動物児童文学作家のキム・ファンです!!
17/12/4 2017開門シンポで通訳

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 12月2~3日に岐阜県で行われた「2017 開門シンポジウム」に通訳として呼んでもらった。

 みなさんよくご存じの諫早湾は、「ギロチン」閉め切りから20年になる。清流といわれていた長良川も河口堰で海とのつながりを断ち切られて20年以上すぎ、韓国最大のわたり鳥の渡来地として名をはせていた洛東江(ナクトンガン)の河口にも堰がつくられて、今年で30年もの歳月がたった。

 これもまたみなさんよくご存じのとおり、必要でないこれらの工事によって、生態系はひどく破壊され、シジミ、アユ、ウナギ、ムツゴロウなどなど、生きものとともに暮らしてくた人々の生活と文化が危機的な状況にある。

 長い長い闘いの歴史が、それぞれにある……。

「でも、もう、つくってしまったものをいまさら無くすことはできないから、せめて一部でもいいから開門して、生態系の復元が可能かどうかを調べるだけでもしてみようよ」

 多くの市民や学者がこういっているのに、諫早、長良川、洛東江は、そんな小さな願いすらも、いまだに実現できずにいる。

f0004331_13390318.jpgf0004331_13390960.jpg ところが、だ。

 希望が見えてきたところがでてきた。それが洛東江。いま、開門に向けた最終的な調査に入っていて、あと一歩のところまで来ている。そんな現状と経験を知るために、「洛東江河口汽水生態系復元協議会」のメンバーでもある、キム・キョンチョルさんが日本に呼ばれ、ぼくが通訳を務めた。

 講演の最後でキョンチョルさんはいった。

「諫早、長良川、洛東江、どれか、一番先に水門が開いたら、みんなで集まってパーティーをしましょう!」

 大きな拍手が沸き起こった。そのときはぼくも駆けつけよう!

果たして一番は、どこか? その日が、待ち遠しい。


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# by kimfang | 2017-12-04 13:39 | トピックス
17/12/1 絵本「ほしがきあげるから、なみだおわり!」韓国で発売

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 絵本『ほしがきあげるから、なみだおわり!』ができるきっかけは、2015年のこと。ソウル大公園での講演のあと、園長さんからつぎのようなお願いを受けた。

「テンが絶滅の危機にあります。多くの人にテンを知ってもらおうと、文化人のみなさんと一緒に、『救え、テン』というキャンペーンを行っているのですが、先生もご協力願えないでしょうか?」

 そのときは「はい。では、絵本を書いてみます」と、すぐに快諾したのだが、あとになって「うーん。テンかぁ……」と悩んでしまった。テンが主人公で、すんなりと企画が通る(もちろん販売が)とは思えなかったからだ。それから一年間、何の進展もなかった。

 ところが翌年にまた、ソウルの動物園で仕事があった。そのときテンの展示版に「テンは森の美食家。植物の実も好んで食べる」というのを見つけて、突然、ひらめいた。

これだっ!f0004331_11151487.jpg

ちょうどそのころ、「干し柿」の絵本の企画を考えていたのだが、その物語の主人公にテンを登場させることを思いついたのだ。

今回の絵本は、テンが大活躍する絵本ではない。本当の主人公は「干し柿」だ^^ けれども、テンが印象に残るようなストリーになっている。画家さんもぼくのテンに対する思いをよく汲んでくれて、とても愛らしいキャラクターに描いてくれた。

干し柿を通じた動物たちの「甘い友情」ものがたりをたのしんだ読者が、この絵本がきっかけとなって、テンに関心を持ってくださればいいなと思っている。

出版社のホームページはこちら


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# by kimfang | 2017-12-01 11:18 | 出版物
17/11/26 ひと月で5講演、好評ヤマネコ紙芝居

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 ヤマネコ紙芝居は出来上がってまだひと月だが、すでに5回も上演している。

 「ツシマヤマネコのシマ」は、京都市動物園の「やまねこ博覧会」で上演するためにつくった。テーマはロードキル。ツシマヤマネコの死因第1位が交通事故であることを知ってもらうために書いたのだが、テーマがテーマだけにノリがいい紙芝居じゃない。だから子どもたちの心にちゃんと届いているのか? ちゅっと心配だった。

 それまでの3回は新しい「ネタ」なので、まだ、演じるのにきゅうきゅうとしていて、周りを見る余裕がなかった。しかし彦根市でした前回や今回は、子どもたちの「突っ込み」や「表情」をしっかりと確認しながら演じられるようになった。

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主人公のシマが、雨のせいで狩りができず、しかたなく道路を渡る場面がある。

