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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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15/1/28 子どもの目線 絶賛!
韓国絵本紹介コラム8回目です。
子どもの目線 絶賛!
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 一年で一番寒い時期だ。例年ならばぼくはこの時期、必ずといってもいいほど風邪で寝こんでいたが、今年はまだ大丈夫。もしかするとそれは「木爪(モグァ)茶」という、カリンを使った韓国伝統茶のおかげかも知れない。
 むかしから寒さの厳しい韓半島では、風邪の予防に柚子(ユジャ)茶や生姜(センガン)茶が飲まれてきた。とりわけ木爪茶はよく効くと信じられ、秋にカリンの実が市場に出回るようになると、多くの家庭で漬けられる。

 今シーズン、わが家でも手づくりの木爪茶をつくった。カリンの実を銀杏切りにし、蜂蜜と黒酢で漬けた。それを毎日お湯でわって飲み、実も一緒に食べている。まだ風邪で寝込んでないのをみると、やはり木爪茶は効果があるようだ。
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 しかし、どんなに予防していても風邪をひいてしまうことだってある。そんなとき大人たちは、「あのとき、コートを脱いじゃったからかなぁ」「事務所が乾燥しすぎなのよ。加湿器がないから風邪をひいちゃうのよ」「あいつのせいだ。あいつがコンコン咳きこんでいたから、うつったんだ」などと、自分が風邪をひいた理由を分析する。
 今回紹介する『かぜひいちゃった日』(原題 감기 걸린 날)は、主人公の女の子が自分が風邪をひいた理由を、子どもならではの目線で考えていくというストーリー。

 雪がいっぱい降った日、オンマは新しいダウンを買ってくれました。ダウンを着て鏡に向かうと、羽根が一枚、飛びだしていました。羽根がどうして飛びだしたのかなあ? と考えているうちに眠ってしまいました。
目を覚ますと、目の前にたくさんのアヒルさんが。アヒルは羽根がなくて寒いといいます。女の子はアヒルさんに……。  
 さてさて、女の子は自分が風邪をひいた理由をいったいどのように分析したのか?
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 この絵本は、2002年の「ポリム(韓国の出版社)創作絵本公募展」の優秀賞を受賞した。子どもの目から見た不思議さと、想像力のおもしろさを新鮮な感覚で描いたと絶賛され、フランスと台湾でも発売されている。
 絵の下部はノートのようになっていて、女の子は自分が経験したことを素直な言葉でつづっていく。まるで、子どもが絵日記を書いているようだ。このような形式は斬新だ。

 そうそう、斬新といえば日本語版では、今までない画期的な試みもなされている。本文の一番下の方に、小さく韓国語が書かれているのだ。ぼくは日本ででた韓国の絵本を数多く見てきたが、巻末にまとめて韓国語がついている絵本はいくつか知っていても、本文に韓国語がついているのははじめてだった。
 韓国語を勉強している方に、ぜひ、お勧めしたい絵本だ。  

 記事全文はここから読めます。

 1月24日の「朝日新聞」でも、カリンは大きく取り上げられました。
 写真は、ぼくが経営するクリゴカフェのモグァ茶。今シーズンのモグァチャは、あと残り少なくなってきました。
 お早目に^^
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by kimfang | 2015-01-28 20:28 | 連載
15/1/25 クリゴカフェが、月刊誌「リーフ」で紹介されました^^
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 昨年12月18日の記事で、豪徳寺のまねきねこを店に置いたら、本当にいい運がきたといった。

 お待たせしました。ふたついいことがあったのだが、今日はそのうちのひとつを報告しよう。
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 まねきねこを置いたら月刊誌「リーフ」から取材の申し込みがあり、次の週に記者さんがやってきた。
 で、晴れて今日、リーフの3月号が発売されたのでみなささんにご報告とあいなった。
 昨年2014年、新しくオープンした店が159軒紹介されているが、うちの「クリゴカフェ」はそのなかのひとつ。

