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動物児童文学作家のキム・ファンです!!
16/10/8 地震の本、書きませんか?
 今回もいくつかの韓国の出版社とミーティングをした。たずねた出版社すべてで話題になっていたのが地震だった。
 ご存知でない方もいらっしゃるかもしれないが、先月(2016年9月)、韓国で観測史上最大であるマグニチュード5.8の地震、「慶州地震」が起こった。

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 国民のほとんどが地震を経験したことがないこともあって、地震の恐ろしさがどこででも話題にのぼった。

 慶州の地震が大きな話題となっているのは、その規模の大きさだけではない。ここには過去にトラブルが多発し、設計寿命が過ぎたのに稼働期間を延長した韓国で2番目に古い「ウォルソン(月城)原発」がある。

 また、慶州のすぐ南のプサン市には老朽化がひどく、来年に廃炉が決定している韓国で1番古い「コリ(古里)原発」があり、そのおとなりのウルサン市にも「ウルチン原発」があるからだ。

 つまり、韓国に地震は少ないという想定のもとで造られた原発密集地帯で観測事情最大の地震が起こり、その安全性が問われているのである。

 古都・慶州といえば韓国有数の観光地であり、修学旅行のメッカでもあるのだが、原発も近くにあることからキャンセルが相次ぎ、観光客回復までには数年がかかるだろうとまでいわれているほどだ。

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 そこでだ。

 多くの地震を経験した日本に住んでいるぼくに、「地震の本、書きませんか?」というのである。

 果たして韓国ではどのような地震関係の児童書がでているのだろうか? 
 書くか書かないかの前に調査をしておく必要がある。           ぼくの絵本も         中古書店とは思えない品揃え

 そこで急きょ、講演に向かう途中のカンナム駅で降りて、駅近くの大型書店「YES24」(ネットでは韓国最大)に向かった。

 いって、おどろいた! 
 本の検索機械などもある大きな書店だからふつうの新刊書店とばかり思っていたら、何と、中古書店だった^^ 資料を得るのには安い中古書店の方がありがたい。

 ぼくの本もたくさん、ここで売っていた。そりゃあ、こんな書店があったら新刊も売れへんわ!
 とにかく、地震の本を3冊をゲット。じっくり研究してから書くか書かないかを決めよう。
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# by kimfang | 2016-10-14 15:59 | トピックス
16/10/8 6年ぶりのヌティナム図書館
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 ちょうど10年前の2006年の夏、ぼくははじめて「ヌティナム子ども図書館」を訪れた。
 当時の図書館はアパートの地下にあって狭くて暗い施設だった。
 しかしその場所にはあふれんばかりの子どもたちと、多くのボランティアがいて明るく活気に満ちていた。

 その後、図書館は移転。今では地下1階、地上3階の立派なビルとなり、子ども図書館でなく大人も対象とした「ヌティナム図書館」へと発展した。韓国の図書館運動を指導する有名図書館にもなった。

 この夏、パク・ヨンスン館長が突然訪日、ぼくの経営する「くりごカフェ」にやってきたことから今回の講演が決まった。
 前回は2010年にいったから、6年ぶり、4回目の講演だ。

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 到着すると、大きな垂れ幕。滑り台をたのしむ子どもたちの笑い声。何と、期間限定の「キム・ファンコーナー」もあっておどろいた。

 さて、今回のヌティナム図書館訪問にはもうひとつ、隠れた目的があった。韓国の多文化図書館を紹介するという仕事があり、その取材のための訪問でもあった。

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 図書館には「いろんな国の本」というコーナーがあり、多くの日本語絵本が並んでいた。
 また図書館の入り口には、日本語で書かれたチラシが貼られていた。
 ヌティナム図書館が、日本から来た人がうまく韓国になじめるよう場所と情報を提供しているのだ。

 講演と取材、一石二鳥のいい訪問だった^^
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# by kimfang | 2016-10-13 10:12 | トピックス
16/10/7 早くも今年初オンドル
 ノンジャン出版社はこの春にソウル市内のハプチョン(合井)から、パジュ市の出版団地に越してきた。遠くからやってくるお客様のために、社屋には「ゲストハウス」も設けられている。

 実は前回、5月にいったときもここに泊まって、栄えある宿泊者第一号となった。
 近くの「ロッテプレミアムアウトレット駅」からバスに乗って30分でソウル市内でも大きな駅のひとつであるハプチョンに着く。何せ、宿泊代ゼロというのがありがたい。
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 だが……。ひとつ、大きな問題点が。
 ゲストハウスにはテレビがなく、ネットもつながらない。だれかいればいいのだが、たったひとりでテレビもネットもなしで過ごすのは、なかなかさみしいものである。

