動物児童文学作家のキム・ファンです!!
17/6/14 すばこ、カタログの表紙になる!

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 f0004331_09010276.jpg対馬からもどってきたら、出版社から包みが届いていた。あけて超ビックリ!

ぼくの『すばこ』の絵が、出版社のカタログの表紙に使われていた。

しかも、学校図書館用にも。


 写真は、ぼくが持っている2014年と2015年のほるぷ出版のカタログだが、海外の秀作絵本をたくさんだしているほるぷさんらしく、表紙はバーバラ・マクリントックの絵だ。


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 14年は、海外絵本の人気第位にもなった(年平凡社刊 『この絵本が好き!』2010のデータより)『ないしょのおともだち』で、15年は『ないしょのかくれんぼ』の絵だ。『ないしょのおともだち』はぼくも大好きで愛読している。


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 このように、出版社のカタログの表紙は、「出版社の顔」といっていい。みんなが知っていて、人気があって、売りたい絵本を使用するのだ。そこに使われたということは、出版社の期待が込められているということであり、とても光栄なことだ。

カタログの表紙の絵は毎年、変わるという。今年だけだから、大事に残しておかないと。新しい宝物ができた。

また、今回のように表紙に使ってもらえるような、いい絵本をださなければ^^



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# by kimfang | 2017-06-14 09:11 | トピックス
17/6/12 ヤマネコを求めて その3 野生のヤマネコ編

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 せっかく対馬にきたんだ、野生のヤマネコに会いたいと思うのは当然のことだ。が、対馬の人でもめったに会えないヤマネコに会うのは、かなりむずかしい。

なぜなら対馬は、佐渡、奄美大島についで三番目に大きく、広さはだいたい琵琶湖と一緒なのに、その広いなかにたった70頭(厳しい方の算出方法)しかいないからだ。

そこで、ヤマネコの写真を撮り続けている川口 誠さんに、案内してもらうことになった。

川口さんがぼくたちを連れて行ってくれたのは、森のなかではなく田んぼ。カエルやサギなどを捕まえるためにやってくる。そう。対馬ではヤマネコは「田ネコ」と呼ばれるほど、田んぼによくあらわれるのだ。

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 薄明薄暮に活動が活発になる。夕暮れ時に川口さんの車で田んぼをぐるぐる回り、ヤマネコを探すも、この日はなかなか現れない。しかし新しいフンが見つかったことから、近くにいることは確かだった。

 時間がどんどん過ぎていく。もうすっかり暗くなり、最後にもう一度だけ田んぼを回ってみようとしたとき、ペンライトにヤマネコの目がキラリと光った。

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 いたっ! 田んぼのなかにある水路の土手でえさを食べていた。車を降りてヤマネコがくるのをまったが、それ以上ぼくたちに近づいてきてはくれなかった。

 写真の○で囲ったところにヤマネコがいる。ぼくのカメラと技術では、ヤマネコとわかる写真はむり^^

 それでも、野生のヤマネコにあえてとってもうれしかった。本当にヤマネコは「田ネコ」だと実感できた。

 川口さんが紹介された記事

 うちのカフェでも使っている、川口さんのヤマネコカレンダーについて


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# by kimfang | 2017-06-12 10:06 | 取材ノート
17/6/11 ヤマネコを求めて その2 対馬野生生物保護センター編

 11年ぶりに対馬にいった。いまでは全国10の施設でヤマネコを見ることができるが、2006年当時は対馬と福岡だけだった。因みに2003年に全国で最初にヤマネコを公開したのは、「対馬野生生物保護センター」だ。

 地元の人たちが「見たこともないもんは守れん」との意見が、公開につながったという。

 空港に着くなりレンタカーで出発! センターまでいく公共交通手段はない。66キロ、90分の道のりだ。

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 なかに入ると、大きなヤマネコの絵が出迎えてくれた。11年前は対馬の自然全体が主役で脇にヤマネコという展示だったが、リニューアル後はヤマネコを主役に押し出しながら対馬の自然について関心を持ってもらう展示に変わっていた。

 変わっていたといえば、ヤマネコの飼育方法も近年、大きく変わった。むかしは「人目をさける」展示で、11年前も隠れるようにそおっと短時間しか観られず、写真も撮ってはいけなかった、いまは「人になれされる」展示へと変わり、今回は堂々と長く観ることができた。もちろん写真もOKだ。

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 展示されていた「福馬くん」は、加齢のために野生復帰も繁殖からも「引退」したヤマネコだ。のんびりと余生を過ごしている。

 彼がここで頑張ってくれているおかげで、たった100頭、または70頭ほどといわれている野生のヤマネコの保護に、人びとは関心を持ってくれるのだ。

 福馬くんが起きて動きだすまで、待ったかいあり。かわいい写真が撮れた^^

 対馬野生生物保護センターのホームページ


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# by kimfang | 2017-06-11 09:13 | 取材ノート
17/6/10 ヤマネコを求めて その1 福岡市動物園編
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 国の天然記念物であるツシマヤマネコが飼育されたのは1996年、21年前のことだ。飼育下繁殖にはじめて成功したのはその4年後の2000年。すべて、福岡市動物園が成し遂げたこと。福岡市動物園は、ヤマネコ飼育のさきがけなのである。