シマがいう。「夜なら、車もこないや」。

このセリフに、前回も今回も、大勢の子どもたちがすぐに反応した。

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「夜も、車、来るで」

「夜の方が、もっとこわいわ」

「あかん。あぶない!」

 この「突っ込み」こそは、子どもたちが紙芝居の世界に入り込んでいる証拠なのである。

 大きなトラックがシマに迫るハラハラする場面では、シマが車にひかれてしまわないかと、顔をしかめながら見ていたり、からだを半分うしろにそらしている子もいる。その「表情」もまた心に届いている証拠だ。

 テーマは重いが、ツシマヤマネコの現状をわかりやすく知らせていると確信した。出版されることを願っている。

 きのうは京都市の西院学区・子育てステーション事業で演じた。向上社児童館で「チャンコ・ソゴ」を習っている子どもたちの演奏が、ぼくの講演に花を添えてくれた。

 詳しくはこちらの西院小学校の記事をご覧ください。



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# by kimfang | 2017-11-26 10:28 | トピックス
17/11/22 わたしが「シランさん」を訳したわけ

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 4月に人権週間の講師として、講演してほしいと依頼を受けた。滋賀県彦根市金城小学校、生徒700名。あまりにも多いので、ふたつに分けてもらうことにした。「人権」という重いテーマを、いかにわかりやすくたのしく伝えるか? 結構な「重圧」だった。

そこで高学年には「わたしがシランさんを訳したわけ」というタイトルで、日本の人権絵本の名作である『かさをささないシランさん』を読み聞かせし、ぼくが韓国語に訳すきっかけとなった、さまざまな人生経験をからめながら、いじめや差別について考えてもらうという内容にした。

低学年には「10万年前の通信使、ツシマヤマネコをまもりたい」というタイトルで、通信使のことを知ってもらい、通信使の役割を果たしたコウノトリとヤマネコの動物交換が、それぞれの国でたいへん役に立ったという内容にした。

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ところで、校舎に入るなりビックリ! 韓国の学校との交流が展示してあったからだ。なるほど、このような過去の交流があってぼくに講師依頼があったんだな、とわかった。と、同時にこの交流を台無しにしてはいけないという、さらなる「重圧」に包まれた。

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 果たして期待に応えられる講演になったのか? 結果はちょっと心配だけど、依頼から7か月間の長い「重圧」からようやく解放されて、いまはほっとしている^^


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# by kimfang | 2017-11-22 10:19 | トピックス
17/11/11 「ヤマネコ」の講演します!
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 ツシマヤマネコのことを子どもたちにもわかりやすく話す講演をします。この講演は、「京都市子育て支援ス―テーション事業」の一環であり、地域のみなさんが、子どもたちと一緒にたのしめるようにと企画されたのです。

 もちろん、紙芝居もします。「このしっぽだ~れ?」「ツシマヤマネコのシマ」「カヤネズミのおかあさん」の3本。京都市動物園で大好評だった「やまねこ紙芝居劇場」をさらにパワーアップした内容です。

 ヤマネコペーパークラフトもつくりますよ!

 どなたでも参加でき、入場無料です。ぜひ、お子さま連れでご参加ください。

 1125日(土)午後2時~3時半(1時開場)。西院小学校にて。

 

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# by kimfang | 2017-11-11 08:57 | トピックス
17/11/9 すばこはどうして必要なの?

 京都市の朱雀第二小学校で講演した。講演のタイトルは「すばこはどうして必要なの?」。課題図書(低学年1,2年生)にもなった絵本『すばこ』(ほるぷ出版)では、詳しく書けなかったところを話すという内容だ。

 そもそも「す」て、なんやろう? 

「すばこ」は、なにの代わりなんやろう?

そんなことをたくさんの鳥や動物たちの写真を見ながら一緒に考え、最後にネズミなのに鳥の「す」のような「す」をつくる、カヤネズミの紙芝居を演じる。

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 いつもそうだけれど、紙芝居『カヤネズミのおかあさん』(童心社)は、最後のヘビの登場場面で「ギャー」とかなり盛り上がる。きょうも、子どもたちが夢中になって見てくれてうれしかった。

 講演に紙芝居が入ると、やっぱりちがうな^^

 会場には「すばこ」や「コウノトリ」のペーパークラフト。鳥関係の絵本がずらりと並んでいた。じつは、これが一番大事!

 講演を聞いて関心を持った子どもたちが、そのあとに本を読んで、さらに深く広く知っていくのが何より大事。そう。ぼくたちは、本とであう、そのきっかけをつくるために話すのだから。こちらの先生、よくわかってらっしゃる!

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 「新作紙芝居ができたら、また来年も来てください」と先生。

いまはまだ、いえないのだが、もうしばらくすると、いい報告ができると思う。


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# by kimfang | 2017-11-09 15:37 | トピックス
17/11/5 かわいいファンレター

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f0004331_14043807.jpgきょう、大垣書店イオンモール五条店で京都市動物園の坂本副園長と一緒にトークイベントをした。ぼくがツシマヤマネコについてみなさんに代わって質問をし、副園長が答えるというスタイルだった。

 トークショーを終えてサイン会になったとき、最初のサインを書いたお子さんから、ヤマネコの絵をもらった。すでに長い列ができていたのでじっくりと見ることができず、そのときは絵としかわからなかったのだが、あとでうしろを見ておどろいた。

覚えたてのたどたどしい字で、一生懸命にファンレターを書いてくれていたのだ。

「すばこのなまえ」? 「かやねずみのおかあさんだいすき」?

