも減少の大きな要因といわれている。
 むかしソウル近郊にあったテルンという大規模な集団ねぐらも、80年代に姿を消してしまった。
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 チェジュ島にすむ友人がいう。
「20年くらい前は、9月になれば韓国中のツバメが島に集結した。電線にとまったツバメが『フン爆弾』を落とすんだ。さけて歩くがたいへんだったのに、今では懐かしい話さ」

 今では、ソウルでは見ることすら難しい鳥になってしまった。何とかしなくてはと、ぼくの友人たちが動きはじめた。
 そして、県をあげて40年もの長きに渡ってツバメの調査を行ってきた石川県に学ぼうということで、日韓のツバメ交流がはじまった。
 昨年は、慶尚南道と石川県の小学生が一緒に、韓国のツバメを調査した。

 ツバメがむかし話のなかでしか会えない鳥にならぬことを願っている。
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by kimfang | 2014-04-07 14:09 | トピックス
14/4/1 イヌ、ハンウリ必読書に
 先々週、韓国の出版社から『人間の古くからの友だちイヌ 인간의 오랜 친구 개』が「ハンウリ読書討論論述 ―勉強のDNAをつくる融合図書 한우리독서토론논술」の4月の必読書に選ばれたと、ちょっと興奮気味に連絡があった。
 「ハンウリ? 何それ?」
 と、たずねると、いろいろと詳しく説明してくれた。
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 まぁ、かいつまんでいうと、子どもたちに読書をする習慣をつけてくれる大手スクールのようで、毎月、対象グレードに合わせて課題図書が提示され、指導員の指導のもと、読解力や記述力を身につけていくという。
 韓国には、こういうスクールがあるんやね。
 出版社が興奮気味な理由は、「1万部を納品した」というところだった。
 それを聞いて逆にこっちの方が興奮、「やったー!」である。

 すると出版社が冷静にいった。
「契約書にも書いてありますが、印税が半分なのが申し訳なくて……」。
「えっ……?」
 すぐに契約書を確認。ちゃんと、しっかりと「ブッククラブ、ハンウリなどの必読書になったときは50%」と書いてあった^^
 まぁ、それでも1万部の増刷は、めちゃめちゃありがたい。次は、ブッククラブに選んでもらおう(笑)

 <ハンウリ 月別必読書>
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by kimfang | 2014-04-01 22:16