ヤマネコの本を書くのに、ここは絶対に外せない。が、訪れたのは月曜、休園日。それなのに、快く取材を受けてくださり、貴重なお話を聞かせてくださった。

ヤマネコ展示施設は小高い丘の上にあった。ヤマネコ担当の永尾さんと河野さん、そして2015年に生まれた「むーくん」が出迎えてくれた。

ぼくの本の主人公となる「メイ」は、ふたりが5年ぶりに誕生させたヤマネコであり、名づけ親でもある。親代わりの飼育員から誕生にまつわる話をたっぷりと聞かせていただいた。(ここではまだいえない。10月発売予定の本のなかで^^


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 展示施設のすぐそばに歴史を感じる看板があった。写真を撮ろうとすると、

「環境『省』でなくて、環境『庁』と書いてあるのではずかしいです」

と永尾さん。環境庁が環境省に格上げされたのが2001年だ。

「いえいえ、これぞ、ヤマネコ飼育のさきがけである福岡の歴史を証明するもの」

 とぼく。

f0004331_10170612.jpg 加齢により、野生への復帰も繁殖もできなくて公開されるようになったのが2004年。

 そこから推測するに、一般公開はできないが、福岡が日本ではじめての飼育を行っていることを来園者に知ってもらうために、1996年から2001年のあいだ掲げられたものだろう。

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確かに看板に書いてある生態解説は、2~5頭生まれるなど(いまは1~3頭と考えられている)、正しくないものがある。しかし福岡のヤマネコ飼育の歴史を伝える、とても貴重な看板だと思った。


福岡市動物園の名物、「ヤマネコラーメン」ゲット! もちろん、とんこつ味^^

福岡市動物園のホームページ ツシマヤマネコ




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# by kimfang | 2017-06-10 10:25 | 取材ノート
17/6/6 すばこ、課題図書になる!
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 今年はメジャーデビューして10周年という記念の年だ。これといったヒット作もないが、それなりに地道にやってきたことにごほうびをいただいた。何と、絵本『すばこ』(ほるぷ出版)が、「第63回 青少年読書感想文全国コンクール」の低学年の課題図書に選ばれた! 

 すでに出版社からは知らされていて、ネットでもでていたが、毎日新聞紙上での公式発表まではブログなどにあげられないルールということで、いえないでいた。本日の朝刊にようやく発表されたので、晴れてブログでの報告となった。

 ノンフィクションの絵本や知識の絵本は、性質上、どうしても地味で固くなりがちだが、ドラマ性があって美しく、楽しめるようにつくろうと努力した一冊だ。多くの子どもたちの手に届くよう、みなさまのお力をお借りしたい。
 よろしくお願いします。


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# by kimfang | 2017-06-06 09:15 | 出版物
17/5/16 ツシマヤマネコ、京都市動物園で誕生!

 京都市動物園で11日、国の天然記念物ツシマヤマネコの赤ちゃんが2頭誕生した! ツシマヤマネコは野生に100頭もしくは70頭(算出方法がちがう)しかいない絶滅危惧種だ。

いま環境省と全国の動物園が協力し、ヤマネコを動物園で増やし自然に帰る訓練をした後で対馬の自然に帰すプロジェクトが静かに進められている。

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ぼくは赤ちゃんを誕生させるために奮闘する、京都市動物園のヤマネコ飼育員、高木直子さんの姿を描いた『ヤマネコ飼育員物語』をことしの1月に毎日新聞の「読んであげて」のコーコナーで連載した。

 連載では、去年の4月に出産までこぎつけるも惜しくも赤ちゃんが死亡し、主人公がヤマネコたちの故郷である対馬を訪れて新たな決意をするところまでを書いて物語は終わった。

 今年こそ誕生してほしいと、いのるような思いでいたが、見事、2頭が生まれて心からよろこんでいる。

 じつは連載を書籍化しようとがんばっているところだ。赤ちゃん誕生は本にするのにも強い追い風になることだろう。力がわいてきた。

 京都新聞の記事    毎日新聞の記事   朝日新聞の記事


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# by kimfang | 2017-05-16 15:21 | トピックス
17/5/8 こたつでみかん

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 韓国の友人が訳した絵本をもらった。『おばけのおうち いりませんか?』(せきゆうこ / PHP研究所)の韓国語版だ。じつはこの絵本の翻訳に、ぼくもちょっとだけ参加している。

 訳者は、日本に留学経験もあり、200冊を超える絵本を翻訳している韓国を代表する大翻訳家であり、ぼくは韓国にいくたびに会って、日韓の絵本事情について情報交換している古くからの友人だ。

 その大翻訳家から、どうしてもわからない日本語があると相談を受けた。

 それは、ミカン箱に書かれた「こたつでみかん」。これって、どういうこと? どう訳せばいいの? という質問だった。そりゃあ、どんなに辞典を引いても、わからないだろう^^ 日本生まれで日本育ちのぼくが、冬にこたつに入りながらミカンを食べることの幸せを表す言葉と説明した。

 しかし「こたつでみかん」は、絵のなかにさりげなく書かれた短い言葉だ。長々と説明調には書けない。しかも、オンドルが主流の韓国にコタツはない。

 絵本をもらったとき、例の、ぼくが説明した、あの部分が気になって、あわててページをめくった。あった。あった。ははは^^

 彼女は「冬はやっぱりみかん」と訳していた。韓国語だと겨울에는 역시 」。

同じく7文字に収めるところが、やっぱり、大翻訳家、プロ中のプロ。お見事!


