「ほっ」と。キャンペーン
動物児童文学作家のキム・ファンです!!
<   2015年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

15/7/22 子どもの本棚で『きせきの海』大きく紹介
f0004331_19515025.jpg
 今月号の「子どもの本棚」で、『きせきの海をうめたてないで!』(童心社)が大きく紹介された。
 この本がでたのは昨年の8月。一年がたったが、上関原発(山口県・3.11を受けて工事は中断中)の白紙撤回はなかった。むしろ、伊方原発(愛媛県・内海の原発として問題が多い)の再稼働へ向けた動きがあるなど、確実に後退した感がある。
f0004331_19521237.jpg
 学者たちは、「上関の海は自然遺産にしなくてはいけないところ」という。しかし、学者の意見を無視して工事ははじまってしまった。でも、工事は中断している。
 まだ、今なら間に合う。取り返しのつかなくなる前に、知ってほしい。きせきの海の生きものたちの悲痛な叫び、を!

 こどもの本棚
[PR]

by kimfang | 2015-07-22 19:52 | トピックス
15/7/16 絵本で知る伝統市場
韓国絵本紹介コラム22回目です。
絵本で知る伝統市場

 韓国へ旅行される方にお勧めしたい観光スポットがある。韓国で伝統市場とか、在来市場とか呼ばれている、むかしながらの町の市場だ。 
 いったいどのような店があって、どんな物が売っているのだろうか? それを体験することができるのが今回紹介する絵本、『ハンヒの市場めぐり』(原題 한이네 동네 시장 이야기)。
オンマと息子のハンヒが、近くにある「サムタルレ市場」で買い物をする様子を描いた、知識の絵本だ。
f0004331_1750927.jpg
 オンマはまず、ご飯に混ぜる豆を買う。すると「豆屋さんをのぞいてみよう」というページがでてきて、ハルモニが営む豆屋さんのことが詳しく解説される。豆だけでなくて手づくりの豆腐や、ムク(ドングリなどの粉を煮固めた物)も売っている。むかしよく食べたなつかしいムクが紹介されていると、何だかうれしくなってしまう。

 その後もオンマはハンヒの手をひいて、オムク(魚のすり身でつくられたねり物)を買ったり、ごま油を買ったりする。
 「魚屋さんをのぞいてみよう」のページは、ハンヒが大きなマンボウを見ておどろいている絵が印象的だ。子どもたちが大好きな花屋さんや、ペットショップもでてくる。

 絵はとても細かくて、店の看板や値札までもしっかりと描かれて、当然のことながら、それらはみな韓国語。一部は日本語に訳してあるが、ハングルが読める人ならなおたのしいだろう。

 わたしは絵本の舞台となったサムタルレ市場にいってみようと思ったが、市場がどこにあるのか何も書いてない。絵本にはプサンの名がついた看板がいくつかでてくるし、作者もプサン生まれなので、きっと、プサンにあるにちがいない。ちょうど仕事でプサンの近くにいくことになったので、プサンの友人に探してもらった。しかしそのような名前の市場はなかったのだ。
f0004331_17505324.jpg
 そこで今度は、出版社に勤める友人にたずねてみた。すると、作者の講演会の記事を送ってくれた。作者は市場について、
 「わたしがよくいく、ソウル・マポ区のソンサン市場と、幼いころに見ていたプサンのチャガルチ市場、パルト市場、スヨン市場のそれぞれのおもしろい要素を集めてつくりました」 
 と、話している。なぁんだ、絵本の市場は実際にはなかったんだ。そして絵本をつくったきっかけについても語った。

 「わたしたちの生活の一部である市場が、在来市場とか、風物市場だとか呼ばれて、特別な存在と認識されている現実が惜しいのです。市場のいい記憶を、子どもたちに話してあげたかったのです」

 作者は何度も何度も市場に通っては写真に撮って、インタビューを録音したという。粘り強く絵本に市場を「記録」したのだ。作家の熱い想いと努力に感服してしまう絵本である。

 写真は、マサンの魚市場の様子。さすが本場、韓国! 高麗人参がかごに入れられてふつうに売られていた^^

 記事全文は、ここから読めます。
[PR]

by kimfang | 2015-07-16 17:51 | 連載
15/7/11 27日、みやこめっせで紙芝居やります
f0004331_15533671.jpg 
 出版取次大手のトーハンが主催する「子どもの本 ブックフェアー 2015」が今年も「みやこめっせ」にて開催されます。
f0004331_1554842.jpg
 今年は7月27日(月曜日)に出演することになりました。
 紙芝居『まねきねこのたま』(童心社)を演じます!

