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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
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16/2/29 げんきくん、北朝鮮から韓国にもどる
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 北朝鮮に飛んでいった「げんきくん」が、韓国にもどってきた。韓国教員大学のユン・ジョンミン博士が撮影に成功し、本日、無事であることを知らせてくれた。

 みなさん、安心してください^^ 元気ですよ!
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 げんきくんは、昨秋、福井県の越前市で放鳥されたオスのコウノトリ。韓国に渡ったあと、今月の19日に背中に装着された発信器から、北朝鮮の黄海道に飛んだことがわかった。
  
 今朝の読売新聞でも韓国にもどったことが報道された。

 報道によると、北朝鮮にいってからすぐに韓国にもどってきたという。しかし、げんきくんが発した「平和メッセージ」の意味は大きい。学術的にも貴重だ。
 彼が今後、どんなことをわれわれに教えてくれるのか、とてもたのしみ。

 今度ともげんきこんに注目だ!!!
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by kimfang | 2016-02-29 10:45 | トピックス
16/2/26 雪のなか ひたむきに待つ
韓国絵本紹介コラム39回目です。
雪のなか ひたむきに待つ
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 今回は、キム・ドンソンの絵本、『かあさん まだかな』(엄마 마중)を紹介しよう。
 キム・ドンソンはとても多才で、絵本のほかにも広告、ポスター、アニメ、何でもこなすが、彼の名を多くの国民が知ることになったのが、この『かあさん…』だ。写真のような、主人公のキャラクター人形が販売されるほどに多くの支持を得た。

 さて、内容だ。文は、日本の統治下にあった1938年に刊行された、『朝鮮児童文学集』のなかに収められたイ・テジュンの短編童話。キム・ドンソンは絵を担当した。
 舞台は、童話がつくられたのと同じ、1930年代。寒い真冬のある日。寒さで鼻を赤くしたぼうやが、路面電車の停車場にやってくる。

 短い足で停車場に「よいしょ!」とよじ登り、停車場で電車がくるのを持っていた。
 間もなくして、電車がやってきた。ぼうやは首を傾けて、
 「ぼくのかあさんは?」と運転士にたずねるが、運転士はぶっきらぼうに、
 「しらないねえ」と答える。しばらくして、つぎの電車がくると、また、ぼうやは首を傾けてたずねる。
 「ぼくのかあさんは?」
 そしてまた、つぎの運転士も、
 「しらないねえ」

 そしてまた、つぎの電車がやってきた。ぼうやはまた、首を傾けて運転士にたずねる。
 運転士は降りてきて、
 「あぶないから、かあさんがくるまで、ここでじっと待っていなさい」という。
 ぼうやはいわれたとおりに、じっと待つ。
 風が吹いても、電車がきても。じっと……。
 やがて、ちらちら雪が舞いはじめる。
 それでもぼうやは、じっと、かあさんを待ち続ける。雪はだんだん激しくなって積もりだし、やがて街を白くおおってしまう。
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 その後、ぼうやはどうなったのだろうか? かあさんに会えたのだろうか?
 読者はそれがとても気になるのだが、絵本には何も書いてない。ただただ、じっと、かあさんを待つぼうやのひたむきな姿が、じーんと心にしみる名作絵本だ。

 絵本には、停車場で頭に荷物をのせて電車を待つ女性、どこかへ走っていく男子中学生、子どもをおんぶしている女の子など、1930年代の韓国の人たちの暮らしぶりが、さりげなく描かれている。
 『かあさん まだかな』は、日本をはじめとする世界の6か国で翻訳出版されている。

 記事全文は、ここから読めます。
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by kimfang | 2016-02-26 13:25 | 連載
16/2/21 越前市放鳥コウノトリ、北朝鮮へ
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 先日(2/9)の記事で、昨年10月に福井県の越前市で放鳥されたコウノトリのなかの一羽、オスの「げんきくん」(J0118)が韓国に渡ったことを伝えた。
 げんきくんの元気^^な姿を確認したいという関係者からの要請を受けて、韓国の友人たちに見つけてくれるよう頼んでいた。
 しかし、ソルナル(旧正月)の連休などもあり、なかなか友人たちもげんきくんを見つけることはできなかった。

 ところが昨日、読売新聞の記者さんから、げんきくんが北朝鮮に渡ったという連絡を受けた。背中につけられていた発信器から全羅道にいったことは把握していたが、まさか、この寒い時期に北上するとは……。
 向かったところが黄海道と聞き、また、おどろいた!
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 西海岸の黄海道は、かつてコウノトリがたくさん生息していた場所として知られている。
 昨年、韓国の研究者たちが提唱した「南北コウノトリ協同事業」に於いても、江華島のある江華郡とインチョン市とDMZを含む地域が、コウノトリ野生復帰事業の重要拠点のひとつと位置づけられている。
 いずれ韓国の放鳥コウノトリがいくだろうと考えられてはいたが、先に日本からきたコウノトリがいくとはだれも思わなかった。