 リーフは、京都・滋賀の美味しいお店などを紹介している情報誌。いつかは取り上げてもらいたいなぁと思っていたが、こんなに早く載るなんて予想もしていなかった。まさに、まねきねこのおかげである。

 リーフについてはこちらを。
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by kimfang | 2015-01-25 16:14 | トピックス
15/1/19 ポンスニ物語カレンダー
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 きのう、昨年10月に韓国で開催されたイベント「世界一ためになる田んぼ in 韓国」で知り合ったキム・ミラさんが、はるばるうちのカフェを訪ねてきてくれた。
 キムさんは韓国に住む人で、学生時代に京都教育大学に留学経験あり。東京での仕事を済ませて、わざわざ大学時代の恩師とともに来てくれたのだ。カムサハムニダ。


 で、帰り際に「はい、お土産」と何気なくわたされたのが、写真の「ポンスニ物語カレンダー」。
 これは今、韓国のコウノトリラー(そんな言葉はまだないが^^)のなかで人気がすごくて、売り切れのために鋭意、追加制作している超レアものだ! 
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 ポンスニは、昨年3月に韓国まで飛んでいった豊岡生まれのメスのコウノトリ。彼女の大活躍で、韓国でコウノトリブームが起きつつある。
 だから、カレンダーもポンスニの写真ばかりだと思っていたが、何と、ぼくがでている写真も入っていた^^ 豊岡の国際会議やポンスニが生まれた巣塔など、多様な写真が入っている。

 そんなカレンダーは店の一番目立つところに置くしかないでしょ! 
 ひひひ、このカレンダーを日本で持っているのはうちくらいかなぁ。
 見たい人は、うちのカフェにいらっしゃ~い(笑)
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by kimfang | 2015-01-19 19:22 | トピックス
15/1/18 魂ネズミ夢のお告げ
韓国絵本紹介コラム7回目です。
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 いい初夢を見た方、「夢のお告げ」かも。ジュゼッペ・タルティーニは悪魔が見事にバイオリンを演奏している夢を見て、名曲「悪魔のトリル」を作曲した。
 また、アウグスト・ケクレはヘビが自分のしっぽをくわえて回っているうちに大小の球が飛んできてつながって鎖になる夢を見たことで、ベンゼンの構造式を発見した。 

 わが先祖の夢に対する考え方を知るにおいて、「魂(たま)ネズミの話」という説話はとても興味深いものがある。 人の鼻の穴の奥には、魂ネズミという2匹のハツカネズミが住んでいて、眠ると鼻の穴から外へとでていく。夢はそのネズミが経験してきたことだというお話だ。
 各地にいろいろなパターンの魂ネズミのお話があるが、京畿道南楊州に伝わる話が特におもしろい。 


 娘が嫁いだ夫は泥棒だった。娘は夫がまともな人間になってくれることを望んでいたが、食べていかなくてはいけず、泥棒をやめてくれともいえずにいた。
 ある日、夫が昼寝をしていると、鼻の穴から赤いネズミが3匹、そろりそろりとでてきた。敷居が高くて外にでられない。娘は物差しを橋にして渡してやった。
 しばらくしてネズミたちが帰ってくると、娘は最後の1匹を物差しで叩き殺した。眠りから覚めた夫は、泥棒する家の夢を見たが恐ろしくていけないという。それからというもの真面目に農作業をするようになった。
 ふつうの人の魂ネズミは2匹だが、泥棒や悪いことをする人はもう1匹、3番目がいる。さしずめその悪いネズミは、泥棒する勇気をつかさどっていたというのだ。
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 今回紹介する『ふしぎなしろねずみ』(原題 흰 쥐 이야기)は忠清道のお話だ。おじいさんの鼻の穴からでてきた白いネズミによって宝物を見つけるという縁起のいいお話。それというのも、おばあさんが困っていたネズミを親切に物差しで助けてあげたから。