あっ、そうそう! 8月に紙芝居の講演をし、『カヤネズミのおかあさん』を5回も演じたことがあったし、つぎの日はきょうと同じ場所で、『すばこ』のペーパークラフトをつくった。あのときに2日連続できてくださった親子だ。

忘れずにまた、『ヤマネコ』のイベントにも来てくれたんだ! なんと、ありがたいことか。

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かわわいファンレターを見ながら、つぎもまた、来てもらえるように、いい作品をだし、いいイベントをしなくてはと思った。

 






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# by kimfang | 2017-11-06 14:06 | トピックス
17/11/4 こわい、こわい、こわい? 企画^^

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 じつは出版社に本を紹介する、企画者の仕事もしている。自分が書いたのでもなく、訳したのでもないけれど、自分が企画した本はやはり、売れ行きが気になる。

最近の仕事に、韓国の出版社に紹介したドイツの絵本、『, 무섭니? こわい、こわい、こわい?』がある。

日本の書店ではじめてこの本を見つけたとき、「こわい」という気持ちを素材にして、絵本がつくれるんだ! と感心した。

よくよく思い返えせば、ぼくだって子育てのとき、「車はこわいよ。気をつけて」「知らない人についていくと、こわいことになるよ」などなど。子どもたちに「こわい」を教えていた。でも、「こわい」は、ちゃんと伝わっていたのだろうか?

この絵本は、「こわい」を消す方法も教えてくれる。

子育てのときにこの絵本があったならば……この本は、必ず必要! と強く思い、韓国の出版社に持ちこんだ。肝心の翻訳は、大学時代にドイツ文学を専攻した友人の翻訳家、オム・ヘスク作家がいいと推薦した。

出版社はぼくの企画を信じて本をだしてくれた。10月にようやく発売。売れなかったらどうしょうと「こわい」思いをしたが、反応は上々のようだ。少し、ほっとしている^^


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# by kimfang | 2017-11-04 14:09 | トピックス
17/10/26 大垣書店でトークイベントやります

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 先日の動物園でのイベントに参加できなかったみなさなん、朗報です。

 115日(日) 大垣書店 イオンモール京都五条店にて、京都市動物園の坂本副園長によるトークイベントがあります。

 坂本副園長は、『ツシマヤマネコ飼育員物語』(くもん出版)の解説を書いてくださいました。じつは対馬への取材なども同行してくださった、いわばこの本の影の立役者。

 獣医師でもある副園長の、ヤマネコ愛あふれるお話をおたのしみください。

 わたしも司会や質問などを担当しますよ! もちろん、サインも^^


 詳しくはここをクリック!


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# by kimfang | 2017-10-26 11:47 | トピックス
17/10/22 台風接近にもかかわらず

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 ジュンク堂書店・京都店が企画した「ツシマヤマネコ飼育員物語発刊記念―動物園へ見にいこう」が開催れた。この日は台風接近に伴い、「時代まつり」が29年ぶりに中止されるとという最悪の天候。

 そんな大雨の中、イベントはそのまま実施された。だれも参加しないのではないか…という不安を抱えながら動物園に到着したが、多くの方が参加してくださった。

 そんなヤマネコファンの参加者の中には、ご覧のようなプレゼントを持ってきてくれた子どもたちがいた。新しく決まった名前もばっちり入っている。これはぼくがいただくわけにはいかない。ヤマネコたちを育てている担当飼育員にわたしてもらうことに。

 イベントは、京都市動物園の坂本副園長から、グレービーシマウマの赤ちゃん誕生までの秘話、ラオスから子ゾウがやってくるまでの話、そしてツシマヤマネコの赤ちゃん誕生について詳しく話を聞き、副園長の解説で、それぞれの子どもたちを見るという内容だ。f0004331_13010306.jpg

 キリンとシマウマは雨宿り。ゾウは雨に興奮気味。そんな解説を聞くと聞かないではおおちがい。なるほど! えっ?そうなんだ! の連続だった。

 

 イベントを終えて動物園のカフェで昼食を食べようとしたら、何と、案内板の下にぼくの本の紹介が^^ ショップに立ち寄ると、そこにも本が。

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台風が迫る中、ご参加くださったお客さまと、企画してくださった書店さん、協力してくださった動物園と出版社のみなまに、感謝感謝の一日だった。

あ゛ぁ~晴れてたらなぁ~^^ 

本の売り上げの一部は、ヤマネコのために使われます。











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# by kimfang | 2017-10-23 13:04 | トピックス