 まぁ、5月は越してきてすぐのこと。それから5か月もたっているのだから改善されていると期待したのだが……。
 また、テレビもネットもない夜^^
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出版社は気をつかってくれたようで、近所の「自然食品店」でぼくが大好きなビールを買ってきてくれた。それもかなり上等なやつを7本も。
 いざ、これを飲みながらゆったりと過ごそうと飲みはじめたが、やっぱひとり飲みはさみしい。3本しか飲めなかった。

 することないから、仕事しちゃったよ~。
 そしたら急に寒くなってきて、オンドルを入れた。早くも今年初オンドルだ。さすがDMZすご近くのパジュである。ソウルよりもやっぱ寒い。

 つぎくるときは、せめてネットだけでもつないでおいて^^
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# by kimfang | 2016-10-12 10:43 | トピックス
16/10/7 飾られていた「選定証」
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# by kimfang | 2016-10-07 14:08 | トピックス
16/9/16 ふれあい学習「京都人権ゆかりの地めぐり」でお話
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 京都第三錦林小学校6年生のふれあい学習、「京都人権ゆかりの地めぐり」のなかで、「クリーニング屋のおじさんは、どうして作家になったのか?」という題でお話させていただいた。今年で3年連続、3回目となる。

 ふれあい学習とは、学校・家庭・地域が 一体となって、地域の教育力の再生・充実や地域の活性化を推進する学習活動のことをいう。
 京都市立第三錦林小学校6年生の「京都人権ゆかりの地めぐり」は、男女差別、外国の方に対する差別、障がい者の方に対する差別というそれぞれのジャンルに沿って学習するのだが、ぼくは外国の方に対する差別について話した。

 実はこの講演、小学校からの直接の依頼ではなく、京都国際交流協会さんからの依頼だ。せっかく国際交流会館を訪ねるのだから、そこで外国人からお話を聞くのはどうか?と学校側と話し合い、一番身近で長く日本に住んでいる在日コリアンのぼくが講師として呼ばれることになった。
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 話は、動物園の飼育員になりたかったが、外国籍ということであきらめたことや、クリーニング師の試験を受けにいったが民族学校卒業ということで受験資格がなく、厚生大臣に手紙を書いてやっと受験した経験など、どうして作家になったのかという自分の人生を通じて、在日コリアンのことを知ってもらうという内容だ。

 でも、子どもたち向け講演なので、国籍や民族というむずかしい困難があっても、夢を持つことと、決してあきらめないことを強調する内容にしている。

 最初の年は確か、5、6名だったと思う。しかし昨年も少し増え、今回は何と、18名も参加してくれた。
 来年も講師の依頼があり、今年より多くの子どもたちがぼくの話を聞いてくれればいいなと思っている。 
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# by kimfang | 2016-09-17 10:15 | トピックス
16/9/15 すばこ、NHKラジオで紹介されてた^^
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 先日、友人から「『すばこ』がラジオで紹介されたね」といわれた。
 えっ? 聴いてないよ^^ 

 ネットで調べると確かに、NHKマイあさラジオのなかの「落合恵子の絵本の時間」で紹介されていた。

 たいへん、ありがたく思っている。
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# by kimfang | 2016-09-16 18:01 | トピックス
16/9/6 「母のひろば」で五山賞紹介される
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 童心社は毎月「母のひろば」を発行している。8月号に『カヤネズミのおかあさん』が五山賞を受賞したことが載った。

 「母のひろば」について詳しくはここをクリック。
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# by kimfang | 2016-09-07 08:31 | 出版物
16/9/5 『すばこ』厚労省の社会福祉文化財に!
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 東京、栃木県小山市、愛知県名古屋市、兵庫県豊岡市と10日間に及ぶ長期出張に出かける直前、ほるぷ出版社から以下のようなメールが届いた。

「本日、『すばこ』が厚生労働省の社会保障審議会推薦児童福祉文化財になったとの連絡がありました~!」

 ううん? 何それ? はじめての経験であり、長期出張の準備で超忙しく、それをよく調べる余裕もなかった。
 で、いざっ、長期出張に出発! 

 東京にいき、打ち合わせのために童心社を訪れて担当編集者にたずねてみたところ、とんでもなくすごいことだとようやくわかった。
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 厚労省がその年度に出版された児童書のなかから「子どもたちに読んでほしい本」を厳選し推薦。その推薦図書は大きなポスターとなって、学校や病院、本屋さんなどの多くの場所に貼られるというのだ。もちろん、販売にとてもプラスになるという。
 そういえばそのポスター、見たことあった!