 ところがこの日の朝、その黄海道から海に向けた砲撃があった。砲弾は海の軍事境界線であるNLL(北方限界線)を超えなかったが、緊張は一気に高まっている。

 戦争は最大の環境破壊!
 国境のないコウノトリが、日本らか韓国、さらに北朝鮮へと平和のメッセージを届けにいったのだろうか? 
 元気な姿のげんきくんが、北朝鮮メディアで紹介されるという奇跡が起こることを願っている。
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by kimfang | 2016-02-21 16:27 | トピックス
16/2/14 鉄を食べるプルガサリ
韓国絵本紹介コラム38回目です。
鉄を食べるプルガサリ
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 今回は韓国で怪物としてよく知られている「プルガサリ」が登場するむかし話絵本、『プルガサリ』(原題 불가사리)を紹介しよう。

 むかしむかし、山奥にハルモニが住んでいた。ある夏の日、ハルモニは体のあかをこねて黒いかたまりをつくる。かたまりは部屋をはいずりだした。これがプルガサリだ。
 プルガサリは部屋にあったハサミや鍵を次つぎと食べた。食べるごとに体は大きくなり、ハルモニが寝ているすきに、村へとおりていった。さじ、包丁、釜など、鉄でできているものなら何でも食べて、ついにはゾウほどまでに大きくなった。

 このままではたいへんなことになる! 村人たちはプルガサリをやっつけようとするが、びくともしない。役人がかけつけてきて槍と弓矢で殺そうとしても、はね返す。そこで火で焼き殺そうと穴に落として油を注ぐが、ものともしない。
 プルガサリが怪物といわれる理由がわかるだろ。
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 韓国語で手のつけられない乱暴者のことを指す慣用句に、「松都末年のプルガサリ」というのがある。松都は高麗時代の首都だった開城の別称。つまり、高麗時代末期のこと。そして、殺そうと思っても殺せないということから、プルガ(不可)サリ(殺伊)と呼ばれるようになったといわれている。

 しかし、そもそもプルガサリは怪物などではなく、神聖な生きものと考えられてきた。古い文献などには、つぎのように書かれている。
 「プルガサリは鉄を食べて生き、悪夢と邪気を追い払ってくれる伝説の生きものだ。その姿は、クマの体にゾウの鼻、サイの目、トラの爪のような牙、ウシの尾を持ち、全身には針のようなトゲがでている」
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 朝鮮王朝時代を代表する王宮である景福宮の交泰殿のうしろには、峨嵋山(アミサン)という庭園がある。そこには、プルガサリが彫られたオンドルの煙突があるのだ。交泰殿は中宮殿とも呼ばれる王妃の寝殿。悪夢を追い払ってくれるというプルガサリを刻むことで、夜の平穏を願ったのだろう。

 さて、プルガサリと聞くと多くの方が、北朝鮮で制作され日本でも公開された怪獣映画のことを思いだすのではないだろうか。実はそれよりも20年以上も前の1962年に、韓国初の怪獣映画にプルガサリが使われたのだ。
 惜しくもこの映画のフィルムは消失してしまい、詳しいことがわからない「幻の映画」となってしまったが、映画のタイトルは「松都末年のプルガサリ」なのだ。

 ところで、村中の鉄という鉄を食べて大きくなり、火で焼いても殺せないプルガサリを、ハルモニはどのように退治したのだろうか? お話のつづきは絵本で確かめて。

← 当時の新聞広告 (1962年11月30日の東亜日報) 

 記事全文は、ここから読めます。
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by kimfang | 2016-02-14 17:43 | 連載
16/2/9 越前市放鳥コウノトリ、韓国に渡る!
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 7日の日曜日、NHKの人気生きもの番組「ダーウィンが来た!」で、コウノトリがとりあげられた。2005年の豊岡市での放鳥から昨年で10年。繁殖地を全国に広げようと、昨年、千葉県の野田市と福井県の越前市でそれぞれ放鳥がおこなわれた。

 番組はそれまでの豊岡市の取り組みを紹介しながら、新たに放鳥された野田市と越前市の放鳥コウノトリたちを追いかけるという作りだった。

 ぼくは2012年にだした『きみの町にコウノトリがやってくる』くもん出版 のなかで、野田市と越前市の放鳥に向けた取り組みを紹介している。
 特に越前市は、絵本『くちばしのおれたコウノトリ』と紙芝居『とんだとんだ! コウノトリ』の舞台にもなった場所だ。何度も取材に訪れ、関係者たちに話も聞いた。
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 今回、取材でお世話になった方たちも登場すると聞いて、「ダーウィンが来た!」をたのしみにしていた。
 仕事の関係でリアルタイムに観ることはできなかったので、翌朝、8日の朝に録画したものを観た。
 番組のなかで、越前市で放鳥されたJ0118(げんきくん)とJ0119(ゆめちゃん)のこれまでの移動と、現在の位置もアニメで紹介された。
 J0118(げんきくん)は長崎県、J0119(ゆめちゃん)は愛知県だった。

 ところが、だ!
 その放送の真っ最中(2月7日19:00 対馬沖)に、J0118(げんきくん)は海を越えて(たぶん夜に)韓国へと渡ったのである! 
 