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# by kimfang | 2017-05-08 14:33 | トピックス
17/4/30 トマトな連休

 韓国でだす予定の絵本「トマトは野菜か? 果物か?」が、ようやく、最終段階にきた。

 いま、解説のページの追加原稿を書いているところだ。

 世界の特徴的なトマトをいくつかピックアップして、子どもたちに見せてあげよう。できれば、実際に食べみて、どんな味なのかも伝えたい。それに、写真も自分が撮ったもののほうが、自由に使えてなおいい。

 で、この頃は、デパートや高級食材店にいって、お目当てのトマトを探す日々を送っている。しかし、見つけるのはなかなかむずかしい。手に入れたのが、以下の3つ。

 グリーントマトにしましま模様の「グリーンゼブラ」

 熟すと紫色になるアントシアニン豊富な「トスカーナバイオレット」

 直径、1センチくらいの小さな小さなミニトマト「マイクロミニトマト」

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 頑張っても手に入らないのは文献に頼るしかないのだが、ひとつでも多く手に入れて実際に食べてみたい。

 トマト探しの連休になりそうだ^^


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# by kimfang | 2017-04-30 11:48 | トピックス
17/4/9 4年目にして「収穫」なるか? トマト絵本

f0004331_10352198.jpg 先日、韓国の出版社から絵本「トマト、野菜なの?果物なの?」の絵の下描きが届いた。企画を送って4年目にして見たその絵は、センスが光るいい絵だった。

 そもそも、この絵本の企画を送ったのが2013年の夏。秋には原稿を書きあげて正式に出版が決まった。

 ところが……だ。

出版社の事情もあり、ぼくの担当編集者がころころ変わり、画家さんもなかなか決まらなかった。

ぼくが企画を送った当時はまだ、韓国に「食育」をテーマにしたオリジナルの絵本は少なく、この分野は日本の翻訳本が大半を占めていた。それが最近は、「チゲスープ」の絵本がでるほどに、韓国オリジナルのバラエティにとんだ食育絵本がでるようになった。

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そんな昨今のブームを見てあせったか^^

企画を送って3年がすぎた去年、ようやく出版社は「フリーランス編集者」(出版社の編集者ではなく、外注)へ編集を依頼し、出版へ向けての動きが本格化した。

なのに、よせばいいのに、今回の絵を見て、さらなる追加の絵を要求しちゃったよ~()。編集者も賛同してくれてよかったのだが、またさらに、出版が遅れるかもしれないなぁ。

 今年中にでると信じよう。まずは絵の完成を待ちたい。

 


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# by kimfang | 2017-04-09 17:20 | トピックス
17/4/8 マナブの追悼記事

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 2月の末に死んだ、京都市動物園のツシマヤマネコ、マナブの追悼記事が毎日新聞・京都版に掲載された。

 マナブは、ぼくが1月に毎日新聞の「読んであげて」のコーナーにて連載していた「ヤマネコ飼育員物語」でも登場した。

 ツシマヤマネコは日本では長崎県の対馬に70100頭しか棲息していない、日本で一番絶滅に近い種だ。現在、環境省と日本動物園水族館協会が協力し、全国の10の施設でツシマヤマネコの飼育や飼育下繁殖が行われている。

 しかし彼らの飼育下繁殖は簡単ではない。繁殖用のヤマネコたちを確実に繁殖させるため、お客さんに見せない非公開の繁殖施設で飼育している。マナブも、そのなかの1頭だった。

 若いマナブは父親になってくれることを期待されたが、1歳のころに心臓病が見つかり繁殖事業から外されることになり、公開もされることになく逝ってしまった。

 ところが一度も公開されたことがないのに、マナブの死を知った人たちから5通の手紙や花束が動物園に届いた。

 マナブを担当した高木直子飼育員のブログ(動物園の飼育員ブログコーナー)や、京都市動物園で毎年開催されている「やまねこ博覧会」でマナブが紹介されたからだろう。届いた手紙のなかには「毎日新聞の童話で知りました」と書いてあるものもあったから、ぼくの連載も少しは役立ったと思う。

ツシマヤマネコのことをひとりでも多くの人に知らせたいと、がんばったかいがあった。

さらに多くの人たちにツシマヤマネコを知らせるためには、「ヤマネコ飼育員物語」の連載を書籍化し、全国に広く発信するのが一番望ましい。

ということで、書籍化の準備をはじめたところだ。小さな進展も、ここで報告していきたいと思っている。


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# by kimfang | 2017-04-08 14:26 | トピックス