 ふたつのお話で共通して大事な役割を果たしているが、ほかならぬ物差し。伝統的な物差しにはよく、写真のような北斗七星の模様が描かれてきた。北斗七星には正義を計ったり、命をつかさどる力があると古くから信じられてきたからだ。

 もちろん、絵本の物差しにもちゃんと北斗七星が描かれている。絵は、韓国人としてはじめて「ボローニャ・ラガッツイ賞」優秀賞に輝いたユン・ミスク。さすが! と唸ってしまうような絵である。

 記事全文はここから読めます。
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by kimfang | 2015-01-18 11:43 | 連載
15/1/17 今年放鳥予定の禮山に野生のコウノトリ飛来
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 久しぶりに韓国のコウノトリの話題を。
 年が明けた6日、韓国からビッグニュースが飛び込んできた。今年、放鳥予定の忠清南道・禮山(イェサン)郡に野生のコウノトリがやってきた。しかも、一羽でなく、ペアで。(写真右)
 研究者によるとロシアか中国からやってきた野生の幼鳥だという。

 ご存知の方も多いだろうが、昨年の3月、豊岡生まれのコウノトリが韓国の慶尚南道・金海(キメ)市に棲みついて話題になった。「ポンスニ」と名前がついたコウノトリは、新聞各紙で大きく取りあげられ、テレビのニュースでも報じられ、そして写真にあるようにSBSのドキュメンタリー番組の主役にもなった。
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 でも……。
 今年に放鳥を予定していた禮山郡は手放しでよろこべなかった。数年前からコウノトリ公園も造りはじめて、コウノトリを飼育していた韓国教員大学から多くのコウノトリも譲り受け、着々と準備をしていたのに……。
話題はすべてポンスニに、金海市にさらわれてしまったのだから。

 コウノトリの日韓交流を手伝ってきたぼくとしても心境は複雑だった。豊岡からコウノトリがいったのはいいが、できればポンスニは禮山郡にいってほしかったと、何度、悔しがったことか。

 しかし、やはりコウノトリはふつうの鳥ではない^^ 人びとの努力をちゃんと見ていた。
 今回、野生のコウノトリが飛来してくれたことで、禮山郡の関係者はそれはそれは大きな力を得ていることたろう。
 わたしたちの土地は、コウノトリが選んでくれた土地だと!

 振り返れば日本だって、「ハチゴロウ」という野生のコウノトリが豊岡に飛来して棲みついてくれたことで、放鳥への自信を得たではないか。2羽の野生のコウノトリがそのまま禮山に棲みついて放鳥されるコウノトリの先生になってくれることを切に望んでいる。

 ところで、昨年に多くの話題を提供してくれた金海市のポンスニはどうなっただろうか? 
 実は、金海市から西に移動し、しばらくは河東(ハドン)郡という全羅南道との道境にいたが、その後は行方不明になっていたのだ。生きているのか、死んでいるのかもわからない状態が続いていた。

 ポンスニはどこにいますか? よく、日本のコウノトリ関係者から尋ねられた。どこどこで見たという情報は単発的に入ってくるものの、それをとらえた写真もなく、生存の確証もなかったのだ。
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 ぼくとしても、野生のコウノトリが禮山郡にきたことをみなさんに早く知らせたかったが、ポンスニの生存が確 認できていなかったので、このニュースを発信するのに気が引けていた。
 が、きのう、忠清南道・瑞山(ソサン)にいることが判明し、ポンスニの姿をとらえた写真が送れてきた。
 よかった、ちゃんと生きていた!