 8日の夕方からは、関係者からこの情報をもらってビックリ!
 そして、J0118(げんきくん)の姿を確認するために、現在、関係者のメールの翻訳などをして手伝っている。

 韓国から日本の鹿児島県にやってきたK0008は、惜しくも事故で死んでしまった。
 J0118(げんきくん)の元気な姿を早く、見たい。
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by kimfang | 2016-02-09 18:58 | トピックス
16/2/6 『きせきの海』子どもと科学よみもので紹介
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 『きせきの海をうめたてないで!』童心社 が、「子どもと科学よみもの」2016年1・2月 458号にて大きく紹介された。

 「子どもと科学よみもの」は、1968年に発足した「科学読物研究会」の会報である。歴史ある会の会報でとりあげていただき、光栄に思っている。

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 あの、福島第一原子力発電所の事故から5年になろうとしている。

 再稼働した原発もある。

 より厳しい基準だから安全だというが、原発から排出される「温排水」が自然環境を壊し続けていることを知ってほしい。

 生きものたちの声に耳を傾けてほしい。
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by kimfang | 2016-02-06 17:59 | トピックス
16/2/3 韓国の「鬼」
 今日は節分。節分といえば鬼^^ 鬼の話をしよう。
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 28日、kokoka(京都市国際交流会館)での講演のさい、同館で開催されていた「子どものオニの絵」展示会を観た。 Kokokaらしく、日韓のオニを比較する形の展示で興味深かった。

 日本の鬼については、説明はいらないだろう。韓国の「鬼」として、「トッケビ」を取りあげていたところに問題提起があるのである。
 トッケビは、韓国独自の伝説的な生きものであり、日本語にピタッとあてはまるものがないのでそのまま「トッケビ」と呼ばれている。あえていうなら、お化け、妖怪、鬼のようなものだ。

 展示会では、その視覚イメージが、植民地時代に日本の鬼の影響を強く受けたこと。1990年代に鬼の影響を批判し、正しいトッケビ像を探求しようとする「トッケビ論争」が起こったこと。そして今また、韓国でも人気の「妖怪ウォッチ」にて鬼がトッケビと訳されたことにより、韓国の子どもたちのトッケビイメージに鬼の影響がではじめていることなどがわかりやすく解説されていた。

 さて、そのトッケビの視覚イメージは、ぼくが経験したものだけでも3つの変遷があったように思われる。
 日本の鬼のように「角があるもの」。
 角はなくなって「妖精のようなもの」。
 そして、「人間っぽくなったもの」。
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 韓国絵本を紹介する民団新聞のの連載でも取りあげた『うしとトッケビ』アートン新社 のトッケビは、耳が長くしっぽも長い妖精のようだ。
 昨年末に発売されたこどものとも『トッケビと どんぐりムク』福音館 のトッケビは人間っぽい。
もちろん展示会でも、写真のように絵本を例にあげながら変遷を解説していた。

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 これらの展示を主催したのは、京都大学非常勤講師のパク・ミギョン(朴美暻)さん。
 彼女がまとめた『韓国の「鬼」』京都大学学術出版会 は力作である。

 ぼくは以前何かの本で、トッケビは「独脚鬼」と漢字で書くと読んだことがあった。
 ところが『韓国の「鬼」』では、おおよそ次のように書かれている。

 トッケビは「도 ト」+「깨비 ケビ」の合成語で、元もともは「도 ト」+「아비 アビ」である。「아비 アビ」は成人男性を意味するという点では学者たちの意見は一致しているが、「도 ト」は諸説あって一致していない。トッケビは韓国の固有語であり、漢字は当て字である。

 この本は分厚い本なのだが、おもしろすぎてどんどん読んでしまい、ほかの仕事が手に着かない^^
おすすめしたい本である。ぼくが経営する「クリゴカフェ」にこもこの本はある。

 あっ、肝心なことをいいわすれてた。展示会はもう終了している^^
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by kimfang | 2016-02-03 13:17 | トピックス
16/1/29 Kokokaで社会見学の子どもたちに話す
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 28日、kokoka(京都市国際交流会館)で子ども向けの講演をした。実は昨年、地元の小学生たちがkokokaに社会見学にくるおりに、「一番身近な外国人である在日コリアンのことを子どもたちに話してもらえませんか」という依頼を受けた。
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 小学生の子どもたちにもわかるように在日コリアンのことを話すのは、とてもむずかしい。
  当然、子どもたち向けの話だから、悲しい歴史だけ語るのではなく、夢や希望といった明るい話も入れたい。そこで、自分自身の話をしながら、少しでも歴史や現実について理解してもらえる講演になるよう工夫した。
 もちろん、人生の先輩として「夢を持つことの大事さ」も強調した。

 昨年は、いい講演だったと関係者からほめてもらったが、本当によかったかどうかは、その後つぎの依頼がきて、はじめて「検証」されるものだ。
 今回、「今年もしてほしい」という依頼があったということは、それなりによかったのだろう。
 昨年よりも参加児童数が増えたことがうれしかった^^
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by kimfang | 2016-02-01 20:23 | トピックス