 来年度にはぼくの『すばこ』が入ったポスターがでる。 たのしみがまたひとつ、増えた。

 さてこの絵本、地元京都の本屋さんでは見つけるのすらむずかしいのに、東京の本屋さんではこんな素敵なディスプレイをしてくれていた。
 京都の本屋さん、がんばってや^^

 厚生労働省の社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれた本の一覧はここから。
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# by kimfang | 2016-09-06 10:31 | 出版物
16/9/2 ノガタの神さま
 禮山郡視察団のみなさんが豊岡を訪問中、何度となく耳にしたのは「アメノヒボコ」だった。アメノヒボコは『日本書紀』にも登場する新羅からの渡来人で、豊岡をはじめとする但馬地方を開拓した人として伝説が残っている。

 伝説はこうだ。むかし新羅からやってきたアメノヒボコは、大陸の進んだ知識や技術を持っていた。村人に鉄で道具をつくることを教えた。この地は大きな石が山と山の間にあって水がたまっていた。アメノヒボコが村人たちと鉄の道具でその石を退けると、水は海に流れ、大地が広がった。その大地はお米の良くとれる豊かな地になった。それが但馬地方だ。

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 豊岡の人たちは韓国からのお客さんということで、アメノヒボコの名をあげ、そのつながりを口にした。ところが韓国の人たちはアメノヒボコのことをまったく知らなかったのである。

 彼らは大きな石を退ける土木工事をしたアメノヒボコを「ノガタの神さま」と親しみを込めて呼び、遠い先人がこの地に残した業績に敬意を示したのである。

「先生、ここまできておいて、『ノガタの神さま』をお参りせずにそのまま帰ったら、バチがあたってしまいます」

 しまった! 韓国は信仰心の強い国。彼らのいうとおり、アメノヒボコが祭られている「出石神社」訪問を日程に組み込まなかったのはコーディネーターとして大失敗と、痛く反省した。
しかし後悔してももう遅い。豊岡市の職員の方たちにこれ以上、迷惑はかけられない。
 でも……。
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 視察最後の日の午後、「もしも可能なら……」とダメもとでお願いしたところ、「わかりました。何とかしてみましょ」といってくださった。

 そして視察の最後の最後に、「出石神社」と「いずし古代学習館」を訪れることができたのだ。みなさん、「ノガタの神」にご挨拶できてたいへん満足していた。
 時間をやりくりしてアメノヒボコ関連施設に連れていってくださった豊岡市の職員のみなさんに、改めて感謝、感謝、大感謝である。
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# by kimfang | 2016-09-05 08:36 | トピックス
16/9/2 そのひと手間がきれいな道路をつくる
 ぼくたち作家は取材にいって「これだ!」と、作品のヒントを得ることがよくある。しかし行政をしている実務の人たちも同じようだ。
 
 韓国でもやっている何の変哲もない普通の道路舗装工事現場。韓国の道路担当職員が「ノガタ(노가다 土方)は日本からたくさん学んだので、道路舗装もいっしょですね」。
 ああ、韓国でも「ドカタ(土方)」のことを「ノガタ(노가다)」というんだと知って、みんなで笑っていた。

 ところが、突然、あるものを見つけたとたんに目つきが変わり、矢継ぎ早に質問が飛んできた。
「先生、この黒いものが何か聞いてください」
「どうして、この段階でこれを入れるのですか?」

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 彼が発見したのは「砂」。道路舗装は基層工事が終わったあとに接着剤となる「乳剤」を撒いてから上層工事をするのだが、豊岡の現場では乳剤の上に薄く砂を撒いていた。

 砂を撒く理由は、作業員の靴の下に「接着材」がくっつかないし、上層工事ができていなくても車を通すことができるというものだった。

 方や、韓国では接着剤である乳剤のあとに砂を撒かないので、作業員の靴や作業車のタイヤについた乳剤がほかの道路にくっついて、汚れとしてそのまま残ってしまうというのだ。
 つまり、日本の道路舗装は韓国よりも「ひと手間」多いのである。

 彼は興奮気味にいった。
「うちの郡守さんはとってもきれい好きで、道路に靴の跡がつくのを極端に嫌われるのです。それをなくす、すごいヒントを得ました!」

 コストなど、克服しなくてはいけない課題はまだまだ多いのだろうが、もしかすると韓国の道路がきれいになるのにちょっと役に立てたかも^^
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# by kimfang | 2016-09-04 13:53 | トピックス