 韓国の冬は寒い。南にいくと考えられていたのに、何と北上したのだ! 
 関係者の取材によると12日にはじめて観察されたようだ。一週間もここにいたことになる。
 瑞山から禮山は遠くない。ぼくは、ポンスニが禮山にいくと信じている。

 そして金海市だ。ポンスニはもう去ってしまったが、ポンスニが残したものはとても大きい。ここも、コウノトリ 野生復帰の拠点としようと人びとが動きだしている。
 2015年は、韓国の「コウノトリ元年」になりそうだ。
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by kimfang | 2015-01-17 14:47 | トピックス
15/1/11/ 「ゴリラの森」
 うちのカフェには「ゴリラの森」がある。もちろん、本物の森でもなく、本物のゴリラでもないことはとうにみなさん承知だろうが^^
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 「森」はトキワシノブというシダの鉢植えで、カフェがオープンしたときに友人がプレゼントしてくれたものだ。そしてたまたまほかの友人が「ミニチュアゴリラ」を持ってきたので、ふたつを合わせて「コリラの森」をつくった。
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 カフェのカウンターの目立つ場所に置いておいて、いつか誰かが
「うわっ! シダのなかゴリラがいる!」
 とよろこんでくれることを望んでいたが……。
 トキワシノブがきてはや2か月。まだ、誰もいってはくれない。

 どうしてかなぁ? シダなんかには、やはり、関心がないのかなぁ。
 とはいえ、ゴリラを発見しやすいところに置くのはおもしろくない。
 でも、発見されないのも、やりがいがない^^

 そこで、ゴリラがいることがもう少しわかりやすくすることにした。つまり、ゴリラの森の「木」をまびくことにしたのだ。
 トキワシノブは、ふさふさの根で石や木をがっちりとつかんでいくという。ちょうど長く伸びた根がカウンターにまで届きそうになったので、今日、根を切って株分けした。

 これでちょっとは、発見されやすくなっただろう(笑)
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by kimfang | 2015-01-11 16:43 | トピックス
15/1/2 晴れ着にたくす思い
 あけましておめでとうございます。セヘ ポク マニ パドゥセヨ! 今年もよろしくお願いします。

 韓国絵本紹介コラム6回目です。

 2006年の正月のことだ。韓国からやってきた留学生が絵本をプレゼントしてくれた。金色のハングルで大きくタイトルが書かれていたが……。
 ソルビム? いったいどういう意味なんだろう? と、困ってしまった。 
 留学生といっても若者ではない。出版社で長年児童書を担当したあと退社。フリーランスの翻訳家としてすでに活躍していて、日本の優れた絵本を韓国に紹介しようと、自らのスキルアップのために絵本を学びにきた同い年の女性だ。

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 セットンチョゴリを着た女の子が描かれた表紙をめくると、真っ白のソクチマとソクチョゴリを着た女の子が、つぎのページでは真紅の絹のチマを着て、つぎをめくると刺繍をした綿入りのポソンをはき、そしてやがてセットンチョゴリを着るというように、ページをめくるたびに正装を整えていく。
 今回紹介するのはそのときの絵本、『ソルビム』(原題 설빔)だ。

 韓半島の人たちは、すべてが新しくはじまるお正月には、着るものもまた、頭のてっぺんからつま先まで、新しいものを新調した。お正月にはじめて着る晴れ着のことを、「ソルビム」というのだと知った。
 ただ絵を見ているだけでも十分にたのしい絵本なのだが、巻末には、それぞれの服や飾りなどの名称、それにこめられた思いが、図入りでわかりやすく解説されている。

 ところで、むかしは着るものは、ほとんど家でつくった。ソルビムも、例外ではない。女性たちが家族全員のものを仕立てた。特に子どもに着せるソルビムには、ひと針ひと針に、オモニの愛がこめられた。

 わたしは男の子編の最後の絵がとても好きだ。ソルビムを着た、幼い男の子、お姉ちゃんの女の子、アボジ、オモニ、ハラボジ、ハルモニの家族全員が、まるで記念写真を撮っているかのようなすてきな絵だ。
 その絵の中心にいるオモニが、なんとも誇らしげな表情をしているように見えるのだ。
 そりゃあそうでしょう。オモニが、家族全員のソルビムを仕立てたのだから!

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by kimfang | 2015-01-02 10:49 | 連載