 この催しのことが、るるぶNEWSでも取り上げられました。 昨年の様子を伝える写真に…わたしの顔が^^

 みなさまのご参加をお待ちしております。
[PR]

by kimfang | 2015-07-11 15:54 | トピックス
15/7/9 世界で活躍 スージー・リー
韓国絵本紹介コラム21回目です。
世界で活躍 スージー・リー
f0004331_136038.jpg
 今回は子どもたちに未来の夢をふくらませるお話をしよう。世界で活躍している韓国人イラストレーター、スージー・リーの話だ。
 わたしが彼女のことをはじめて知ったのは2005年。『動物園』(日本語版未刊)という絵本を見たとき。その表現力のすごさにおどろき、すごい新人がでてきたなと感じた。あとで知ったことだが、もうすでに彼女は海外でも本をだしていた。そのときわたしが記憶したのは「イ・スジ」という韓国名だった。
f0004331_1364438.jpg
 イ・スジは、ソウル大学を卒業したあと、イギリスに留学。自らの卒業作品を出版したいと願ったが、ダメだった。しかし彼女はあきらめなかった。その作品を持って、イタリアのボローニャ国際児童図書展にいったのだ。
 イ・スジの作品は幸運にも地元イタリアの出版社の目に留まり、彼女は韓国ではなく02年にイタリアでデビューした。
 さらにスイスでも出版。スイスでだした絵本が、03年と05年のボローニャの「今年のイラストレーター」に。そしてアメリカでだした『なみ』が08年の、さらに『かげ』も10年のニューヨークタイムズの「年間最優秀絵本」に選ばれたのだ。
f0004331_1372578.jpg
 『なみ』(原書 WAVE)は、浜辺にやってきた少女が波と遊ぶ様子をたった2色で描いた。モノクロの少女が小さな波と遊んでいると、やがて大きな波がやってきて、頭から水をかぶる。すると、少女の服と空も青色に。そして少女に、波からすてきなプレゼントが……。

 スージー・リーは、絵だけで、ざわめきや光、ぬくもりまでも感じさせたと、世界的に高い評価を得た。そうなのだ。この絵本には、文がまったくないのだ。ニューヨークタイムズでの受賞を機に、世界各国から出版の申し込みが殺到する。もちろん、彼女の母国である韓国からも。

 『かげ』(原書 SHADOW)も文がない。物置で明かりをつけた少女が、道具を使って動物の影をつくって遊ぶ様子を2色だけで描いた。動物の影がやがて本物ように動きだし、少女の影と仲良しに。そのとき、突然……。

 日本で出版されている彼女のほかの作品としては、『このあかいえほんをひらいたら』(講談社)がある。アメリカの作家が書いた文に絵をつけているのだが、びっくりするしかけがある。
このようにスージー・リーは、世界で活躍する韓国人イラストレーターのなかのひとりであり、代表的な存在なのだ。

 さて、彼女の成功の秘訣は、いったい何だったのだろう? もちろん才能が第一だが、決してあきらめなかったこと。そして自の才能を認めてくれる場を求めて、積極的に海外に飛びだしたことだろう。
 子どもたちには彼女の絵本をたのしみながら、世界で活躍する夢も育んでもらいたいものだ。

 記事全文は、ここから読めます。
[PR]

by kimfang | 2015-07-09 13:12 | 連載
15/7/2 優秀出版コンテンツ支援事業に選定
f0004331_18263093.jpg
今日、韓国の出版社から、韓国出版文化事業振興院が行っている「優秀出版コンテンツ制作支援事業」に、ぼくが書いた絵本『人間がつくった動物の道―アニマルパスウェイ』が選定されたといううれしい連絡をもらった。

 選ばれた企画はここから見られます。韓国語ですが。

 応募総数は3070編。そのなかから選ばれたのが140編。実に22倍の競争に勝ったことになる^^ これはよりバランスのとれた多様な本が出版されることを期待して実施される制度で、2013年度から行われている。
f0004331_9564251.jpg
 ぼくは2013年にも『イルカ』が選ばれたが、大賞とか、最優秀賞でなく、ただの優秀賞だったので賞金はなかった。(涙)
 しかし今回は賞金があるという。大賞とか、優秀賞とか、ランク付けする制度でなくなったようだ。小さな金額だけど、賞金があるほうが、やっぱうれしいじゃない^^

 今、編集者やデザイナーが一生懸命に作業してくれているが、出版は秋になりそう。
 みなさん、おたのしみに!
[PR]

by kimfang | 2015-07-03 09:58 | トピックス